こんな自分はもういや

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執着心を手放したい。
20代が新たなスタートを切るには?

みなさんには「執着」しているものごとはありますか?

人間関係や仕事をはじめ、人生には執着がついてまわるものです。
でも中には、そんな自分を変えたいと思っている人もいるかもしれません。

そこでこの記事では、執着心とはどういうものなのか?明確にし、それを手放すための解決策を考えていきましょう。

執着している自分がきらい……

20代を迎えるころ、わたしは過去の恋愛に執着していました。
もともと恋愛気質だったわたしは、しばらく夢中だった恋愛を終えたものの、忘れられずにしがみついていたんです。

恋愛に限らず、新たな人間関係を築く勇気やチャンスがあれば、執着心は手放せたのかもしれません。でも当時のわたしは「執着している自分がきらいだ」と思いながら、それができずにいました。

こうした経験をした、またはしている人は、わたし以外にもいるのではないでしょうか。

そこで次に「そもそも、執着している状態ってどんな感じ?」ということについて、ひも解いていきたいと思います。

こんなことはない?
執着している状態とは

執着を辞書で調べると、「ひとつのことに心をとらわれて、そこから離れられないこと」といった説明がなされています。主にお金や人間関係に対して用いられる単語です。

「好き」と少し似ていますが、執着には嫉妬心や所有欲といった窮屈な感情が関わっていると考えられます。

では、執着しているとはどういうことでしょうか?いくつか例を挙げてみます。

物を捨てられない

ここ数年「断活」という言葉をよく耳にするようになりました。不要な物を断ち捨て、物への執着から離れることで、生活に調和をもたらそうとする考え方です。

しかし、不要な物をたくさん所有しているのに処分できない人は一定数存在します。過去の思い出を手放したくない、物に囲まれることで安心感を得ている、コレクター気質がある……など理由はさまざまですが、どれも執着心によると考えられています。

お金に貪欲すぎる

ときどき、お金に貪欲すぎて心を支配されてしまっている人がいます。ある程度お金にシビアなことは、社会人としてとても大切です。
でも、人生の主役がお金になっている人は、執着心によって視野が狭くなり、選択肢が少なくなってしまいます。

特定の相手のことしか見えなくなっている

家族や友人、恋人など、特定の相手のことしか見えなくなって、その言動に一喜一憂したことはありませんか?
別れた元恋人との関係であれば、自分以外の人と関わっていると嫉妬したり、SNSをしつこくチェックしたりするのは、執着している状態だといえます。

こうした行動を取ると、「こちらの気持ちを無視している」と相手が感じ、むしろ嫌われてしまう可能性もあります。

執着心を手放すためには
どうしたらいい?

こうした執着心は、どうすれば手放せるのでしょうか?
ここでは4つの方法をご紹介します。

断活をして物理的に整理する

執着心の強い人は「いつか」の思考が強い傾向にあります。
具体的には「いつか使うんじゃないか」と必要ないものを溜め込んだり、「いつか振り向いてくれるかも」と相手にしつこく接したりするのです。

そんなときは、物理的な断活が効果的です。今の自分に必要ないものごとを整理すれば、身軽になれるうえ、「しあわせな方向に軌道修正できた」という成功体験を得ることもできます。

本当に大切にしたい
ものごとを考える

いま執着している対象は、本当に大切にしたいものやことですか?
もし回答に迷ったら、それは視野が狭くなって、冷静さを欠いている証拠かもしれません。

そこでおすすめなのは、自分の状況や感情を書き出すことです。時間をかけて客観的に執着と向き合うことで、解決策を見つけ出しやすくなります

自分に自信をつける

何かに強く執着しているときは、自己肯定感が低く、自分に自信がないことが多いです。自分の存在意義を実感するために他者に執着してしまうのだと考えられています。でも、この状態で居続けても、現状は打破できません。

そういう場合は次の方法を試してみてください。

1. 自分に自信が持てない原因を考えます。隠れた不安を分析するイメージです。

2. その時に抱いた感情を認めてあげましょう。誰かに話を聞いてもらうのもよいですね。

3. 反対に、成功体験を思い返します。どんな粒感のものでも構いません。

4. 1〜3を繰り返すことで、今の自分を肯定的に受け入れられるように変化していきます。

新しいことに挑戦する

何かに夢中になることで、気持ちが分散されて執着心が薄れる可能性があります。新しいことを習得する中で、壁に当たったり、それを乗り越えたりする経験もできるため、結果的に自信の向上にもつながります。

趣味については、他のTIPS記事でもいろいろご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

編集部のまとめ

わたしの少し恥ずかしい経験談も踏まえながら、執着心について考えてきました。

みなさんが気持ちよく新たなスタートを迎えるお役に立てればうれしいです。

STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:lilyco