最近なにも楽しめない

ティップス

なんだかやる気が出ない……。
新社会人はどう乗り越える?

社会人になって仕事にも慣れてきた。
でも、仕事をはじめ、日々の暮らしに対してやる気が出ない……という方もいるのではないでしょうか。

この記事では、どんな場面でやる気が出なくなったのかや、やる気を取り戻すために試してみたいアクションをご紹介します。


最近、なんだかやる気が出ない……

「新社会人」「やる気が出ない」という2つのワードから、「5月病」を想像する方も多いと思います。
5月病とは、職場などでの新生活に慣れず、ストレスを溜め込むことで生じる様々な症状を指します。最近では「6月病(新5月病)」という言葉も一般的になっています。

でも実は「9月病」もあることを知っていますか?
9月病は、夏休みが終わった9月ごろに現れるストレス症状の総称です。「5月病の秋バージョン」と考えるとイメージしやすいでしょうか。9月病は、5月病ほど普及していない用語ですが、社会人の約4割が9月に不調を感じているという調査報告もあるそうです。

9月病の多くは、適応障害やうつ病などの精神疾患である可能性が高いといわれています。
また、実際の症状を見てみると、「何事に対してもやる気が出ない」「気分が落ち込む」「イライラする」「集中できない」といった内容が挙げられます。

これらを踏まえると、社会人のやる気が出ないという悩みは決して珍しいことではないと分かりますね。

(わたしの経験談)

ここで、わたしの経験談も話したいと思います。
新卒1年目の秋から冬にかけて、私は日々の暮らしに対するやる気を見失っていました。
仕事は何とかこなせているものの思ったように成果が出せなかったり、趣味の読書ができなくなったりと、あまりよいとはいえない生活でした。

わたしの場合はその後、心身のバランスを崩してしまい、退職せざるを得なくなったのですが、みなさんにそんな悲しい経験はしてほしくないなと個人的に感じています。

そこで、ここからは、どんなときにやる気が出ないのか、日常の場面から考えていきましょう。

どんなときに
やる気が出なくなった?

「仕事をなんとかこなしている」と思うようになった

もともと「こなす(熟す)」は「与えられた仕事などをうまく処理する」ことを指します。仕事に対してやる気があれば、一つひとつの業務に丁寧に向き合えますが、物事へのやる気が出なくなると、目の前に流れてくる仕事をたださばくことしかできなくなってしまいます。そのため、仕事への達成感や満足感が得られず、また流れ作業が続く……という悪循環に陥るのです。

自炊をしなくなった

物事に対するやる気が出なくなると、仕事への集中力が低下します。それに比例して生産性が低下し、仕事をうまく進められなくなって、残業につながることも少なくありません。そうすると、自宅に帰って自炊をするのがむずかしくなります
わたしの場合は、自炊はできたものの、メニューを考えられなくなっていたため、固定のメニューをずっと食べていた記憶があります。

趣味を楽しめなくなった

「やる気が出ない」の深刻さをはかる上で、趣味を楽しめるかどうかはとても重要です。仕事でミスをしたり人間関係がうまくいかなかったりすれば、やる気が出なくなるのは自然なことです。
でも、もともと好きなことに対してすら興味を持てなくなったら、オンオフの切り替えができなくなり、心身のバランスが崩れ始めている証拠なので注意しましょう。

やる気が出るかも。
ためしてみたいこと

ポモドーロ・テクニックを導入してみる

「ポモドーロ・テクニック」とは、25分間の作業セッションと5分間の休憩セッションを交互に繰り返す時間管理方法です。25分間でひとつの作業に没頭することにより、集中力が最大限に発揮され、やる気が出ない場合でも一定の成果を上げられます。ただし、集中できる時間には限りがあるため「終わらないから」「調子がいいから」と、作業を延々と続けないようにし、休憩時間はリラックスして過ごしましょう。そうすると、日々の業務をしながら自然とオンオフの切り替えを取り戻せます。

散歩をしてみる

1日20分以上の散歩は、やる気の回復やストレス解消、新陳代謝の向上につながります。日光を浴びることで、体内時計をリセットする働きを持つ「セロトニン」が活性化され、からだを活動モードに切り替えられるといわれています。さらに、日光を浴びると、夜に睡眠を促すホルモン「メラトニン」が生成されるため、日中の散歩は睡眠の質を高めたい方にもおすすめです。

模様替えをしてみる

人間にとって、新しい環境に身を置くことは気分転換になります。いつもは職場や自宅で仕事をしている人が、カフェやコワーキングスペースに行くとやる気が出るのも同様の理由です。そのシチュエーションを簡単に再現できるのが模様替えです。大がかりなことをしなくても、スツールを動かしたり、デスクにあるものの配置を変えたりするだけで、部屋の雰囲気が変わり、やる気が出るかもしれません。

編集部のまとめ

日々の暮らしに対してやる気が出ないと、「自分はダメな人間なのではないか」といった思考に囚われることがあります。

でも、ひとりで抱え込まなくて大丈夫。

この記事を参考に、自分に合う方法を探しながら、徐々にやる気を取り戻していきましょうね。

STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:ハヤカワオト