1年働いて、ふと思った。
ティップス
社会人2年目で転職したくなったら。
どんな選択がおすすめ?
社会人1年目も後半に入り、そろそろ2年目を意識しはじめるこのごろ。
この1年間で自分が勤めている会社の仕事の進め方や考え方、職場の雰囲気や環境など、入社前よりも明確になってきたときに感じる「このままで大丈夫なのかな?」という漠然的な不安。
キャリアアップやよりよい環境を求めて、2年目から「転職」を考える方も少なくない状況のようで、入社して3年目以内に退職する人は「約3割」と転職サイトでも紹介されています。
この記事では「転職が気になってきた」社会人2年目の方に向けて、「転職したいと感じた理由」と「転職だけではない選択肢」についてご紹介していきます。
僕自身も、社会人3年目のタイミングで別の業種への転職を経験しているので、そのときの体験談など織り交ぜながらお伝えしていきます。
社会人2年目。
「転職」が気になってきた……
これまでの働き方は「終身雇用」があたりまえの時代で、長く勤めることによって給与が年々上昇していき出世できる仕組みとなっていました。
転職自体、あまり印象がよくないと感じる方が多かった時代でしたが、今では「転職」は受け入れられるようになってきました。
このような時代背景から「2年目でも転職していいのかな?」と感じる方もきっと多いのではないでしょうか。
「このまま同じ会社で勤めていて出世できるのだろうか?」「年収〇〇万円を目指したいけど、かなえられる環境じゃないかも」と感じて、転職という選択肢が浮かんでいるものの「2年目で転職したら印象が悪いのでは?」とモヤモヤしますよね。
でも、そもそも転職に何を期待しているのでしょうか。
転職したいかも……
そう思った理由はなんだろう?
同世代と比較して収入が低い
学生時代の友だちと久々に再会した際に「給与」の話になり、同世代に比べて収入が少ないと知ったときに「もっと稼ぎたい!」「自分の趣味に使えるお金を増やしたい!」「カツカツな生活は嫌だ!」と思ってしまった……。
同世代で自分よりも収入が多い人がいたら、「自分も、もう少し給与が上がる環境があるのでは?」と気になりますよね。
思っていた労働環境ではなかった
シンプルに「思っていた労働環境と違った」と会社に対して許容できない不満を感じていることも。
自分ではどうしようもないと感じたときに、他の環境を求めるのは選択肢としては間違っていないので、「明らかにおかしい」と感じた際に潔く他の職を探すことは、ひとつの手段ですよね。
出世していきたいのに
道のりが長いと感じた
転職が活発になってきたとはいえ、日本の会社の仕組みはまだまだ「年功序列」となっており、キャリア年数が重視される評価体制の会社が多いのが事実。
「リーダー職を目指してがんばるぞ!」と入社しても、そこにたどり着くには最低15年以上かかることを早い段階で知るなんてことも……。
もっとキャリアアップできる環境に身を置きたい
親や学校の先生のすすめで、なんとなく名の知れた会社に入社したが「何か物足りない……」と感じて、更なるキャリアアップを求める方も。
決して会社に気に入らない部分があるのではなく、社内の雰囲気や環境、人間関係もよく、とても働きやすい環境だけど「このままでいいのかな?」と悩んでしまう自分がいる。
「給与や社内の雰囲気・環境への不満」「更なる成長を求めて」の2点で、転職を考えている方がほとんどのようです。
「若いうちは、成長できる環境に身を置くために転職だ!」と考えてしまいがちですが、実は選択肢としては「転職」だけではありません。
では、どんな選択肢があるのでしょうか。
選択肢は転職だけじゃないかも。
どんな選択がある?
今の環境に身を置きつつ、
副業を伸ばしていく
恵まれた社内環境・雰囲気の方に特におすすめなのが「副業をがんばること」です。
本業が定時にきっちり帰れる環境であれば、帰った後は副業の勉強時間に充てたり、本業での安定した収入を確保しながら「実はやってみたかった!」と思っていた副業を小さく始めたりするのがおすすめです。
社内で早期キャリアアップを目指してみる
転職の目的が「収入を増やしたい!」のであれば、社内で早期キャリアアップを目指すのもひとつの手段。
会社が年功序列の仕組みだと時間がかかるかも知れませんが、「20代の先輩が役職についている」といった環境であれば、早期キャリアアップも可能性があるかも。
「働く意味」について考えてみる
転職することに違和感がない時代にはなりましたが、コロコロと職を変えていると履歴書を見たときに「この人は長く続かない人」という印象を持たれやすくなります。
「仕事を優先したいのか」「プライベートを優先したいのか」「仕事もプライベートも全力をそそぎたいのか」の視点で、一度自分自身の「働く意味」について考えてみてもいいかもしれません。
「今の環境が耐えられない……」「更なるキャリアアップを目指していきたい!」など、転職を考える動機はさまざまです。
僕自身は「リーダー職をしてみたい」を目標に掲げて入社したものの、目指している役職に着くまでには最低でも15年ほどかかることを知りました。
そこで「キャリアアップしていきたい!」「他の業界に飛び込んでみたい!」と感じて転職しました。
今後を考えると「不安」と「ワクワク」が織り交ざって、どうすればいいのか悩んでしまいますよね。
僕自身も「不安」と「ワクワク」を感じながら、今仕事をしております。
どの選択をするかは「自分次第」。
ともに「不安」と「ワクワク」を持ちながら、前に進んでいきましょう。
STAFF
text:Yudai Mino
illustration:iina