毎日8時間パソコンと向き合っています
ティップス
もしかして自然欠乏症かも。
心が渇いてる感覚がしたらどうする?
通勤では満員電車でスマホを開き、会社に着いたらパソコンの電源を入れる。
家についてからもまたスマホを片手に、気づいたら寝落ち……。
そんな日々を過ごしている方も少なくないのではないでしょうか。
忙しなく過ぎる毎日の中で、「何だか最近疲れやすい」「もの忘れが増えた」「集中力が続かない」という方は、もしかすると『自然欠乏症』かもしれません。
ブルーライトを浴びる毎日。
目も心もからだも疲れてきた
長時間座りっぱなしのデスクワーク
朝から晩まで、頭だけがマルチタスクで忙しなく働き続けている。
デスクワークでは、そんな状況が生まれやすいかと思います。ひょっとすると、眉間にぐっとシワを寄せている方も多いかも知れません。座りっぱなしのデスクワークは、からだにとって不自然でストレスのかかってしまう状況です。
恐ろしいことに、長時間座りっぱなしだと死亡リスクが高まるという研究結果も出ているそう……。
太陽を浴びない生活
カーテンを開けて朝日をゆっくり浴びている暇などなく、バタバタと準備をして会社へ向かう……。
むしろ日焼けするからと、太陽を迷惑にすら思う方もいるかもしれません。しかし実は、「太陽を浴びること」は心とからだの健康に大きな影響を与えているため、とっても大切なことなんです。
紫外線による日焼けが気になる方には「手のひら日光浴」もおすすめです。
手のひらを太陽に当てるだけでも、必要なビタミンの生成に効果があるそう。特に朝に太陽を浴びることで、幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」の分泌を促し、ストレスを軽減してくれます。
もしかして自然欠乏症かも?
疲れが積もり積もって、泣き出してしまいそうな感覚。小さなことでも苛立ってしまう。そんな状態が思い当たる方は、もしかすると「自然欠乏症」かもしれません。
「自然欠乏症」とは自然との関わりが少なくなっていることが原因で、慢性疲労や不眠などの発症率が高まるという症状のこと。都会に暮らす現代人に多いといわれています。
心の調子が少し悪いと感じたらまず自然にふれて、調子が変化するかどうかを観察してみるのがおすすめです。
今日からでもできる
自然に近い暮らし
からだによくないとは分かっていても、仕事だから仕方ない今の生活。
日常を大きく変えることなく、健康的な暮らしができると理想的ですよね。今日からでもできる自然に近い暮らし方を3つご紹介します。
花屋さんで花を買ってみる
会社やおうちの近くに、お花屋さんはありますでしょうか。もしあれば、今日ぜひ帰り道に寄ってみてください。自分のためにお花を買うってなかなかないかと思いますが、意外とコーヒー1杯よりもお手ごろなのでぜひ試してみてください。
身近にお花屋さんがない方は、定期的にお花を自宅まで届けてくれる「お花のサブスク」もおすすめです。お部屋にお花があるだけで、気分がとっても晴れやかになるのを感じるはず。
デスクに観葉植物を置いてみる
生きた植物は、想像以上にさわやかな気分を運んできてくれます。
毎日の習慣にお水をあげることが加わるのも、豊かな暮らしに近づく気がしてうれしいもの。デスクの横に、お気に入りの観葉植物を置いておくのも素敵です。
最初は、育てるのが比較的簡単なサボテンから始めるのもいいかもしれません。パソコン作業に疲れてきたときに、目を休める場所としてもひと役買ってくれますよ。
朝少し早く起きて、
公園や川に行ってみる
朝に散歩をして公園や川に行ってみるのもおすすめです。
朝の太陽を気持ちよく浴びながら、公園の木々や、川の水の流れをゆっくり観察。たった10分の散歩だとしても、一日の心のゆとりが大きく変わっていることに気づくはずです。毎日同じルートを散歩して、花壇のお花の定点観察をするのも楽しいですよ。
心身が疲労していると感じたとき、まず自然にふれ合ってみるという選択肢を。
ゆったりとした余白時間を持つことは、今や意識的にしないとむずかしくなってきていると思います。
木々や川、植物が私たちに与えてくれるよい影響は、想像するよりとっても大きいもの。
街路樹や公園の木々でも充分なので、いちど自然をみつめて深呼吸。
自然を近くに感じられるような習慣を、小さなことから始めてみましょう。
STAFF
text:さきやまみさき
illustration:lilyco