意外と反応に困ります……
ティップス
褒められたときはどうする?
新社会人にちょうどいいリアクション
仕事で褒められたけど、どうリアクションしていいのか分からなかった。
社会人になって、そんな経験はありませんか?
褒められたことに動揺して何も言えなかったり、むしろ相手の言葉を否定してしまったりした人もいるかもしれません。
そこで、この記事では、社会人が褒められる場面や、褒められたときの具体的なリアクション例をご紹介していきます。
褒められたけど、
逆に困った……
たとえば、こんな状況を考えてみましょう。
社会人1年目のAさんは、とある案件に3ヶ月ほど取り組んでいます。
そんななか、今後の取引を左右する重要なプレゼンを任されることに。
先輩にサポートしてもらいながら、慣れないデータ分析をしたり、資料作成をしたりして準備を積み重ね、プレゼンの日に臨みました。
結果は大成功で、Aさんは社内外から高い評価を得ることができました。
すると、上司からこんな声をかけられます。
「この案件を君に頼んでよかったよ。クライアントもとても喜んでいた。これからもがんばってね」。
Aさんはとてもうれしい気持ちになりました。
しかし「どんな言葉でお礼をしたらいいんだろう」「社会人なら謙遜した方がいいのかな?」と考えてしまい、曖昧な反応をしてしまいます。
さて、この場合、どうリアクションするのがよいのでしょうか?ここからは、そのヒントを探っていきましょう。
どんなときに社会人は褒められる?
社会人になると、日常の中で褒められる場面はさまざまあります。
いざ褒められたときに戸惑ってしまわないよう、ここでは社会人が褒められるケースをいくつか見ていきましょう。
よい行いをしたとき
例えば、オフィスに落ちているゴミを拾ったり、コピー機の紙を補充したりするなどが挙げられます。一つひとつは何気ない行動であっても、実行するだけで印象がガラリと変わりますよね。そのため、自分では大したことではないと思っていても、その行動を評価してもらえることがあります。
業務上の能力が上がったとき
例えば、私の場合、入社当時は電話対応が怖く、自分から受話器をさわることすらできませんでした。そんな私を心配した上司や先輩は、私のために練習時間を設けてくれるなど、最大限のサポートをしてくださいました。その結果、半年後には部署の先輩方と電話対応で渡り合えるほどになったのです。「電話対応あんなに怖がってたのにすごいじゃん!」とたくさんの方々に褒めていただいたことを覚えています。
客観的な成果を上げたとき
例えば、その月の目標を達成したり、昇格や昇進をしたりといった目に見えやすい成果を出すと、褒められる機会は増えると思います。私は新卒1年目のとき、WEBメディア運営やメールマガジン執筆を担当していたため、記事やメールマガジンで客観的な成果を出すと褒めていただけることがありました。
ふだんから褒められたときのことをシミュレーションしている人は多くないため、このような場面で突然褒められたら、Aさんのように「嬉しい!でもどうしよう!」となってしまうかもしれませんね。
そこで、ここからは、実際に褒められたときに使えるフレーズや、感謝の気持ちを伝える方法をいくつかご提案します。
褒められたときの
ちょうどいいリアクションは?
「そう言っていただけて光栄です」
褒められたことに対する喜びを率直に表現できるフレーズ。もう少し謙遜の気持ちを込めたい場合は、「恐れ入ります」「みなさんのご指導のおかげです」といったフレーズを足すのもおすすめです。
「さらに精進します」
仕事での能力や成果を褒められたときに使いやすいフレーズ。ビジネスシーンでは「現状に満足しない」「もっと成長したい」という謙虚な姿勢を示すことが印象アップにつながります。フォーマルな場では「さらに精進します」、同僚などとの関係性では「もっとがんばるよ」など、言葉を使い分けるとよいでしょう。
「○○さんに褒めてもらえるとうれしいです」
先輩に褒められたときのリアクションも悩ましいもの。上司と同様に、相手を立てる言葉を入れることが望ましいですが、上司とは少し立場が異なるため、少しラフな返し方をしてみるのもおすすめです。相手との関係性をきちんと見極めてリアクションできれば、より仲が深まるかもしれませんよ。
あとでメールでも感謝を伝える
口頭で褒められた場合に使える方法。褒められたその場でお礼を言ったあと、メールやチャットで改めて感謝の気持ちを伝えることで、相手に好印象を与えることができます。また「早く○○さんのようになりたいです」などを付け加えて、褒めてもらったことをきっかけに相手を褒めるのもおすすめです。ちなみに、多用すると軽薄な人と思われかねないので、本当に尊敬している人にだけ使うようにしましょう。
褒められたときには、気持ちよい返事をしたいもの。
悩んだら、ぜひこの記事を参考にしてください。
ただし、度が過ぎた謙遜や、自分を卑下しすぎる表現は、褒めてくれた相手のセンスを否定することにもなってしまうので、注意してくださいね。
STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:ニシモトタクミ