考えると気が遠くなる……

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人生のプランは今から必要?
20代が気になる将来のこと

目の前のことに追われ忙しくしていると、あっという間に過ぎてゆく毎日。
仕事もプライベートも充実はしているけれど、自分は本当にこのままでいいのだろうか……。

ふと将来のことを考えて、どうしようもなく不安になってしまったことはありませんか。

将来について考えたほうがいいのは分かるけれど、なかなか自分の将来と向き合う時間がとれず、ただ不安だけに駆られてもやもやすることもあるのではないでしょうか。

この記事では、そんな不安を抱えている方に向けて、人生のプランを立てるコツをご紹介します。

20代のうちから人生設計は必要?

「人生100年時代」ともいわれている現代。
これからの生活を充実させるために、今のうちからライフプランを立てて備えることが大切だということは分かってはいても、なかなか行動に移せない……と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

それもそのはず。
20代の新社会人にとって、将来のことはまだまだ遠いことのように思えるからです。
これからどんなライフイベントが待っていて、どれくらい備えておかなければならないのか、なかなかイメージしにくいですよね。

わたしも、この先どうすればいいのだろう……という漠然とした不安にずっと悩んでいます。

「20代のうちにやりたいこと全部やっておくべき!」「貯金は20代からしたほうがいい!」などと、周りの大人に言われたり、SNSで流れてくる情報を丸吞みにしたり。

備えるべきとは分かっていつつも後回しにしてしまい、不安ばかりがどんどん大きくなってしまうことも。

そもそも「人生のプラン」ってなんだろう……

そんな漠然とした不安を解消するためのひとつの方法が、ライフプランニングといわれています。それは、これからの人生のプランを考え、それを実現するための行動計画を立てること。

しかしいきなり「人生計画」といわれても、なかなかイメージがしづらいはず。ここでは、人生のプランとはどんなものなのかについて、ジャンル別にご紹介します。

仕事面

仕事は、生活の糧を得る手段でもあり、人生の多くの時間を費やす場所でもあります。そのため、仕事は人生設計においても大切なポイント。

仕事における人生プランは、今後のキャリアやスキルアップはどうしていきたいか、どんな仕事をしていたいか、収入はどれくらい欲しいかなどを軸に考えてみることがおすすめです。

仕事において、3年後、5年後、10年後、20年後、そして定年を迎えたころの自分は、どんな姿でいたいですか。「あこがれの先輩みたいになりたい」「資格をたくさん取得したい」「年収は○○万円以上欲しい」など、仕事において実現したい目標や夢があれば、ぜひ書き出してみてください。

プライベート面

プライベートにおける人生プランを考えるうえで最も想像しやすいのは、やりたいことや目標についてではないでしょうか。

「旅行に行きたい」「交友関係を広げたい」など、人生において自分が実現したいことを考えてみましょう。やりたいことのみならず「なりたい自分の理想像」や「こんな自分なら自信が持てる」などと想像している姿があるのであれば、その姿を目指して工夫するのもよいでしょう。

また、プライベートのライフプランには、結婚や出産、育児などの将来起こりうるライフイベントも含まれています。

金銭面

金銭面は、プライベートや仕事における人生プランを実現するにあたって必要不可欠なものです。

先の見えない将来のために投資や貯蓄をしようといわれてもむずかしいかもしれませんが、お金の悩みが深刻になると、漠然とした不安につながりやすくなったり、心に余裕を持てなくなったりしてしまいます。

そのため、実現したいことや欲しいものから逆算して、どれくらい備えておけばよいのかを考えてみることは大切な作業です。

人生のプランをつくるには?

将来に対する漠然とした不安の原因の多くは、先行きが見えないことなのではないでしょうか。
先の見えない将来だからこそ、何から手をつけたらいいのか分からず行動できないということにもつながります。

人生プランを立てる最大のメリットは、人生を可視化できること
将来の生活や実現したいことについて明確にしていくことで、必要な行動が見えてきます。不安を少しでも減らすためにも、20代のうちにある程度の人生プランをつくっておくことは大切でしょう。

ここでは、実際に人生プランをつくるためのコツをご紹介します。

夢や目標、実現したいことを書き出してみる

まずは、実現したいことや目標を箇条書き形式で書き出してみます。仕事面、プライベート面、金銭面などジャンルごとに分けて考えてみたり、周りにアドバイスを求めたりしてみるのもよいでしょう。
また、できれば「いつまでに実現したいか」という時間軸を設定してみることがおすすめです。

自分の現在地を知る

次に、今の自分について分析してみます。例えば、金銭面では収入はいくらか、貯金はいくらあるか、毎月どれくらい貯金できているかなど。仕事面では、今どんなスキルを保持しているかなどを書き出してみましょう。現在の自分の姿を把握することで、実現したいことに向けて何をすればいいのか具体的に考えることができるようになります。

逆算して実現のための行動を決める

実現したいことと現状との差分を把握できたら、目標に近づくための具体的な行動を考えてみます。
おすすめなのは、大きな目標を1ヵ月や1年など小さな単位で細分化し、そのための行動を決めること。期間を短く設定することで、万が一うまくいかなかった場合の見直しや修正にも取り組みやすくなるでしょう。

編集部のまとめ

人生をできる限り可視化することは、漠然とした不安を少しでも軽くするためには有効な作業です。

しかし、どんなに完璧なライフプランを立てたとしても、人生はなかなか計画通りには進まないもの。

さらに、自分の理想像や考え方は、歳を重ねていくうちに変わってゆくものでもあります。

そのため、まずはあまり気負いすぎず、気楽な気持ちでやってみましょう。

この記事が、ライフプランニングの参考になればうれしいです!

STAFF
text:Oyama.
illustration:iina