まさかこんなことになるなんて
ティップス
職場の人間関係がめんどくさい……。
巻き込まれたらどうする?
だんだんと職場に慣れてくると、見えるようになる社内の人間関係。
ほかの人のいざこざに巻き込まれて「ちょっとめんどうかも……」と感じてしまうこともあるかと思います。
できるだけ避けたいとは思っていながらも、それでももし巻き込まれてしまったら、どのようにかわすのがいいかを考えてみました。
職場の人間関係って
めんどうかも……

1日の平均勤務時間は7〜8時間ほどで、1週間だとおよそ35〜40時間にのぼります。
それほど、会社の人と顔を合わせる機会は多いものですよね。
もちろん会社の規模感、仕事の内容は人それぞれだと思いますが、同じチームだったり、直属の先輩・後輩だったりと、一緒に仕事をする上で接することの多い人はいるかと思います。
身近な存在であるがゆえに、職場がギスギスしてしまったときでも顔を合わせるとなると、仕事をこなすのがつらくなるときもありますよね。
人間関係のいざこざ。
巻き込まれるとどうなる?
はたから見ていただけなのに、いつのまにか他の人のいざこざに巻き込まれてしまったら…… まずは、デメリットを見ていきたいと思います。
仕事の進め方に影響がでる
「この資料について確認をしたいけれど、◎◎さんとは話しづらいからメールにしよう」など、対峙したくない人と直接話をすることをつい避けてしまうことも。コミュニケーションの低下はもちろん、ミスを誘発することにつながってしまいます。
ハラスメントになる
最初は小さないざこざだったものが膨れ上がったり、ひどく悪質化したりすると、ハラスメントにつながってしまう可能性もあります。もしかすると、自分は関係がなくても疑いをかけられてしまうことがあるかもしれません。
モチベーションが下がる
職場の人間関係について悩んでいると、本来の仕事内容とは少しずれたところに頭をとられてしまうようになります。気がかりなことがあると、どうしてもやる気やモチベーションが下がってしまいますよね。それはすごくもったいないことだと思います。
信頼関係が壊れるリスクがある
同じ職場で仕事をする上で、信頼関係の構築は欠かせません。しかし、人間関係のいざこざに巻き込まれてしまうと「◎◎さんってそういう人なんだ……」とマイナスなイメージが浸透してしまい、これまでの信頼関係が壊れてしまうリスクがあります。
キャリアへの悪影響
派閥争いなどのいざこざに巻き込まれてしまうと、今後のキャリアに影響を及ぼす可能性もゼロではありません。もし実力や実績があっても、信頼関係が築けていないと重要な仕事やポジションを任せてもらえない……なんてことも考えられます。
プライベートまで引きずるようになる
職場内の人間関係は、退勤したらシャットダウン!そんなふうにうまく切り替えられない人も多いです。特に考えすぎてしまう人は、仕事後や休日などプライベートな時間までネガティブな気分を引きずってしまうケースがあります。
巻き込まれないために
気を付けること

次は、人間関係のいざこざに巻き込まれないようにするために、気をつけたいポイントをご紹介します。
噂話に参加しない
いざこざの種となりうる噂話。その場に居ただけで「あなたも参加していた」と、思われてしまうことは避けたい。あっ、噂話が始まったなと思ったら、速やかにその場から離れるのがベターです。わたしはよく“お手洗い、電話が掛かってきた、来客、コーヒーを買いに行く”など、それっぽい理由をつけていました。
「友だちではない」と割り切る
会社は友だちを作る場所ではなく、仕事をするための場所。仕事の上で、ほかの人を思いやったりする気持ちは大切ですが、個人の私情に踏み込みすぎる必要はないと思います。自分がストレスを感じながら、合わない人のために気を遣う必要はないんです。
「誰の味方でもない」スタンスを保つ
人間関係のいざこざは、たいてい人と人の対立で起こるもの。どちらか一方の味方についてしまうと敵としてみなされてしまう可能性があるため、片方に肩入れしすぎず、誰の味方でもない中立的なスタンスを保ちましょう。
日ごろから“人付き合いの幅”を広げておく
少人数のコミュニティにいると、どうしても人間関係のいざこざに巻き込まれやすくなってしまいます。そのため、日ごろから別のグループや部署の人と交流するなど、人付き合いの幅を広げておくことも大切です。
SNSや職場チャットでの
“何気ないひと言”にも注意
SNSや職場でのチャットでの発言には要注意。自分的には軽い発言のつもりでも、受け取った相手に誤解や拡散されてしまい、トラブルに発展してしまう可能性があります。誤解や不本意な拡散を防ぐためにも、発言には気をつけましょう。
巻き込まれたと感じたら、早めに距離をとる
もし人間関係のいざこざに巻き込まれる雰囲気を察知したら、早めに距離をとりましょう。適度に人と距離をとることは、自分を守る防衛手段です。大きなトラブルに発展する前に少し距離をとっておけば、そのあとのリスクを軽減できます。
部署異動も視野に
あまりにもつらい場合、無理してその場(部署)に居続けることで心をすり減らしてしまいます。新社会人のみなさんはまだ部署異動を経験している方は少ないかと思いますが、会社=今の部署だけではありません。がまんをせずに、別部署への異動を視野に入れてみるのはいかがでしょうか。
アプローチの方法はさまざまですが、共通していることは、対象から「距離を置く」ことではないかなと思っています。
人間関係がしんどいときの
“逃げ道”を持っておこう
職場での人間関係に悩んだときのために、自分なりの逃げ道を作っておくことも必要です。以下のアイディアを参考に、自分なりの逃げ道を見つけてみましょう。
「有給を使って休む」のも立派な対処法
自分のメンタルをケアするために、有給を使って休むのも立派な対処法です。もし人間関係でストレスを感じているようなら、一度気持ちをリセットするためにも、自分をいたわるためにも、有給を使ってゆっくり休んでみてはいかがでしょうか?
何がいやなのか?自分の意思を明確化する
なにごとも問題を解決するためには、原因の追究が欠かせません。人間関係の問題を解決したいのであれば、まず「何がいやなんだろう」と自分に問いかけてみて、自分が今後どうしたいのかという意思を明確化しましょう。
頼れる上司などに相談する
頼れる上司や先輩がいるようなら、人間関係について相談してみるのも手段のひとつです。その際は、自分の意思を伝えることを忘れずに。自分で「こういうところがいやです」「いざこざに巻き込まれていますが、私は関係ないです」などとはっきり伝えましょう。
組織に執着しすぎないよう、趣味などを見つける
職場の人間関係に巻き込まれてしまった場合は、組織に執着してしまっている可能性もあります。そんなときは、プライベートで楽しめる趣味などを見つけるのがおすすめです。趣味に熱中できるようになれば、職場の人たちと適度に距離をとれるでしょう。
いざというときの“転職準備”も
「心の避難所」になる
本格的に転職を考えていなくても、いざというときに備えて転職準備を進めておくのもおすすめです。求人サイトなどを見て、他に働きたい会社などをリストアップしておけば「もし耐えられなくなったらこの会社に転職しよう……」と思えるため、心の避難所になります。
わたしの好きな漫画の台詞で「ぶつかっちゃダメなんです、かわすんです」(『働きマン』安野モヨコ)があります。
これはいろんな場面に応用できる言葉だと感じていて、社内のいざこざにおいても近いことが言えるように思います。
正面からぶつからずに、自分らしくうまくかわせる方法が見つかりますように。
STAFF
text:くるみちゃん、mishima
illustration:lilyco