お世話になってるし……
ティップス
実家にお金を入れるべき?
社会人になったら気になること
学生のころと違って、社会人になると実家に“住まわせてもらっている”実感がわいてくる。
家賃や食費、光熱費などの出費がないぶん、実家にお金を入れるべきなのかな?そういえば、深く考えたことはなかったかも……。
実家とお金にまつわる素朴な疑問を持ち始めたみなさんに向けて、実家にお金を入れるべき理由から、金額の決めかた、渡し方のちょっとしたコツまで、一緒に学んでいきたいと思います。
悩んでいた方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
社会人になったら、
やっぱり実家にお金を入れるの?
自分の周りに実家暮らしの人が少なかったり、なんだか話題に出しづらかったり、みんなが実家にお金を入れているのか?どのくらい入れるべきなのか?が分からなかった。
学生と社会人の立場が違うのは分かるけれど、具体的な違いまでは意識をしていなかった。
そこで、親目線の理由、わたし目線の理由から、それぞれの実情を見ていきたいと思います。
「実家にお金を入れなきゃ」
そう思うのはなぜ?
親に対する気持ちの面、実家の経済的な面を分けて考えると、状況が整理しやすくなります。
社会人になったから
学生時代にアルバイトをしていた人も多いかと思いますが、月ごとに固定給が得られるようになることは大きな違いです。
親の扶養から外れるから
実家暮らしの子どもが社会人になり親の扶養から外れると、親の税金負担が大幅に増えるようになります。よく“103万の壁”といわれていたのもこのことで、親の年収にもよりますが年間で10万円前後の負担増になるといわれています。
お金の感覚を身につけるため
実家暮らしは、さまざまな経済的負担が軽減できるため、日々の暮らしにどのくらいの金額を使っているのか実感しづらい部分があります。そこで、お金を計算する癖をつけられるようになると、いつかのひとり暮らしに役立てられると思います。
特に注目したいのは、親の扶養から外れるということ。
学生のころは103万を超えないように……! と、常に意識をしていた扶養控除。社会人になると意識をしなくなる=年収が増えて扶養から外れるので、親の負担する金額がかなり大きくなると知ったときはすごく驚きました。
金額や渡し方はどうしたらいい?
実際に親にお金を渡す際、参考になることを取り上げてみました。
手取り額から計算する
一般的な平均金額を参考にするのもよいですが、手取りはバラバラなのでそこから計算をするのがおすすめです。相場では手取り額の3割ほどといわれています。
交渉の仕方について
親に「これだけの金額を入れてほしい」と言われる場合もあるかもしれませんが(言いづらい親御さんもいらっしゃると思うので)、計算した金額をもとに自ら金額を提示したいところ。
そのときに、貯蓄する金額や交際費など計画をしっかり立てていることを示せれば、実家暮らしながらも自立した考えを持っていることをアピールできると思います。
渡すときは封筒に入れて
キャッシュレスの送金も便利ですが、味気なさが否めない気も……。
現金を封筒に入れて渡すことや、ひとことメッセージを添えることで、お金を渡した実感も持てるのでおすすめです。
渡すタイミングは自分の給料日に設定すると、生活費を差し引かれる感覚がつくと思います。
親に不要だと言われたり、実は渡したお金をこっそり貯金してくれていたりすることもあると思います。
でも「じゃあいいか」と甘えずに、それでも受け取って欲しいことを理由と共に伝えてみてください。きっと理解を示してくれると思いますよ。
両親とお金の話をすることは、少し照れくささもあるかもしれません。
自分がきちんと考えを持っていることを伝える機会にもなるので、ぜひ話の場を設けてみてくださいね。
STAFF
text:くるみちゃん
illustration:lilyco