頭の中が真っ白に……
ティップス
人前で話すのが苦手です。
緊張感を少しでもやわらげるには?
社会人になり、業務にも社内の人間関係にも慣れてきた。
週に1度ある、全員がそろって行う会議。
発表の順番がまわってくると、いつもとても緊張してしまう……。なんとも言えない空気感に、からだがこわばってしまう経験はありませんか?
人前で話す緊張感はどこからくるのだろうか……?どうして緊張してしまうのか?他の人はどのように対策しているのか?ご紹介していきます。
人前で話すとき、
とにかく緊張しちゃう……

新社会人として、人前で話すことに緊張するのは「ごく自然なこと」です。
先輩や上司に囲まれながら話をするので、むしろすらすらと話せる新社会人がいたら怖いくらいです。
緊張することはわかっているものの、「もう少しリラックスして望めたらいいのにな……」と感じている社会人の方もきっと多いはず。
まずは緊張してしまう要因を考えてみましょう。
どうして緊張してしまうんだろう?
真剣に取り組もうとしている証拠
緊張するのは、それだけ「真剣に取り組もうとしている証拠」です。緊張することがいけないことではなく、この発表をしっかりと届けたい!その思いが緊張に繋がっているだけです。
ピアノの発表会など、視線が注目している状況で「失敗できない」と感じているときも、真剣に取り組んでいるからこそくるものです。
つい完璧に話そうとしすぎている
上司や先輩の発表の場をみたときに「堂々と話していて、伝えたいこともまとまっている!」と感銘を受けた経験はだれしもがあるでしょう。自分もあんなふうに振る舞いたい!と話そうとすると、より緊張してしまうかもしれません。でも、あこがれの先輩の話し方や伝え方は真似したくなりますよね。
上司や先輩に囲まれている状況である
堂々と伝えたいことを話していた上司の次に自分の発表の番となると、「あんなに上手に話せない……」とつい緊張感が走ります。比較されているかも……と考え始めると、余計に緊張してしまう。そして、発表している際に上司や先輩が聞いている状況だと、緊張感がさらに高まりますよね。
大勢の視線を集めていると感じる
人前に立ってプレゼンをする機会など、会場やそこに参加しているみんなが自分に注目している状況を感じて緊張してしまうケースです。投影したスライドのページを送るだけでも手が震えてしまいそう。
このような状況でも「リラックスして臨む」ヒントはたくさんあります。人前で話す機会が多い人や、話していても緊張しない人はどんなことに取り組んでいるのか?リラックスして話すために試してみたいことをご紹介します。
リラックスして話せるように、
ためしたいこと

だれかひとりに話すつもりで話す
人前で発表する際に大切なポイントは「だれかひとりに向けて話している」つもりで話してみることです。
「たくさんの人の視線を集めている……!」と感じると、緊張感が増して話すことが飛んでしまったり、どこを見て話せばいいんだろう?ときょろきょろしてしまったり。話す際は、だれかひとりだけに向かって話していると思いながら、少し上の方に視線を向けて話すことをおすすめします。
みんな細かいところまで気にしていない
「大勢の前で話している……」と思うと、より緊張感が増しますが、聞いている側は案外細かな部分(言い間違いや表現の仕方等)をそこまで気にしていないことがほとんどです。
話す側はついつい構えてしまいがちですが、大切なのは「なにを伝えているのか」その内容です。細かな部分を気にしすぎて緊張してしまう方は、そこまで考えずに思い切って話してみると、案外緊張感がほぐれて落ち着いて話すことができるかも……!
話すことよりも「伝えたいこと」
さきほども書いた通り、人前で話すときにいちばん注力すべきことは「なにを伝えるか」です。話し方に着目してしまいがちですが、何を伝えたいかを明確にしてそれを必死に伝えることで、聞いている側に思いや考えはきっと伝わります。恐れずに伝えることを意識して取り組んでみましょう。
事前に準備しておく
緊張を少しでも緩和するために、事前準備をすることは欠かせません。
本番に準備をしていないと緊張感がより増してしまいますが、準備をしていると「伝える内容」がより明確になるので、緊張を和らげることに繋がります。
話すことをメモ書きしておくことや、声を出してのリハーサルをぜひやってみましょう。
ゆっくりと話してみる
人前で発表する際、ついつい早口になり緊張感が増した経験はだれしもあるはず。緊張していると、いつも以上に早口で話してしまう傾向があります。緊張する場面での発表の際は、いつも以上にゆっくりと話すことを意識してみましょう。話し始める前に深呼吸で気持ちを整えてからゆっくり話し始めることも効果的です。
人前で話す際に緊張してしまうのは「真剣に取り組んでいる証拠」です。
緊張感をほぐすためには、事前準備と細かなポイント(ゆっくり話す、伝えることを意識する)が大切。
ぜひ、明日からの人前で話す機会にご活用いただけたらうれしいです。
STAFF
text:Yudai Mino
illustration:トモマツユキ