楽しそうだけどちょっと不安?

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仲よしの友だちと暮らしてみたい!
ルームシェアのメリットとデメリット

実家を出たいけど、ひとりで暮らすのは少し不安……
そんなときに考えるのは、友だちと暮らす「ルームシェア」。
一緒にごはんを食べたり、休日に一緒にふらりと出かけたり、時には共通の友だちを呼んでホームパーティーをしてみたりと、楽しそうですよね!
この記事では、ルームシェアの楽しさやむずかしさについて紹介します。

「ルームシェア」はどんな感じ?

「ルームシェア」とは、友だちや同僚と賃貸マンションなどで一緒に暮らすこと。2LDKや3LDKといった物件で、それぞれ個室を持ちながら、リビング・キッチン・水まわりなどは共用スペースとするのが一般的です。

ちなみに、似たような言葉の「シェアハウス」は、リアリティーショー「テラスハウス」やテレビドラマ「好きな人がいること」「マイ・セカンド・アオハル」のように、シェアハウス専用の物件に数人で住む形式です。同居の相手を探すことなく、「はじめまして」で集まります。

「いきなり知らない人と暮らすのは……」「大勢の人と住むのは……」と思う方は、友だちやきょうだいと住む「ルームシェア」がおすすめです。

ルームシェアにはメリットもデメリットもあるので、友だちと相談しながら決めていけるといいですね。

ルームシェアのメリット

ルームシェアには、ひとり暮らしや実家暮らしにはない魅力があります。

食事が楽しくなる

分担や当番制でごはんを作ったり、お惣菜を持ち寄って一緒に食べることができます。
ひとりだとスマホやテレビを見てしまいがちですが、シェアメイトがいれば一日のできごとを話して、充実した時間を過ごせます。お互いの得意料理や、家庭の味を再現したりすることで、新しい発見も楽しめます。

コストを抑えられる

家賃や光熱費は、「2人で暮らすから2倍」とはならないので、ひとり暮らしよりも安く抑えることができます。ほかにも、ひとりでは使い切れない消耗品や食品をお徳用サイズで購入することで、節約につながります。

防犯や災害時の安心感

ひとり暮らしは空き巣に狙われやすいと言われており、家に誰かがいてくれることは防犯対策となります。また、小さな地震の際などにも、ひとりで家にいるのは少し怖くなってしまうことも。シェアメイトがいてくれることで、安心感を得られます。

一生ものの経験になる

事前に期限を決めていたり、仕事やライフスタイルの変化に合わせて引っ越しをするなど、ルームシェアは一時的なものとなることも多いです。
友達と暮らすことには大変な部分もありますが、一緒に暮らした時間は、ほかでは得られない経験となると思います。シェアメイトだからこそ話せたことや、困ったときに助け合ったことが、将来の友情にもつながるのではないでしょうか。

ルームシェアのデメリット

「けんかをしてしまったら」「一緒に暮らしてみて価値観の違いが出たら」と不安になる方も多いと思います。もちろんルームシェアにはデメリットもありますが、しっかりと話し合うことで解決することがほとんどです。

衛生面の価値観の違い

事前に家事の分担をしていても、感覚的な部分にすれ違いが出てしまうことがあります。
特に掃除関連では、「ちゃんときれいにしておきたいのに」「そこまで気にならないのに」といった違和感が出てしまいがち。
お互いが譲歩できる基準を設けたり、曜日や日付を決めて家事を一緒にするなど、不満をため込まずに仕組み化できるといいですね。

ひとりの時間を取りにくい

部屋を分けていても、音が漏れたり、なんとなく気配を気にしてしまったりと、ひとりでリラックスできる時間を取りにくいかもしれません。
スケジュールを共有してひとりの時間を作れるようにしたり、外出するなど調整をしていくことで、リフレッシュできると思います。

物件が少ない

「友だち同士のルームシェア」となると、入居可能な物件が限られていることがあります。
大家さんに無断でルームシェアすることはできないので、事前の確認が必要です。中には、友だちではなく、きょうだい同士であれば問題ないという物件もあります。

病気をうつしやすい

体調が悪くなったときに助け合いができるのはメリットですが、同じ空間にいることで、相手に病気をうつしてしまうことも。
体調に異変を感じたら、すぐに同居相手に伝えて、家の中でもマスクをしたり、使ったあとのトイレをこまめに掃除するなど、感染対策をしておくことでリスクを減らせます。

編集部のまとめ

あこがれのルームシェアをいざ現実として考えると、意外とむずかしく感じてしまいますよね。
実家暮らしと似ている部分もあるので、ルールを決めて、お互いが気持ちよく過ごせるとよいと思います。
トラブルの話が目立ちますが、事前にしっかりと話し合ったり、少しでも気づいたことがあればすぐに言えるような関係性の相手と住むことで、楽しく生活ができます。

STAFF
text:ことね
illustration:towa toubuchi