ノリが悪いと思われたくない
ティップス
まだ解散しないのかな……
職場の飲み会のじょうずな帰り方
社会人になると増えるのが職場の飲み会。
会社の人たちと交流を深めるために大切な時間ですが、飲み会ならではの悩みも。
そのひとつが「帰るタイミング」です。「そろそろ帰りたいのに解散する雰囲気じゃない……」なんて感じたこと、みなさんもあるのではないでしょうか?
そこで今回は、職場の飲み会からじょうずに帰るヒントを提案していきます。
帰るタイミングがむずかしい……

お酒を飲みながら会話を楽しみ、仲間との親睦を深める「飲みニケーション」。
「飲みニケーションは時代遅れ」「参加したくない」という否定的な意見が増えてきたこと、新型コロナウイルス感染症の流行などを踏まえ、飲み会の件数そのものは減少しています。しかし、依然として飲み会を開催している会社も多いようです。
飲み会は、社会人の悩みが詰まった場所と言えるかもしれません。わたしの場合、上司や先輩の話についていけなかったり、気を遣いすぎて気疲れしてしまったりと、飲み会がとても苦手でした。
さらに悩ましいのは帰るタイミング。「そろそろ帰りたいな」と思ってはいても、先輩方が残っているなかで「お先に失礼します」というのは、かなり難易度が高いですよね。たとえ帰れたとしても、「ノリが悪いと思われたかな」と不安になって、別のストレスが溜まってしまうことも。結局断り切れず、深夜まで飲み会に参加した日もありました……
しかし、そもそも職場の飲み会は、最後まで残らなければならないものなのでしょうか?一緒に考えてみましょう。
最後まで残らないといけないのかな?
飲み会に最後まで残る必要はないとわたしは考えています。理由は次の3点です。
ポジティブな時間の使い方をしたいから
もしみなさんが、飲み会で帰るタイミングを逃し、仕方なくその場に残ったとします。飲み会が終わったあと、きっと心には何らかのネガティブな感情が浮かぶのではないでしょうか。飲み会に長居することはマナーではありませんし、自分の意志に反する行動をすれば気分もよくありませんよね。「限られた時間をポジティブに使えるか」は、大切な判断指標だと思います。
ほかにも帰りたい人がいるかも
飲み会で、ほかの参加者が「そろそろ帰ろうかな」と言ったことで解散になった経験はありませんか?このとき、スムーズに場が解散したとすれば、ほかの人も帰るタイミングを探っていたのだと考えられます。つまり、「帰ろうかな」と言うことで、自分からは切り出せなかった人が帰りやすくなるかもしれないんです。「自分のせいでお開きになったら申し訳ない」としり込みする必要はありませんよ。
引き止めは社交辞令であることが多いから
早く帰ろうとすると、「もっとゆっくりしていきなよ」などと引き止められてしまうことがあります。でも、そうしたフレーズは社交辞令である場合が多いです。引き止められても、気持ちだけ受け取れば◎。会が終わった後や翌日のお礼をしっかりしておけば、相手も気分を害することはないかとおもいます。
職場の飲み会のじょうずな帰り方

最後に、飲み会の雰囲気を悪くすることなく、じょうずに帰るための方法を3つ提案したいと思います。
事前に帰る時間を伝えておく
飲み会が始まる前、幹事の人に「今日は用事があるので何時に失礼します」と伝えてみましょう。同僚や身近な先輩の方が話しやすければ、その人でも構いません。会の途中で急に「いまから帰ります」と言ってしまうと、職場での人間関係に影響が出かねません。先に帰る時間を伝えておけば、実際に帰る際の印象も悪くなりにくいですよね。
帰るときは笑顔でお礼を伝える
飲み会に最後まで残る人が多い職場では、先に帰る若手をよく思わない方がいるかもしれません。そこで帰るときには、「とても楽しかったです」「また誘っていただけたらうれしいです」といったお礼の気持ちを必ず伝えましょう。もちろん笑顔で!そうすれば、きっと相手もいやな気持ちにはなりませんよ。
一緒に帰る人を見つけておく
「ひとりで帰る勇気が出ない……」そんな方にはこの方法がおすすめです。どの職場にもたいてい、飲み会に少し苦手意識を持っていたり、自宅が遠方にあったりして、早く帰る人がいるかとおもいます。事前に一緒に帰りたいことを伝えたうえで、その人の近くの席に座っておきましょう。帰るタイミングを掴みやすく、周囲に引き止められる確率が低くなります。
飲み会は本来、職場の人たちと関係を深める特別な時間。
ストレスを感じることなく、気楽に楽しめることを願っています。
困ったときには、じょうずに帰るヒントを試してみてくださいね。
STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:oomisoka1231