もっとこうすればよかったかも......

ティップス

なんで人間関係って疲れるんだろう?
モヤモヤする気持ちとの付き合い方

ちょっとした雑談なのにうまく返せなかったり、相手の顔色が気になって自分の意見が言えなくなってしまったり……。
別に人ぎらいなわけじゃないのに、どうしてこんなに人間関係って疲れるんだろう。

日々、人と関わるなかで、モヤモヤや後悔の気持ちを抱えてしまうことってありますよね。

この記事では、そんな気持ちとの付き合い方について考えてみました。

考えすぎかな?
でも、人付き合いってむずかしい!

楽しみにしていた友達との時間なのに、帰り道にひとりになると、なぜか気持ちが「モヤモヤ」してしまうことってありませんか?

「あんなふうに言わなければよかったかな、わたしのリアクション間違ってなかった?」
ぐるぐると思い返しては、布団のなかでひとり反省会に突入して眠れなくなってしまったり。

人付き合いは大切にしたいけど、なんだか疲れちゃう。そんな相反する気持ちに揺れてしまうこと、わたしはよくあります。

考えすぎだとは思うけど……やめられない、ぐるぐる思考の無限ループ。
こんな気持ち、だれしも一度は経験があるのではないでしょうか。

ついついひとり反省会。
どんなときにモヤモヤや後悔しちゃう?

ささいなことかもしれないのに、ついぐるぐると考えすぎてしまう。

こんなことで悩んでるのってわたしだけ?と思うと、なかなか人に打ち明けにくいんですよね。

そんなモヤモヤや後悔を感じがちな日常のシーンを考えてみました。

職場でのふるまい

業務から離れた、ちょっとした雑談が苦手という人は意外に多いのではないでしょうか。

エレベーターに乗り合わせたときや休憩時間などに、上司や同僚にふと話しかけられた際「気を抜いてていい反応ができなかったかも」と思ったり、逆に「しゃべりすぎて変な空気にしてしまったかも」と不安になったり。

職場では、どのくらい素の自分を出していいんだろう?距離感のつかみ方ってどうしたらいいんだろう?と悩んで、モヤモヤを抱えてしまうことが多そうです。

気を許した関係だからこそ

仲のいい友達、家族やパートナーとのやりとりでは、身近な存在だからこそ、一歩踏み込んだ会話でのモヤモヤがおこりがちです。たとえば「つい甘えて、負担に感じさせちゃったかな」とか、「勢いで余計なひとことを言っちゃったかな」とか。

近しい間柄だと「このくらいは許してくれるはず」と、ふと気がゆるんでしまうこともあるかと思います。あとから相手の細かい表情や反応を思い返して、失敗したかも……と反省モードになること、わたしは結構あるんですよね。

顔が見えないやりとりや大人数のむずかしさ

LINEやSNSなど、文字でのやりとりは思ったように相手に伝わらなくて、もどかしさを感じることもあるのではないでしょうか。グループチャットで「もしかして、今わたし空気読めてなかったかも」と後悔しても会話はどんどん進んでしまっていて、訂正や説明をするのも余計空気が読めない人になりそう……。なんていうモヤモヤもよくあります。

また、職場の飲み会や友人との集まりなど、大人数がいる場では、いつも以上にいろんな人に気を遣いすぎた結果、「なんでもっと上手にできなかったんだろう」と落ち込んでしまうこともあるかもしれませんね。

相手の反応に敏感な自分。
それって悪いことばかりではないかも?

どうしていつもモヤモヤや小さな後悔を抱えてしまうんだろう……?

考えすぎてしまう自分に、ときどき疲れることもあるかもしれませんが、それは、裏を返せば人との関係を大切にしたいという気持ちの表れでもあると思います。

モヤモヤで心がいっぱいになってしまいそうなとき、少しでも気持ちを切り替えられるように、こんなふうに考えることを意識してみました。

いつも完璧じゃなくていい

人に迷惑をかけるのはよくないとか、がっかりさせたくないという気持ちから、必要以上に空気を読みすぎて相手の反応に過敏になっているだけ、ということも少なくないと思います。
そもそも、相手はそこまで気にしていなかったということも意外に多いですよね。

「もっとこうすればよかった」と考えるのは、まじめさや誠実さをもっている証拠ともいえます。

会話や受け答えに“これが正解”といったものはないはずだから、完璧を目指しすぎない、無理してがんばりすぎないことを前提に。相手の気持ちを大切にしたい、人とていねいに関わろうとしている、そんな自分自身を、まずは褒めてあげることも大事なのでは、と思います。

書き出して気持ちを整理してみる

悶々としがちだったひとり反省会を「立ち止まって気持ちを整理する時間」ととらえてみるのもひとつの手かもしれません。モヤモヤの発端となった自分の言葉や行動を紙に書き出してみると、客観的な考えが浮かんできたりします。たとえば、相手を傷つけてしまったかもと思った言葉を、もう少しソフトな伝え方に考え直してみるとか。

次はこうしてみるのはどうかな?と具体的にシミュレーションしておくことで、人付き合いに対して身構えてしまう気持ちをすこしラクにすることができそうです。

フォローの気持ちを伝えてみても

どうしても気になって仕方がない……。そんなときは、その思いを誠実に相手に伝えてみるのはどうでしょうか。わたしは、会話の中でうまく伝えられなかったかも……と不安になったら、帰ってから落ち着いて言葉を考えて、LINEやメールで「今日のあの話だけど」と伝え直したりしています。

ここで大切なのは、言いわけっぽくならないようにすること。自分の後ろめたさから自虐的になると、さらに相手に負担をかけてしまうことになりかねないので、素直な伝え方を心がけるようにしています。

モヤモヤの気持ちで自分を責め続けるのではなく、よりよくするための一歩にできたらいいですよね。

編集部のまとめ

人とのコミュニケーションに疲れてしまう人って、「相手への気づかいや思いやりを大切にしている人」とも言えると思うんです。

相手に対してやさしくいたい、関係性を大切にしてつながっていたい、そう思うからこそ、ちょっとした反応も気になってしまったり。

モヤモヤや後悔を無理に抑え込もうとはせずに、人を大事に思う気持ちへと切り替えて、自分の心とうまく付き合っていけたらなと思います。

STAFF
text:Saori
illustration:lilyco