これだけは気を付けておきたいこと。

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新社会人の名刺交換。きほんの“き”

初めて自分の名刺を手にしたときは、会社の同期と交換したり家族に見せたり、社会人になった証のような気がしてうれしくなったのを覚えています。
でも、いざ名刺交換をするときは少し緊張するもの。
細かすぎるマナーはそんなに気にしなくても……と思いつつ、お相手にも上司にも、しっかりしていると思われたいのも本音。
初めて先輩の打ち合わせに同席するとき「名刺交換 マナー」で検索して調べたけれど、マナーの項目が多すぎて、不安がふくらむばかりでした。
社会人2年目のちょっぴり先輩の私が、経験してみて分かった名刺交換で気を付けておきたいことをご紹介します。

名刺交換のきほんの“き”

まずは、これだけ押さえていればなんとかなる、基本のマナーをご紹介。

① 名刺を交換するときは、机を挟まないように立って行います。

② 名刺入れの上に、相手方に読めるように自分の名刺を取り出したら、会社名と部署、名前をはっきりとお伝えして、右側から差し出します。

③同時に交換するときは片手で受け渡ししても大丈夫。受け取るときは「頂戴いたします。」と言いましょう。

④会議中は名刺入れ上に置いておきますが、お相手が複数いるときは、名刺入れはしまって、着席順に名刺を並べましょう。


基本のマナーは押さえていても、こんなときどうしたらいいの~というイレギュラーはたびたび起こります。実際に私が不安になった事例から、気を付けていることをお伝えします。

こんなときは、どうする?

名刺交換のタイミングをのがしてしまう

配属されてすぐに取引先との会議に参加したとき、先輩たちにとってはいつもの会議なので、さらっと始まってしまって名刺を渡すタイミングを逃してしまうこともしばしばありました。
そんなときは会議の後に、「名刺をお渡しさせていただいてもいいですか?」と声をかけて、ご挨拶しています。最初に渡せなくても、焦らなくて大丈夫です。

頂いた名刺を置いておくけど
会議の邪魔になっている

頂いた名刺は、会議中並べて置くのがマナー。でも、資料をたくさん机の上に出すような会議では、並べて置いた名刺が床に落ちてしまったりして邪魔になってしまうことがありました。
「失礼します」と一声かけて名刺をしまったけれど、あとで調べてみるとそれでも大丈夫だそう。
大丈夫かな?と思っても、打ち合わせがスムーズに進行することを優先してその場にあわせて対応しても、OKです。

名刺を忘れてしまった

うっかりして名刺を忘れてしまったとき、お相手の方に、「すみません…名刺を忘れてしまって、申し訳ありません」と謝ったうえで名乗って挨拶をしました。しかし、後で検索してみると「忘れてしまって」とは言わず「切らしてしまって」と言うのがマナーだそう。ただ、名刺をもらったばかりのはずの新社会人が名刺を切らすはずは無いので、嘘だとばれてしまうし、私としてはどっちでも良いのではないかなと思いました。「忘れた」「切らした」の言葉の違いよりも、後日お送りするものがあれば、メッセージを添えて名刺を同封したり、次回の打ち合わせでお渡ししたり、できることをすれば誠意は伝わると思います。

デジタル化も

あるとき取引先の方に、「デジタル名刺でして……」と言われてQRコードを読み込んで名刺を頂いたことがあります。
自分が名刺を忘れてしまったり切らしてしまったときも、デジタル名刺を登録すれば、自分の情報をお渡しすることができるので、便利です。
また、頂いた名刺を写真で撮ってデータを一括管理できるものもあるので、管理にも便利ですよ。

編集部のまとめ

緊張していて心もいっぱいいっぱいのときは、いくら気を付けていてもミスをしてしまうこともありますよね。
ミスをしてしまったとしても、いい関係でお仕事したい!という気持ちが伝わるようなコミュニケーションがとれたら大丈夫なはず。
気負わず無理せず、初めての名刺交換にいどみましょう。

STAFF
Text : みう(このごろ編集部)
Illustration:yuichi