前はあんなにときめいたのに……
ティップス
これって推し疲れ?
推し活をやめたいと思ったら
あなたに推しはいますか?
推し活が広まっているなか、「楽しいけれどなんだか疲れてしまった」なんて声もよく聞かれるようになりました。
疲れを感じる理由はさまざまですが、それはもしかしたら「推し疲れ」かもしれません。
「自分に限ってそんなことあるはずない」と、思うかもしれませんが推し疲れは意外にも多くの人が経験していることなのです。
今回はそんな推し疲れについて紹介します。「推し活に疲れてしまった」「やめたいけどやめられない」そんな悩みを持つ人はぜひご覧ください。
推しは支えだったはずなのに
忙しい毎日の中で、大好きな推しに費やす時間は至福のとき。
推しのおかげで楽しみができたり、推しのがんばっている姿が励みになったり、推し活によって自己表現ができたり……。
これまで推しからはたくさんのパワーをもらってきたことでしょう。推し活はあなたのアイデンティティであったはず、間違いなく大切な時間です。
推し疲れを感じてしまってもこれまで支えてもらった日々は本物です。これまでの推しとの時間は大切な思い出として、とっておいてくださいね。
なぜ推し活をやめたくなるの?
推し疲れには理由があるはず。推し活にもやもやしてしまったら、まずは悩む自分を受け入れ、気持ちを理解してみましょう。
ここでは多くの人が抱えやすい悩みを紹介します。あてはまるものがあるかもしれません。
お金と時間がたりない
イベント、グッズ、遠征費、交際費……
お金をかけだしたらキリがありません。推しからの供給が多いのはうれしい反面、経済的不安はいつしか大きなストレスとなります。
お金と同じく、時間も有限でプライベートの時間のすべてを推し活に使ってしまうと、余裕がなくなり疲れを感じる原因になります。
ファン同士の関係性
推しが同じファン同士が、推しとの距離感やお金のかけ具合でマウントを取り合うことがあります。
周りの人と自分とを比べてしまったり、周囲に神経を使いすぎてしまうと、純粋に推し活を楽しめず疲れてしまいます。
SNS上での推しに対する悪意あるコメントなどを見てしまうと、心がみだれてつらくなる原因になることも。
好きな気持ちが大きくなりすぎて
人気が出ることは喜ばしいけれど、推しへの気持ちが大きすぎると「自分がいなくても」と、自分の存在意義を見失うこともあるかもしれません。嫉妬と寂しさが入り混じったような気持ちでしょうか。
反対に推しが思うように評価されないときには「こんなに素晴らしいのになぜ評価してもらえないの」と、過剰に落ち込んでしまうこともあります。
推しや運営に不満を感じて
惹かれるところがあって好きになった推しでも、追っていくにつれて、言葉や行動に疑問を持ってしまうこともあります。
理想を抱きすぎると、のちのちギャップを感じて気持ちが冷めてしまうのかも。
推し活をやめるには
推し活はやめたくてもなかなかやめられないことも。これまで費やしてきた時間や労力を思うとやめるという決断をするには勇気がいりますよね。
けれど、推し活は人生を豊かにするためのひとつの手段です。つらくなったら離れてみることは大切です。
ここからは推し活をやめたくなったときに試してみたいことを紹介します。
グッズを手放す
実用性が低いものや、複数持っているものから、グッズを手放してみましょう。
捨てることに抵抗がある人はフリマアプリへの出品がおすすめ。あなたが大切にしていたグッズを欲している人もいるかもしれません。
現場に行く回数を減らしてみる
推しの出番が少ない対バンイベントや、遠征など労力の割に満足感が比較的少ないようなことから、まずは減らしていきましょう。
「これくらいお金を出さなきゃ」「参加しなきゃ」そんな決まりはありません。
自分が疲れずにいられる頻度まで、減らしてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
SNSを整理する
SNSを完全にやめるのがむずかしい場合は、これまで推し活に使ってきたアカウントと別のアカウントを作ってみましょう。
情報のほとんどはSNSから入ってくると言っても過言ではありません。見えなくなると自然と意識が向かなくなるものです。
推し以外に意識を向ける
これまで推し活に費やしていた時間で違う趣味を見つけたり、自分のために資格勉強や美容に努めてみるのはどうでしょう。
「楽しいこと」は推し活だけではないはず。推しのために使っていた時間を自分のために使ってみると、新しい発見があるかもしれません。
どんなに推しが大好きでも、推し疲れを感じてしまうことはだれしもあります。
そんなときは、無理に推し活を続けようとしないで、一度立ち止まってみてください。
たとえ推しから離れてもこれまで聴いてきた音楽や見てきたものは人生の一部として残り続けます。
人生の軸は自分であることを忘れずに、自分の気持ちと上手に向き合ってみてくださいね。
STAFF
text:hiyori
illustration: ニシモトタクミ