せっかくだし楽しみたい
ティップス
新たな土地ではじめてのお花見。
ひとりでも楽しむコツは?
就職や転職、異動などで新たな土地へ引っ越される方もいると思います。
期待と不安とともに迎える春、「まだほとんど友人はいないけれど、せっかくだしお花見は行きたいなぁ」と考えているかもしれません。
そこで今回は、ひとりでもお花見をしっかり楽しめるコツをご紹介していきます。
ちょっと周りの目が気になるけど……
近年「ソロ活」というワードをよく耳にするようになりました。
念のため解説すると、ソロ活は「ソロ」と「活動」を組み合わせた造語で、ひとり時間を楽しむ活動を指します。
『孤独のグルメ』(2012年からドラマ放映)や『ソロ活女子のススメ』(2021年からドラマ放映)が話題を集めるなど、すっかり定着していることばのように感じます。
ちなみに、わたしはソロ活が好きです。食事や買い物、映画鑑賞や舞台鑑賞など、いろいろなことをひとりで楽しんでいます。
でも当初は、周りの目が気になって、行動するのをちゅうちょしていたことを思い出します。「ひとりでお出かけなんて寂しい人だと思われるかな?」という気持ちがなかなか消えないんですよね……
それに加え、新たな土地での生活を始めたばかりであれば、気持ちが緊張していて、なおさら行動までのハードルが高くなってしまっていることでしょう。
では、こうした状況下で「ひとりでお花見に行くのは周りの目が気になるけれど、やっぱり行きたい!」と感じたら、どうするとよいのでしょうか?
どんなお花見をしたいかな?
みなさんは、どんなお花見をしてみたいですか?
ソロ活は、自分の理想を叶えられる絶好のチャンスです。
やってみたいことを一緒に考えてみましょう。好きなものを食べる
お花見といえば、きちんとしたお弁当を準備するイメージがあります。でも、食べるものは何でもいいんです!コンビニで買ったおにぎり、好きなパン屋のサンドイッチ、公園に出ている屋台の焼きそば……この機会に、近所のお店を開拓するのも楽しいと思います。ひとりお花見は、自分だけの時間なので、好きなものをたっぷり味わいたいですね。
お酒を飲む
「お花見といえばお酒」という方は、飲み過ぎない程度でお酒やおつまみを楽しむのもよいですね。ひとりでお酒を飲むことを「独酌(どくしゃく)」と呼ぶそうですが、周りを気にせず、自分のペースでお酒を楽しみたい場合にぴったりです。ごはんに合うお酒を選んだり、ふだんは飲まない銘柄にチャレンジしたりして、少し大人な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
夜桜を楽しむ
夜空をバックに咲く桜は、昼間とは違う様子を見せてくれます。冬の街はライトアップされていることも多く、そのなかで浮かび上がる桜の濃淡はとても美しいものです。さらに、人の少ない時間帯だと、心穏やかにお花見を楽しめるかもしれません。ただし、夜お出かけする際は、治安の悪い場所には近づかないように気をつけましょう。
写真を撮る
天気のよい日であれば、桜の様子を写真に残してみるのもよいでしょう。ただし、枝にさわったり折ったりしてはいけません。桜の木の成長を妨げたり、寿命にダメージを与えてしまう恐れもあります。写真を撮る際は夢中になってしまいがちですが、マナーに気を付けてたのしみましょうね。
ひとりでもお花見を楽しむコツ
最後に、ひとりでもお花見を楽しむ具体的なコツを3つご紹介します。
ベンチでお花見をする
まだ大人数でのお花見が主流のなか、ひとりで場所取りをするのは、かなりハードルが高いと思います。そこでおすすめなのがベンチでのお花見です。レジャーシートのような特別な道具が必要なく、地面に長時間座るよりはからだがラクというメリットがあります。また、気軽に場所を移動できるのも、うれしいポイントです。もしハンカチを持っていれば、おしりの下に敷けるのでなおよいでしょう。
お気に入りのグッズを持っていく
ソロ活の魅力のひとつは、自分の世界観に没入できること。せっかくなら、お花見でもその魅力を味わいたくありませんか?そんな方は、お気に入りのグッズを持っていくのがおすすめです。お弁当箱、マイ箸、ひざ掛け……大好きなものをおともに、ひとりでのお花見をより楽しんでみてください。
スマートフォンと距離を置く
スマートフォンが手もとにあると、ついSNSを開いてしまい、気づけば時間がたっていることってありますよね。でも、お花見でそうなってしまうのはもったいない!そこで、手軽に読める本を1冊、荷物に加えてみてほしいと思います。スマートフォンをさわりたくなったら、代わりに本をパラパラめくるんです。ふだんと違う場所にいると、いつもは意識しないことばが目に入ってきたりするもの。ぜひ、その偶然を楽しんでみてはいかがでしょうか?
桜を愛でるって、とても麗しい営みですよね。
わたしも早速、ひとりでのお花見にチャレンジしてみようと思いました。
この記事が、みなさんの新しい楽しみにつながるとうれしいです。
STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:ざざ(@zaza.hibi)