どんな意味があるの?
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最近よく聞く
「ジャーナリング」のやり方と効果
「ジャーナリング」というものは、なにやらよい効果があるらしい。
はじめている人が多いらしい。
そんな噂を耳にしている人もいらっしゃるかもしれません。
習慣にする中で頭がクリアに、そして不安の軽減にも繋がってきます。
実際に習慣にしている、わたしの体験談も交えながら「ジャーナリング」についてご紹介していきたいと思います。
そもそもジャーナリングとは
書く瞑想
ジャーナリングは「書く瞑想」とも呼ばれるストレスケアの方法のひとつのこと。実際の効果ややり方は、イメージしにくいかもしれません。わたしも最初は、日記とは何がちがうの?書いてどんな意味があるの?と疑心暗鬼に思っていました。
日記とジャーナリングとの違い
同じように感じるこの2つですが、実は目的に大きな違いがあります。日記は「その日の出来事を記録する」のに対して、ジャーナリングは「今このときに、浮かんできた感情などを書き出す」ということをします。感情を可視化し、自分自身を客観視することがストレスケアに繋がっていきます。
わたしがジャーナリングをはじめたきっかけ
誰にも相談できない悩みがあった
個人的な話になってしまうのですが、わたしは人に相談をするのがとても苦手です。わざわざ時間を使って話を聞いてもらうなんて……と思ってしまう。そして、悩みがあったとしても誰にも相談できず自分の中でずっとモヤモヤを抱えたまま。そんなときに、自分の中に溜まっていくモヤモヤを、一度可視化してみようと思ってはじめたのがジャーナリングでした。
自分の感情を、目で見て把握するため
誰に見せるわけでもないので、目の前のノートには本音を自由に書くことができます。頭の中にぼんやりとある不安の種を見つめる方法としてもおすすめ。人の感情には寄り添って会話をするけれど、自分の感情に耳を傾けるのはなかなかむずかしいものです。将来への不安や、生きづらさを感じて辛いというときに、自分で自分の機嫌をとるひとつの手段になってくれます。
ジャーナリングはこんな方におすすめ
頭のなかで、
何度も同じ不安をぐるぐると考えがち
一度不安を感じると、ずっとそのことを考えてしまって辛くなる。頭の中に同じ不安がぐるぐるとめぐっている……。不安だけでなく、次から次へとやらないといけないことも浮かんできて、頭の中がいつもパンクしそうな感覚がある。そんなときにぜひ、ジャーナリングの手法で紙に書き出すという作業をしてみてください。箇条書きでも、話し言葉でもなんでも大丈夫です。目に見える形にすることで、頭の中に少しずつ余白ができてくる感覚があるかと思います。
本音を口に出すことが苦手
人と対話する中で、今は本音を言わない方がよいと咄嗟に判断することはありませんか。相手の気持ちに寄り添うことが得意な方ほど、言いたいことをグッと堪える瞬間が多いかもしれません。ジャーナリングのノートは誰にも見せないものなので、本音をとにかく自由に書き出して大丈夫です。書いている中で、自分の心にも自然と寄り添えるようになってくるはずです。
本当にシンプル。
ジャーナリングのやり方
テーマは決めずに、
浮かんできたことを書く
今頭の中にある言葉を、何も考えずに書き出してみるということをしてみてください。たとえば「何を書いていいかわからない」という言葉だったとしても大丈夫です。続けて「でも、こうしてジャーナリングをはじめてみた私の行動力は素敵だと思う」と、まるで自分と対話しているように書き進めてみると、自然と言葉が出てきやすいかと思います。
「紙とペン」でなくても大丈夫
ジャーナリングは”紙とペンを用意し、机に座って集中して書く”というイメージがあるかもしれません。わたしもはじめはそう思っていました。しかし今は、その日の気分によって何でジャーナリングをするかが違います。「紙とペン」の日もあれば、「スマホ」の日、「パソコン」の日とさまざまです。
「紙とペン」を使うメリットとしては、ゆっくりと考えられること。手で書くスピードには限界があるので、穏やかな思考の流れのまま書くことができます。パソコンやスマホを使うメリットとしては、書き起こすスピードが速いので細かな思考の流れまで書き残すことができること。慣れてきたらぜひ、そのときの頭のモヤモヤの量、書き出したい思考の量によって使い分けてみてください。
ここまで紹介してきた「ジャーナリング」は、”今に集中し、自分と向き合う”ことへの手段のひとつ。
人それぞれの体感として「合う」「合わない」があるかと思います。
実践してみて、合わないなと感じる場合は無理に続けなくても大丈夫です。
それぞれが心地よい方法がきっとあるので、周りと比べず自分自身を労っていきましょう。
STAFF
text:さきやまみさき
illustration:lilyco