社会人のエレベーターの乗り方

ティップス

エレベーターに乗るだけなのに緊張する。
社会人にはマナーがあるみたい

社会人はエレベーターの
乗り方にもルールがある!?

学校のエレベーター、マンションのエレベーター、バイト先のエレベーター……。
社会人になるまでは何も考えず乗って、何も考えずにボタンを押して、何も考えずに降りるだけだった。だけれど、社会人になった途端、あの箱の中には突如たくさんのルールが存在し始める。
社会人2年目になった今でも少し緊張するエレベーター。「これだけは頭に入れておきたい」基本のルールをお伝えします。

エレベーターの乗る順番、
降りる順番、立ち位置は
覚えておこう

上司やお客様とエレベーターに乗るとき、乗り方のルールはマストで押さえておきたいもの。まずはそんな基本マナーをご紹介。

・乗るときは自分が先に乗ります。降りるときは自分が後に降ります。

・立ち位置はボタンの前。操作ボタンの前が下座。対角線上の奥が上座です。


分からなくなったら覚えていてほしいポイントが「【開】を押すのは若手の役目!」ってこと。

乗るときは最初に乗り込んで【開】を押す。そして来客者や上司をご案内します。降りるときは最後までエレベーター内で【開】を押して安全に上司や来客者をご案内します。

立つ位置だって、これを押さえておけば大丈夫。【開】を押すのは若手の役目なのでボタンの目の前が下座です。

すでに人が乗っている場合は、
自分が最後に

イレギュラーな”すでに人が乗っている場合”。
わたしもドアが開いた瞬間に「ボタンの前が空いていない!!」と焦って固まってしまったことがありました。これも基本のポイントを思い出してみてください。【開】を押すのは若手の役目!エレベーターホール側の【開】を押して、目上の方々が安全に乗り込んだら最後に自分が乗るだけです。

来客をお見送りするときの
マナー3ステップ

基本のマナーを押さえたら、次は少しステップアップ。緊張する会議や商談が無事終わっても、お見送りの際のエレベーターマナーが待っています。
お客様を見送る際の「おもてなし」。この3つのステップを押さえておけば安心です。

1.エレベーターが到着したら「こちらで失礼いたします。本日はお越しいただきありがとうございました。」とご挨拶を忘れずに。

2.エレベーターの開くボタンを押しながらお客様に乗っていただきます。

3.「ありがとうございました。」と頭を下げ、エレベーターの扉が閉まるまで深くお辞儀をしてお見送りします。


緊迫した会議のあとは心が少し和らいでしまいがちです。気を抜かず最後まで丁寧に。

扉が閉まっているのかを目で確認するのはなかなか難しいので、わたしはよく”エレベーターが動き出すモーター音”に耳を澄ませてタイミングをはかっています。お客様からまだ見える状態で頭をあげてしまうと、それだけで不格好な印象になってしまいます。お見送りの最後のお辞儀まで、しっかり、丁寧にを意識しています。

編集部のまとめ

ルールを覚えていたとしても、いざ!という場面で忘れてしまったり、上手くできなかったりすることもしばしば。社会人になれば、イレギュラーな場面だって沢山あります。

きほんの“き”はあってもルールやマナーにとらわれすぎるのは逆効果なことも。その場の状況を見て、相手のことを考えて最善の行動をする。それはエレベーターの中だけじゃなく、社会人としてどんな場所でも大切になってくることのような気がします。もちろん上に書いたルールやマナーは守ってほしいけど、思いやりの気持ちも忘れずに。

STAFF
text:omiso
illustration:yuichi