どこか違う気がする
ティップス
仕事中は自分じゃないみたい……。
自分らしく働くには?
仕事は充実していて楽しいはずなのに、なんとなくいつも息が詰まりそうで窮屈に感じられる……。
みなさんは、そんなモヤモヤに悩んでいませんか?
仕事に不満はないはずなのに、なぜか感じられる居心地の悪さ。
その原因はもしかしたら「自分らしくふるまえない」ことにあるのかもしれません。
でも、自分らしく働くためにはどうしたらいいのでしょうか?
この記事では、そんな「自分らしさ」と仕事の関係について考えてみます。
仕事中の自分は、
自分らしくないかも……
![](https://www.felissimo.co.jp/jisedai/wp-content/uploads/2024/08/仕事中は自分らしくない_1.jpg)
ある調査によると、職場で自分らしくふるまいたいと感じている人は9割を超えるという結果が。
「自分らしさ」を発揮することで、仕事のパフォーマンスや職場での関係性がより充実したものになる、と実感している人も多いようです。
しかしその一方で、社会人になれば、どうしてもそれにふさわしいふるまいや役割を求められてしまうもの。
また「営業職だからお客様に自分の本音は出せない……」「上司には言いたいことが言えない……」など、会社内での立場や役割に、自分のふるまいが左右されてしまうこともあるでしょう。
社会人として周りから求められる「自分」と、本当の「自分」とのギャップに、居心地の悪さやモヤモヤを抱える人も少なくないはずです。
私も新社会人のころ、上司や同僚との関係がうまくいかず「自分を出せない……!」と本気で悩んでいました。言いたいことを言えないモヤモヤを、日記に書き殴ったことも(笑)。
職場で「自分らしさ」を自由に表現するのって、なかなかむずかしいですよね。
どういうときに「自分らしくない」と感じるか
では実際に、どういうときに「自分らしくふるまえない」と感じるのでしょうか。
考えられる理由をいくつか挙げてみました。
言いたいことを言えない
まず挙げられるのは「自分の意見や考えを言えない」という点ではないでしょうか。社内が常にピリピリしていて、意見を気軽に言える雰囲気ではない……などという場合には、もちろん自分らしさが抑圧されていると感じてしまうでしょう。
それだけでなく「上司が望む答えを言わなければ」などと、周りからどう思われるか考えすぎてしまうことが原因で、自分の言いたいことを言えない場合もあるようです。また、職種や役割上、本音を出すことがむずかしい場合も。
友達との関係性であれば気兼ねなくおしゃべりできることも、仕事となると、なかなか言えずにもどかしく感じる場面も多いですよね。そんなもどかしさが「自分らしくない」という気持ちを引き出しているのかもしれません。
周りに気を遣いすぎてしまう
「先輩からどう思われるのかが怖くて、ついつい仕事を引き受けてしまう……」
「周りの人が自分に対して抱いているイメージがあるから、本当の自分を見せられない……」
このように、周りからの期待やつくられたイメージが気になってしまい、自分を抑えて周りを優先させてしまうこともあるでしょう。このような場合、自分らしくふるまえていないと感じることが多いようです。
「この役割だからこうあるべき」といった理想論や、周りからの評価や反応ばかりを基準に仕事を進めようとすると、どうしても、本来の自分とはかけ離れているように感じられますよね。
「○○さんならやってくれるよね!」という期待はうれしいものでもありますが、それが本来の自分らしさと大きく異なる場合、そのギャップが苦しく感じられてしまうこともあるのではないでしょうか。
得意なことが活かせない
自分が本当にやりたい仕事と違う仕事をしていたり、自分のスキルとマッチしない仕事を与えられたり……。苦手な仕事や不慣れな仕事に取り組んでいる場合「得意な仕事だったらストレスなくこなせるのに……!」と、もどかしく感じてしまうことも。その気持ちが「自分らしくない」と感じる原因のひとつかもしれません。
仕事中も自分らしくあるために意識したいこと
![](https://www.felissimo.co.jp/jisedai/wp-content/uploads/2024/08/仕事中は自分らしくない_2.jpg)
ここでは、仕事中に少しでも自分らしさを忘れないための方法をご紹介します。
まずは自分らしさを見つけてみよう
自分がどんな状況に対して「自分らしくない」と思うかについて、まずは整理してみることをおすすめします。「自分らしくない」と感じる状況を整理できれば、どのようにふるまえば「自分らしい」と思えるのかが、きっと分かってくるはず。
これは私も実践している方法なのですが、モヤモヤを感じたとき、ぜひ紙やスマホにその気持ちを書き出してみてください。書き出すときは、「本当は○○したかったけど、△△だった」というように、自分の理想を軸に考えてみるとGood。たとえば、○○の部分が本当の自分が考えていること、△△の部分が、それを妨げている「自分らしくない部分」というように、自分らしさとのギャップがだんだん見えてきますよ。
完璧を目指さない
「この役割だからこうあるべき」「期待にこたえなければ」など、理想や周りからの評価にこたえようとしすぎてしまうと、そうではない自分とのギャップがどんどんしんどくなってしまいます。どうしてもできないことや苦手なことは、誰にでもあるはず。
「こうしなければ」と自分で自分を追い詰めるのではなく、苦手な部分は素直に誰かに相談したり頼ったりしてみましょう。それが結果的に、自分らしさを発揮することにもつながります。
ふだんの自分と切り分ける
なかなか自分らしくふるまうことがむずかしいようなら、思い切って「仕事中の自分」をふだんの自分と切り分けて考えることも一案です。
たとえば、最寄りの駅に着いたら「ふだんの自分」に切り替える、というような「切り替えスイッチ」を自分のなかで用意しておくと、生活のなかで仕事の自分とふだんの自分との切り替えが自然とできやすくなりますよ。
「自分らしさ」は、自己肯定感や自信にも大きく関係してくるもの。
どうしてもしんどい場合には、素直に人に頼ったり、誰かに相談したりしてみましょう。
環境を変えてみるというのももちろんひとつの選択肢です。
この記事が、少しでも自分らしく毎日を過ごせる手助けになればうれしいです。
STAFF
text:Oyama.
illustration:Min