むかつく!なんでそんな言い方するの?

ティップス

職場で怒りの感情がわいたときの対処法

会社での人間関係で、悩んでいることはありませんか?あの上司は好きになれない……同期が偉そうでむかつく……など、イラッとしてしまうことは誰にでもあるものだと思います。

どんなときに自分がむかついているのか? を理解して、怒りの感情をすこしでも自分で解消する方法を身につけることは悩みの軽減につながります。今回は筆者が実際に意識していることをご紹介していきます。

シチュエーション別 
職場でイラッとするとき

先輩、同期、後輩……プライベートで話すと全然普通なのに、仕事のときはなぜかむかつく。そんな人は会社にいませんか? まずは、どんなときにむかつくのかを一緒に考えていきましょう。

仕事を押し付けて、本人はサボっている

これやっといて! と仕事を振ってきたのにも関わらず、本人はずっと誰かと話している……。そんな世間話する時間があるなら、自分でやってよ! と言いたくなる場面。でも、上司だから反論はできないしまた残業してやるしかない。発散できないイライラが積もり積もると、体調を崩してしまうことも……。

言い方がきつい

仕事のことで相談しても、いつも少し否定的な言い方をされる。見下されているようなニュアンスを節々で感じる……新人だからといって、そんな言い方をするのは失礼じゃない??と思う場面。距離を置きたいけれど、直属の上司だとそんなわけにもいかない。毎日ぐっと堪えていると、気持ちはどんどん疲弊して塞ぎ込んできてしまうかも。

理不尽なことで怒られる

プライベートのイライラを、仕事に持ち込んでくる上司。怒りのぶつけ方は、八つ当たりそのもの。「それ、あなたのミスじゃん!」と言い返したいけど、もっと怒られそうなので黙って聞いておくしかない……。いつも上司の機嫌を伺って過ごさなければいけないのは、心身に悪影響を与えてしまいます。

むかついたときの対処法

怒りの感情が湧いたときは、心身にもストレスがかかってしまいます。確実に相手が悪い場合も、自分のために怒りの感情をコントロールできるように意識してみましょう。今日からできる、簡単な方法をご紹介していきます。

「私は今怒っている」と心で認識する

怒りに任せて反論してしまうと、空気がより悪くなって自分自身もストレスを強く感じてしまうかもしれません。そんなときにおすすめなのが、心の中で「私は今怒っている」と言葉にしてみることです。これは怒りの感情を落ち着ける第一歩。自分自身を客観視することで、その状況を冷静に考えることが出来ます。

6秒だけ深呼吸をする

次に、深呼吸をしてより自分自身に意識を向けます。怒りの感情が湧いたとき、心拍数も自然と早くなり、からだはこわばっているかもしれません。無意識的に、心とからだは連動しているものなので、深呼吸をすることは感情を落ち着けることにつながります。息を吐くときに感情を外に流し出すように意識してみましょう。

その場を離れて、気分を変える

もし可能であれば、その場を一度離れるのがおすすめです。怒りの感情にまかせた行動を防ぐことができます。メールや、チャットで受け取った内容に対して怒りの感情が湧いている場合は、一旦画面は閉じて別の作業に切り替えてみましょう。対面の場合は少し歩いたり、外の空気を吸うことで頭がすっきりしてくるはずです。

何にむかついたのか考えてみる

少しずつ冷静になってきたら、むかついた原因を紙に書いて考えてみましょう。「上司の〇〇な態度と言い方にむかついた」などと簡単な内容で大丈夫です。そこからさらにできそうであれば、怒りの原因に対して自分自身の行動で防げたものかを考えます。防げたのであれば次回同じことがあったときに活かし、自分の行動ではどうにもならなかったことに関しては、反応しない練習をしていくのも有効かと思います。慣れるまでは少しハードルが高い手法ですが、感情の流れやその原因をしっかりと理解できれば、ストレスを自分自身で軽減させることが出来るはず。

編集部のまとめ

ここまでご紹介してきた怒りの感情の管理は「アンガーマネジメント」と呼ばれています。

社会人になるとこれまで出会ってきた人とはまた違う層との関わりがあり、日常生活にストレスが増えてきてしまうこともあるかと思います。

気が合わない人がいるのは、当然のこと。怒りそのものも、心の動きとして自然のものです。

しかし、怒りの感情がずっと心にあり続けるのは不快なものですよね。
他の誰でもない自分自身の心の健康のために、この手法をぜひ役立ててみてください。

STAFF
text:さきやまみさき
illustration:トモマツユキ