まだよく分かっていないかも

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なんのために働くの?
新社会人が立ち止まったときに考えたいこと

社会人になって半年以上経ち、職場や業務にも慣れてきたころだと思います。

でも、なかには「なんのために働いているのか分からない」という人もいるのではないでしょうか?

そこでこの記事では、なんのために働くのか悩んでいる社会人の方に向けて、「疑問に感じてしまう理由」「前向きでいるために意識したいこと」をお伝えしていきます。

なんのために
働いているんだろう……

「なんのために働いているの??」。
そういう悩みがあると、頭からもやもやが消えず、毎日苦しいですよね。仕事へのモチベーションも下がってしまうかもしれません。

もちろん「生活していくためには働かなければならない」なんてことは、誰もが分かっています。
でも、同じ内容をあちこちで目にするたび、新社会人時代のわたしは、もっと苦しい気持ちになっていきました。
ほんのひと握りでもキラキラした感情を、仕事に対して抱きたいと思っていたからです。

そこでふと、業務や職場の人間関係といった、自分の外側にあることにばかり意識が向いていて、自分の気持ちは置き去りだったと気づきました。ちなみに、わたしはこの意識を「矢印」と呼んでいます。

働く理由に悩んでいる方へ。
まずは、「どうしてこんな気持ちになっているのか」と、矢印を自分に向けてあげることから始めませんか?

どうして、働くことに疑問を感じた?

仕事で成果が出ない

がんばって業務に励んでも、なかなか目標を達成できなかったり、周囲の期待に応えられていないと感じる……。そういう経験をした人は少なくないと思います。タイムパフォーマンスを重視する今の時代において、かけた労力の割によい成果が出ないと、働く意味に疑問を感じてしまう人は多いようです。

仕事で成長が見込めない

スキルを磨くために日々の業務をがんばっている方もいますよね。でも、社会人歴が浅い時期は、雑用や単純作業ばかり任せられる場合も多く、「ここにいてもスキルが上がらない」「なんのために働いているのか」と疑問に感じてしまうかもしれません。

仕事とプライベートのバランスが
くずれている

「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?これは、仕事と生活の調和を図り、両方を充実させる働き方や生き方を指します。

仕事は人生の1/3を占める大きな要素ですが、プライベートを圧迫すると「仕事のためだけに生きている」というネガティブな気持ちになりやすいです。そのバランスが崩れると心身にも影響が出るため、注意したいところですね。

職場の人間関係に疲弊している

業務ではなく、職場の人間関係で悩んでいる場合も、働いている意味を疑問に感じやすいです。
例えば、いつも機嫌が悪かったり、相手によって態度を変えたりする人と一緒に働くと、コミュニケーションを円滑に取るために苦労しますよね。そうすると次第に心が疲弊していき、仕事全体に意味を見出せなくなっていきます。

こうして見てみると、働く理由に悩む要素は「業務自体」「プライベート」「人間関係」の3つに分類できそうです。

とはいえ、悩んでも明日はやってくるもの。だったら、働くことに対して肯定的でいたいですよね。
そこで最後に、働く意味を見つけるために意識したいことをお伝えします。

働く意味を見つけるために、
意識したいこと

替えの利く仕事を一生懸命やる

わたしの尊敬する方の言葉です。その方は「自分にしかできない仕事なんてない」「でも自分にしかできない立ち位置や信頼はある」「だから替えの利く仕事を一生懸命やることで、替えの利かない存在になれる」と仰っていました。代わり映えのしない業務に飽きてしまったときは、この言葉がお守りになるかもしれません。

できたことに目を向ける

社会人になりたてのころは分からないことだらけで、「あれもこれもできない」と焦りが募り、できたことに目を向けるのを忘れがちです。でも、毎日はできたことの積み重ねだと捉えて、どんなに失敗した日でも、一日の終わりには自分の心に矢印を向けて、きちんと労ってあげてくださいね。

そうすると、自分がどんな瞬間にモチベーションが上がるのか分かるので、働く意味を見つける上でも役に立ちます。

社会に貢献する

「この世界にある仕事のほとんどは社会に貢献している」とわたしは考えています。
直接「ありがとう」と言われることはなくても、誰かの助けになるからこそ、その仕事は存在しているんです。

「なんのために働いているのか」と感じたら、まずは自分の仕事が誰の役に立っているのか想像してみてください。

仕事以外の視点を持つ

「なんのために働いているのか」と感じるからといって、そのことばかり考えてしまうと、どんどん業務や職場の人間関係が億劫になってしまいます。

そこで、仕事以外の視点、つまりプライベートでの楽しみを見つけることが大切です。大それたことでなくても大丈夫。「1日15分散歩する」「おいしい朝ごはんを食べる」など、気負わずに楽しめるものからやってみましょう。プライベートを通じて新しい視点を得られることもありますよ。

編集部のまとめ

「なんのために働いているんだろう」と感じる背景やタイミングは人それぞれですが、社会人生活の早い段階でぶつかる壁だと思います。

わたしも絶賛ぶつかっている最中なので、こうやって文章を紡ぐことで、自分を励ましているような感覚がありました。

この記事が、悩んでいる方のお役に立てることを願っています。明日も一緒にがんばりましょうね。

STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:iina