断るのもストレスなんです……

ティップス

社会人になったら勧誘された。
上手な断り方が知りたい

社会人になって、保険やマンション投資など、勧誘される機会が増えたという人はいませんか?

その中で、しつこい勧誘に困ったり、断り切れなかったりした経験があるかもしれません。
ひとりで何でも決められる大人だからこその悩み、きっと不安になると思います。

そこで、この記事では、勧誘によるデメリットや、勧誘を断りたいときの具体的なフレーズをご紹介していきます。

勧誘を断りたい……
それがストレスに

まず、わたしの経験を例に、勧誘を断るストレスについて見ていきたいと思います。

当時わたしは社会人1年目。
特別お金に余裕があるわけではなく、貯金も多い方ではありませんでした。
そんな中、耳に飛び込んできたのが「老後2000万円問題」。実際には2000万円でも足りないという話を知り、将来のことをとても不安に感じるようになりました。

すると、知り合いの方が、あるサービスを勧めてくれました。
昔から仲良くしてもらっている方で、将来設計に不安を感じているわたしに合う内容だと思い、お話を聞くことに。

相手はわたしのことを心から心配してくれているので、熱心にサービスを勧めます。
やんわり断ったり、はぐらかしたりしても、効果はあまりありませんでした。こうなると「勧誘を断ろう」と考えること自体がストレスになってきます。
結局、そのサービスをいったん契約し、後になって解約するという二度手間が発生してしまいました。

こういったストレスは、なるべく抱えたくないもの。そこで次は、勧誘されていやなこと、ストレスを感じる原因について、掘り下げて考えてみたいと思います。

勧誘されていやなことは何?

時間が奪われる

勧誘によるデメリットとして最も大きいのが、時間が奪われることではないでしょうか。勧誘側は、突然訪問してきたり電話をかけてきたりするうえ、イエスと言わない人に対してしつこく連絡してくることもあります。本来割かなくてよいコストを割く必要に迫られるため、とてもストレスを感じますよね。

悩みや不安につけ込まれる

近年「老後30年間で2000万円足りなくなる(4000万円必要説)」「将来受け取れる年金額はどんどん減少する」など、若者の悩みや不安を掻き立てるようなニュースをよく目にします。相手はその感情につけ込み、保険やマンション投資、自己啓発セミナーなどを勧めてくるのです。日々何となく感じているモヤモヤを掘り起こされ、サービスや商品を無遠慮に押しつけられるのは、誰にとってもストレスですよね。

断ることへの罪悪感が生まれる

特に日本人は、断ることが苦手だといわれています。日常生活でも、嫌なことを頼まれてノーと言えなかったり、気の乗らない誘いに付き合う羽目になったりしたことがある人も多いと思います。いざ勧誘を断ろうと考えても「断ったら傷つけてしまうかもしれない」「断りたいけど嫌われたくない」など、罪悪感を抱いてしまうのも、ストレスの原因です。

上手に勧誘を断るには?

ここからは、具体的な勧誘のシーンとともに、上手に勧誘を断るフレーズをご紹介します。

「ありがとうございます。でも必要ありません」

こちらは勧誘全般に使える便利なフレーズ。最初にクッション言葉を置くことで「断ったら傷つけてしまうかもしれない」という心配を解消できます。「結構です」や「大丈夫です」など、イエス・ノーどちらとも取れる曖昧な回答をしてしまうと、その後もしつこく勧誘されたり、場合によっては勝手に契約を進められてしまう場合があるため、注意してくださいね。

「親戚が入っているから変えられません」

保険の勧誘を断る際に使えるフレーズです。「親や配偶者が入っているから」もよいでしょう。実際に保険営業を経験された方によると、家族や親戚と一緒に入っている保険を切り替えさせるのは、勧誘側にとって非常にハードルが高いため、このフレーズで大抵の場合は対処できるそうです。

「その行為は違法です」

主にマンション投資の勧誘に対して使えるフレーズ。例えば、不動産投資業者から、会社名や勧誘目的を告げずに勧誘の電話がかかってきた場合を考えてみます。実は、この行為は、宅地建物取引業法の禁止事項に該当します。不動産投資会社は、自分たちが法律に違反していることが知られると、営業停止や宅建免許取り消しなどの処分を受けるため、このフレーズは勧誘を断るのに有効といえます。

編集部のまとめ

今回は、わたしの苦い経験も交えつつ、勧誘でストレスを感じる原因や、勧誘の上手な断り方をご紹介してきました。

成人したばかりだったり、性格がやさしかったりすると、勧誘に遭いやすく、また断りにくい場合も多いと思います。

そんなときはこの記事を参考にして、はっきりと相手に気持ちを伝えるようにしてみてください。

STAFF
text:Kamiya Sayoko
illustration:nana