「明日こそは」の繰り返し……

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朝のぎりぎり癖をなおしたい。
余裕がある人が習慣にしていることは?

出勤前、いつも時間ギリギリでせわしない朝を過ごしていませんか?

そんな癖をなおしたいと思いつつ、うまくいかずに悩んでいる人もいることでしょう。

この記事では、その原因を考え、余裕のある朝を過ごすためのヒントをご紹介します。

朝のぎりぎり癖、なおしたいけど……

毎朝なかなか起きられず、遅刻ぎりぎりの時間に家を飛び出してしまう。そんな悩みを抱えている社会人は多いと思います。わたしもそのひとりです。

布団と睡眠を愛するわたしは、朝が少し苦手です。特に寒い時期になると、1分でも長く、あたたかい場所で眠っていたいのが本音。「もっと早く起きていたら、こんなにバタバタしなかったのに!」と、よく後悔しています。

ぎりぎり癖の難点は、反省しているはずなのに繰り返してしまうところ。「明日はちゃんと起きよう」と目覚ましをセットしても、朝になれば「ちょっとでも長く寝たい」と睡眠欲に負けてしまいます。

とはいえ、癖をなおさないと、これから先の社会人生活で苦労してしまうかもしれません。

ぎりぎり癖を脱却するために、まずは「なぜ毎朝時間ぎりぎりになってしまうのか」考えてみましょう。

どうしてぎりぎりになってしまうんだろう?

ぎりぎり癖の原因として、以下のようなものが考えられます。

睡眠不足だから

睡眠不足と聞くと、睡眠時間の長さが思い浮かぶかもしれません。厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023」には、6〜8時間の睡眠が理想的と掲載されています。ただ、ショートスリーパーやロングスリーパーなどの体質を持つ人もいるため、それぞれに適した睡眠時間は異なります。

また、睡眠不足を解消するためには、睡眠の質も大切です。うまく寝付けなかったり、途中で何度も目が覚めたりする人は、睡眠の質にも注意しましょう。

体内時計が乱れているから

体内時計は生物時計とも呼ばれるもので、体内環境を調整する役割を担っています。体内時計が信号を出すと、朝起きて夜眠るリズムがつくられる仕組みです。しかし、体内時計が乱れてしまうと、からだの不調や疲労感、起床時の憂鬱感などが生じます。そうした症状を改善するためには、睡眠と覚醒のリズムを保つことが不可欠です。

定期やイヤホンを探しているから

家を出る前、日常的に探し物をしていませんか?定期券やイヤホン、お財布などを「どこに置いたっけ?」と大捜索する癖がある人はきっと多いはず。主な原因として、次の3つが考えられます。

・とりあえずその辺にものを置いてしまうから
・ものを収納した場所を忘れてしまうから
・注意散漫で無意識にものを置いてしまうから

もし「毎朝何かを探しているな」と心当たりがあれば、後ほど紹介する方法を取り入れてみてください。

余裕がある人が習慣にしていること

朝、いつも余裕をもって過ごしている人に、取り入れている習慣を聞いてみました。

なくしやすいものは、置き場所をきめておく

探し物が習慣になっている人は「ものの住所」を決めるのがおすすめです。定期券やイヤホンなど毎日使うものは、外出時に必ず通る玄関などにまとめて置いてみましょう。慣れないうちは少しめんどうかもしれませんが、探し物をする時間が減れば、朝の時間に余裕が生まれますよ。

自分に合った睡眠時間を確保する

「今日はなんだか調子がいいな」と思える日が多いとうれしいですよね。そのために、自分の体質に合った睡眠時間を確保できるようにしましょう。どれくらい眠ればいいかわからない人は、次の方法を試してみてください。

1.毎日の睡眠時間を決める
2.一週間、同じ睡眠時間を取る
3.睡眠不足と感じたら、15〜30分ずつ時間を延長し、体調の変化を観察する
4.1〜3を繰り返し、自分に合った睡眠時間を知る

夜は暖色系の照明を使用する

睡眠の質を高めるうえで、意外にも大切なのが照明です。日本でよく使用されている寒色系の照明は、夜に浴びると体内時計が乱れやすいといわれています。そこで注目されているのが暖色系の照明です。最近はリモコンで色の切り替えができる商品も多いため、ぜひ検索してみてくださいね。気軽に買えるキャンドルを活用するのもよいでしょう。

編集部のまとめ

毎朝時間ぎりぎりになってしまう原因と、余裕のある人が習慣にしていることをご紹介してきました。

この記事を参考に、一緒に朝のぎりぎり癖をなおして、余裕のある日々を送ってみませんか?

STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:ざざ(@zaza.hibi)