気づけばぜんぜん会ってないね
ティップス
社会人になって友達と疎遠に……。
どうしたらいい?
社会人として働くようになって、新しい人間関係ができたり仕事に奮闘したりと、学生時代までとは環境が変わった方も多いことと思います。
そんななかで「学生時代の友達と疎遠になっちゃったな……」と寂しい気持ちになっているかもしれません。
そこで、この記事では、疎遠になってしまった原因や、疎遠になってしまった友達との付き合い方をご紹介していきます。
学生の時の友達と
疎遠になってきた……
実は私も、社会人になってから、大学生時代に仲がよかった2人の友達と疎遠になってしまいました。
2人は、お昼ごはんを一緒に食べたり、テスト前は分からないところを教え合ったりして、大切な時間をともにした人達です。しかし、大学卒業後、会ったり話したりしたことはありません。
疎遠になり始めたころは「あんなに仲よくしてくれていたのに」「私が何か悪いことをしてしまったのかな」と、正直とても悲しかったです。でも、社会人生活が始まって半年が経つころには、その感情も薄れていきました。
そして、ふと気がつきました。
2人もきっと同じなのだろうと。時間が経ち、環境が変われば、人の気持ちも変わっていきます。だから私は、学生時代の友達と疎遠になってしまうのは、ある程度仕方のないことだと考えるようになりました。
もし、学生の時の友達と疎遠になって悩んでいる人がいたら――悲しい、寂しいと感じている人も少なくないと思います。
でも、それは必ずしも悪い感情ではないかもしれません。大切な人達や大切な時間の存在を、わたしたちに思い出させてくれるものだからです。
とはいえ、疎遠になってしまった原因は気になりますよね。
そこで、ここからは、考えられる要因をいくつか取り上げていきます。
どうして疎遠に
なったんだろう?
時間が合わなくなったから
時間がたくさんあってすぐに遊べた学生時代と比較すると、仕事が忙しかったり、生活リズムが違ったりする社会人は、予定を合わせることがむずかしいものです。特にグループでの人付き合いの場合、誰か時間の合わない人が出てくると、ひとりだけ抜きにして遊ぶのも気が引けて、それがきっかけで疎遠になる……なんてこともあります。
結婚・出産をしたから
家庭を持ったり、子どもが生まれたりすると、予定が自分ひとりでは完結しなくなるため、友達との関係が疎遠になりがちです。例えば、小さな子どもがいる場合、家族や友人に子どものお世話をお願いすることになるため、遊びに行くまでのハードルが非常に高くなるようです。特に女性にとっては、疎遠になる大きな理由といえます。
価値観が合わなくなったから
わたしたちは、就職などの大きなライフイベントから、仕事での人間関係といった小さな変化まで、あらゆる事柄を通じて価値観が変化します。学生時代は考え方が似ていたとしても、数年後に会ってみると話が全く合わなくなっていた……というのは、よくある話です。また、遊びに誘う側としても、境遇の違う人生を歩んでいる人は誘いづらく感じてしまうのかもしれません。
疎遠になった友達と
今後どうする?
最後に、疎遠になってしまった友達との付き合い方を考えていきましょう。
連絡を取ってみる
友達関係を続けたいと思える大切な相手なのであれば、疎遠になっているからと気負いすぎず、まず連絡を取ってみてはどうでしょうか。ただし、仕事の愚痴を過度にこぼすなど、相手に依存しないように気をつけましょう。会わない時間もそれぞれ楽しく過ごせる、自立した大人同士こそ、長く友達でいられるからです。学生時代と比較すれば、会ったり話したりする頻度は減りますが、そこに信頼関係がきちんとあれば、親密度は変わらないと私は思います。
SNSで交流を続ける
ゆるやかに友達関係を続けていきたいなら、SNSで交流を続けるのもひとつの方法です。そうすると、いざ会いたいと思ったとき、スムーズに連絡を取ることができるからです。また「学生時代と同じように」とはいかなくても、つながりを継続的に維持することは、会社以外でのコミュニティが希薄になりがちな社会人にとって非常に重要といえます。
友達関係を見直す
学生時代に近しい関係性だったものの、実は気が合わないと思っていて、無理に付き合っていた……なんて人はいませんか?もし思い当たる人がいるなら、疎遠になったのをきっかけに、友達関係を見直してみるのもいいでしょう。ただ、その場合でも、お互い嫌な思いをしないよう、少しずつ関係性を薄めていく方がおすすめです。
今回は「社会人になって友達と疎遠になったらどうするか」についてお伝えしてきました。
悲しい、寂しいという感情は、きっと自然なものなので否定する必要はありません。
関係性の変化を前向きに捉えたいなと思ったときは、ぜひこの記事を参考にしてみてくださいね。
STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:mikimiki aoyama