もしかして自分だけ?

ティップス

なんだか焦っちゃう。
その正体は?和らげるためにできること

夜寝る前や仕事中のふとした瞬間、わけもなく焦りや焦燥感にかられることってありませんか?

「自分はこの先どうなるんだろう」「今の会社にいていいのかな」「結婚? 子育て? ぜんぜん想像もつかん!」「SNSでは同年代があんなに活躍してるのに自分は……」なんて。

この記事では、そんな突然迫りくる「謎の焦燥感」、その正体と向き合い方について考えていきたいと思います。

なんで焦りを感じちゃうんだろう……

社会人になって仕事にも慣れてきたし、それなりにやりがいも感じてる。
友達と遊んだり、たまには親孝行したり休日だって充実してるつもり。

それなのにふとした瞬間、「自分はこのままでいいのだろうか!?」なんて、わけもなく焦りを感じることってありませんか?

でもこれ実は珍しいことじゃなくて、多くの20代中盤が感じてることでもあるらしいんです。

クォーターライフクライシスって聞いたこと、ありますか?
これは2000年代初頭にアメリカで提唱され世界的に広がった概念で、人生を100年とするとちょうど1/4(クォーターライフ)を過ぎたあたりで、「自分は何者なのか」という疑問を感じるタイミングが来るものなのだそう。

自分だけじゃない、世界中の同世代が同じような「焦り」を感じてるという事実に、少し安心感というか親近感を感じてしまいますね。

焦燥感の正体はなんだろう?

じゃあ、そんな「焦り」の正体って一体何なのでしょうか。
もしかしたら、こんなことがきっかけになっているのかも?

他の人との比較

ついつい見てしまうSNS、画面の中では同世代の活躍を目にすることも。
意味ないとわかってはいるけれど、今の自分と比較してしまって自己嫌悪に陥ってしまったり。

そもそもやることが多く、
常に追われている

朝から晩までタスクでぎっしり、そんな仕事に追われる日々を送っている人も多いはず。
じっくりと仕事に向き合うこともむずかしく、「はて、自分は何をやっているんだっけ?」なんて疑問を抱いてしまう日も。

過去の失敗にとらわれている

「ああああ~」と布団の中で身もだえてしまう、過去の失敗エピソード。
そんなこともあったなぁなんて笑ってスルーできればいいけれど、もしあの失敗を繰り返したら……なんて急に不安になったり。

漠然とした将来への不安

まだ何者でもない自分。小さい時の自分から見て、今の自分は本当に「なりたかった自分」なのかな?
そんな理由のない漠然とした不安感にかられるのは決まって夜寝る前。

穏やかな心に導く小さなヒント

焦燥感の正体を分析してみると、意外と小さなことだったり具体的に対応できることは少なかったりするもの。

謎の焦りを感じてしまったときは、こんなことを試してみるといいかも。

SNSと距離を置く

人はそれぞれ置かれている環境も、悩みも違うはず。
SNSは役に立つツールだけれど、少し距離を置いて他人の人生からは離れてみるのも一案。

やるべきことを書き出してみる

多忙による焦りを感じたら、まずはすぅっとひと呼吸置いてリラックス。
メモにタスクを書き出してみて、優先順位を決めてみては?

書き出してみると、意外に短時間で終わらせられそうなもの、じっくり腰を据えて取り組みたいものが見えてくるはず。

タスクを完了したら☑マークを。
地味だけど、これが意外とがんばってる自分を実感できるんです。

目の前の課題に全力を傾けてみる

過去の失敗へのこだわりや未来への漠然とした不安は、考えても答えが出ないもの。
まずは、目の前にあるやるべきこと・やりたいことを、頭を空っぽにして取り組んでみよう!

フィジカルに働きかけてみる

適度な運動は身体的な緊張をほぐし、不安を和らげるセロトニンの分泌を促す効果もあるのだそう。
筋トレやヨガ、ジョギング、トレッキングなど、自分が好きなスポーツに打ち込んで焦りを忘れるのもおすすめ。

クォーターライフ(20代中盤~)を
脱した人に話を聞いてみる

会社の先輩、習い事の友人、年上の親戚や趣味のともだちなど、自分よりも少し上の世代の人の話を聞いてみるのも有効かも。
みんなひとつやふたつは必ず持っている失敗談など、聞き出してみては?

同世代の人たちと話し合ってみる

そんなみんなのための「しゃべり場」が、まさにこの”このごろ”。
座談会やイベントなど、同世代ならではのお悩みトークに参加してみたら何か気づきがあるかも。

編集部のまとめ

人生100年時代と言われて久しい現代、ちょうど人生の1/4を過ごしてきた20代中盤の世代は、今がまさに「自分は何者なのか」を考えるタイミングなのかも。

自分だけじゃない、多くの同世代が感じているこの「焦燥感」。

ネガティブにとらえすぎず、自分探しのひとつのきっかけととらえてみるのもいいかもしれませんね。

STAFF
text:Saori
illustration:lilyco