自分の本音がわからない

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自分らしさってなに?どうやったら見つけられるのか知りたい

毎日普通にがんばってはいるけれど、なんか充実感がないなあ……とか、なんとなくいつも息が詰まりそうだなあ……とか、そんな自分に対するモヤモヤした感情。

それはもしかしたら、「自分らしさ」と関係しているのかもしれません。

いろんなところでよく聞く言葉ですが、そもそも自分らしいってなんなのでしょうか。この記事では、そんな「自分らしさ」について考えてみました。

自分らしさってなんだろう?

あの人は、いろんなことに挑戦して自分の道を切り開いている気がする。それと比べるとなんだか自分は個性も出せていない気がするし、ありきたりな感じがして、これでいいのだろうか……と少し焦ったり周りをうらやんだり。

そんな現状が、「自分らしくない」ことが原因なのだとすれば、自分らしく生きている人にはすごくあこがれるし、自分もそういうふうに生きられたらいいなと思う。

けれど自分らしさが分からないから、「自分らしく生きよう」と思っても全然できないし、だからこそ本音で生きられていない自分が苦しかったりすることもあるのではないでしょうか。

自分らしく生きたい。そんな悩みに、この記事が参考のひとつとなればうれしいです。

自分らしさを知るメリット

毎日のストレスが減る

自分らしく過ごせていないなと思うときに感じる、なんとなくの生きづらさ。人にどう思われるかが不安で自分よりも他人を優先させてしまったりと、つい自分の本来の気持ちにそぐわないことをしてしまう。そんなときは、本音を出せない苦しさや自分を出せない窮屈な感覚がストレスになっていることも多いでしょう。

自分らしさを知ることで、自分自身のこうしたい!という素直な本音に気づきやすくなります。自分の本音に気づくことができれば、他人よりも自分の気持ちを優先しようと思えるきっかけとなるはず。周りの目線や評価に動じることが減り、他人からの評価由来のストレスを感じずにいられるようになるのではないでしょうか。

自分に自信がもてる

あの人はいつも楽しそうでうらやましい。ついつい周りと比べて悲観的になってしまって、本音を出せない自分のことがもっと嫌いになったりする。自分に自信がないからこそ、やりたいことがあっても、どうせ自分には無理だな……とか、私なんかどうせできないよな……みたいなネガティブな気持ちが勝ってしまって、それを夢見ることさえも諦める、なんてこともあるかもしれません。

しかし自分らしさを見つけるということは、ありのままの自分自身を肯定し、「自分はこれでいいんだな」と認めてあげることでもあります。それが結果的に自分に対する自己肯定感を高めることにつながり、自信がもてるようになるでしょう。

やりたいことや目標が明確になる

今の環境や取り組んでいることが、自分に合っているのか分からない。自分は本当にこれでいいのだろうか……と、これからの人生について悩んだことがある方も多いのではないでしょうか。自分らしさが分からない状態では、自分が何をやりたいのか、どんな目標に向かってどのように進んでいけばいいのかも曖昧になってしまっていることが多いと思います。

たとえば就活や転職活動などでも、業界や志望動機を考える前に自己分析をしたりしますよね。自分自身を見つめ「どのような状態が自分にとって心地よいのか」「自分は何を大切にしているのか」を明確にすることで、自分のこれからの夢や目標も自然とクリアになってきたりします。

自分らしさの見つけ方

自分らしく生きたい、そう漠然に思ってはいても、具体的に何をしたらいいのかわからないことも多いはず。そのためのヒントをご紹介します。

ジャーナリングをする

漠然とした不安や怒りなど、感情の整理の際によく用いられるジャーナリング。自分自身を見つめ、自分の内面ととことん向き合うこの作業は、自分らしさを知るためにもおすすめの方法です。心を動かされた出来事やそのときの感情について、ざっくばらんに書き出してみましょう。

ジャーナリングを重ねていくうちに、自分の感情や行動に共通点が浮かび上がってくるはず。自分ってこういうときに楽しくて、これがつらいんだな……とか。その共通点こそが自分自身の好みや価値観であり、自分らしさそのもの。自分らしく生きるためのヒントがきっと見つかるはずです。

家族や友人に聞いてみる

自分の内面を見つめるのは少しむずかしそう……苦手だな……と感じる方は、周りの人に聞いてみるというのもひとつの方法です。自分よりも案外、周りの人の方が自分のことをよくわかっている……なんてことはよくありますよね。客観的に自分を見てくれているからこそ、自分自身がなんとなく感じている自分らしさのようなものを、ズバリと言語化してくれることもあるかもしれません。

なかでも家族や友人など、自分があまり気を遣わずに振る舞えているなと感じる相手に聞くのがおすすめです。自分をよく知る、身近な相手から見た自分。意外な自分の一面に気づくきっかけにもなるでしょう。

何にでも挑戦してみる

今までやったことのないことに挑戦してみるのも、自分らしさを知れるきっかけのひとつになるでしょう。わくわくすることに挑戦して、どんどん経験を増やしていけば、自分の価値観や得意不得意を判断する材料もどんどん増えていきます。

ああやっぱり違ったな……と思っても、その失敗からむしろ、自分らしい生き方のヒントが見つかる可能性も。経験のないところに飛び込むのは、とても勇気がいることだと思います。しかし、まだ出会っていない未知の出来事の中に、自分がこれだ!と思えるようなものが眠っているかもしれません。

編集部のまとめ

自分らしく生きたいという理想はずっとありつつも、自分らしさとは、きっと年齢や経験を重ねていくうちに増えていったり変わっていったりしていくのかもしれません。

だからこそ、自分の決めた「自分らしさ」に囚われすぎてかえって苦しくなってしまわないように、気らくな感じで自分らしさを忘れずにいられたらいいなあと思っています。

STAFF
text:Oyama.
illustration:iina