転職するほどでもないんだけど……
ティップス
「異動したい」と思ったら。
若手社会人はどうしたらいい?
日々の仕事になにかしらの不満があるなかで「仕事を辞めようかな……」「別の業界に転職しようかな……」と思うことはあっても、部署異動は考えたことはなかったかも。
まだ周りで経験している人はそこまで多くないし、どうやったらできるんだろう。
職場の環境を変える選択肢のひとつとして、異動をかなえるためにできることをご紹介したいと思います。
どうしたら
異動できるんだろう……
わたしは会社を辞めようか悩んでいましたが、昨年の夏ごろに上長の勧めで部署異動を経験しました。
希望が必ず通るわけではありませんが、どの会社でも異動を希望できることは一般的です。
CMなどで“転職”はよく耳にするからか、それに比べると部署異動は盲点になりがちなポイントだと思っています。
引き留めてくれた上長と面談した際、思いがけない提案にすごく驚きました。
転職じゃなくて
「異動」したい理由は?
会社を辞めずに異動をしたい理由について、まずは整理してみました。
今の会社で、まだやってみたいことがある
学生のころからあこがれていて、採用試験や面接を経て入社した会社。辞めることに後ろ髪を引かれるのは、まだやってみたい・やり残したことがあると、心のどこかで思っているからかもしれません。
配属が希望の部署ではなかった
今の配属が希望していた部署ではなかったら……。自分の希望していた部署で活躍している同期や後輩がいたら……。 その思いはなおさら強くなるかも。
別の部署を見てみたい
上長に言われて印象的だったのが、「今の部署=うちの会社ではない」こと。
特に若い社会人は、自分の所属する部署にとらわれてしまうことが多いと思います。別の部署を経験することで、同じ会社にいながらも視野が広がる場合もあります。
一度会社を辞めてしてしまったらもとに戻るのはむずかしいけれど、会社を辞めるのはいつでもできること。もし辞めることにもやっとすることがあるなら、冷静に向き合ってみることもおすすめです。
異動をかなえるためにできること
異動をかなえるために、アプローチ方法をいくつかご紹介します。
前向きな理由で上司に相談する
基本的に、ここでマイナスな理由を告げるのは「異動をしても同じでは?」と思われてしまうのであまりおすすめできません。「部署を異動して◎◎をやってみたい」など、自分のキャリアを踏まえた伝え方をするのがベター。直属の上司を納得させることができたら、異動をしやすくなるかも。
社内公募制度を利用する
社内に向けて人材の募集をかける制度のこと。たとえ1回で希望が通るか無くても分からなくても、社内の人に「異動をしたい」意志を伝えることができます。逆に言うと、その意志が現在の部署の同僚にも知れわたることも頭に入れておきたいところ。
現在の部署で結果を残す
部署異動に気を取られてしまい、今の部署の仕事をおろそかにするのはNG。実際に部署異動が決まったとき「あの子は頼りになるよ」と期待をしてもらいたいですよね。どの部署にいても、がんばっている姿は見ている人が必ずいるはずです。
一度は会社を辞める!と思い立ったものの、今は会社に残ってよかったなと思っています。
転職はとても大きな一歩だけれど、それゆえに今の会社への視野が狭くなってしまうように感じました。
悩んでいる人が「異動もありなんだ」と思ってもらえたらうれしいです。
STAFF
text:くるみちゃん
illustration:トモマツユキ