せっかく就職したけれど……

ティップス

「仕事辞めたい」と思ったら。
新社会人がまずやることは?

仕事を辞めたい……。
社会人になると、誰もが一度はぶつかるモヤモヤの壁。

うまくいかず行き詰まってしまったとき。先輩に怒られてしまったとき。
自分の心に蓋をして、あまりにも無理をしすぎてしまうのもよくはありません。

でも実は「辞めたい……」と思った自分の気持ちと向き合うことで、案外気持ちが晴れやかになったりもするものです。
この記事では「仕事辞めたい……」そんなモヤモヤにぶつかったときの対処術をご紹介します。

まだ間もないのに
「仕事辞めたい」。
これって変?

「まだ入社したばかりなのに辞めたいと思うなんて、甘えなのかもしれない……」
いいえ、そんなことはないと思います。社会人なら誰しも、悩んだり行き詰まったりするものです。

休日が終わるときに「明日仕事行きたくない……」と憂うつな気持ちになったり、仕事へのモチベーションが行方不明になって「仕事辞めたい……」って思ったり。毎日を過ごしていれば、そんなときもありますよね。

仕事辞めたい……と悩んだときは、これからの社会人生活をより楽しく過ごせるようになるチャンスかもしれません。ゆっくりとその気持ちに向き合ってみませんか。

まずは「辞めたい」と思った
理由と向き合おう

なぜ「辞めたい」と思ったのでしょうか?人間関係?それとも仕事がつまらない……?
以下のポイントを参考に、自分に問いかけてみてください。

業務内容が合わない

まず挙げられるのが「業務内容のミスマッチ」ではないでしょうか。
入社前に想像していた仕事内容と、実際に入社してから任される仕事内容がかけ離れている……。自分が希望していた部署に配属されなかった……。業務内容は希望通りだけど、実際に働いてみると自分には合っていなかった……。そんな「理想と現実とのギャップ」は、辞めたいという気持ちにつながりやすい傾向にあります。

特に入社してすぐだと、先輩や上司にミスマッチを相談しづらい状況にあったりもするでしょう。誰にも相談できないまま合わない仕事を続けていると「いっそ辞めちゃおうかな……」という気持ちをさらに強めることも。

職場環境や人間関係が合わない

職場は、1日の大半の時間を過ごすことになる重要な場所。そんな職場の環境や人間関係が悪かったり、自分に合っていなかったりする場合、辞めたいと感じることが多いようです。
しかし、これらの悩みは実際に入社してみなければわからないため、事前に見極めることがむずかしいポイントでしょう。

社風や職場の雰囲気は、企業ごとに大きく異なり、自分だけの努力ですぐに変えることができるものでもありません。また先輩や上司、同僚とのコミュニケーションがうまくとれないと、仕事も円滑に進まなくなってしまい、不満やストレスにつながります。
仕事へのモチベーションが下がるだけでなく、居心地の悪さや気疲れも相まって、辞めたいという気持ちにつながりやすくなるでしょう。

働き方が向いていない

休日出勤の有無や残業時間の量、給与なども、仕事へのモチベーションに影響を及ぼす大きな要因。
入社前に聞いていた働き方と大きく異なる、サービス残業が横行しているなどの場合、仕事を辞めたいと感じやすくなります。
たとえば、プライベートの時間やライフワークバランスを重視したい人にとって、残業や休日出勤などで長時間労働を強いられることは精神的に大きなマイナスになるでしょう。

次に取るアクションは?
考えられる選択肢

「辞めたい……」と思った自分の気持ちに向き合えたら、次は少しだけ具体的に行動してみましょう。考えられる選択肢を、メリット・デメリットとともにご紹介します。

とりあえず現状のまま様子を見る

まずは、自分の心持ちや仕事の取り組み方を見直してみるのがおすすめ。対策をとることで「辞めたい」と感じる原因を排除できるかもしれませんよ。
また、今すぐに辞めないという選択をとることで、お金やキャリア面でのリスクを冒すことなく、次の働き方を模索できるというメリットも。
でも、現状のまま我慢して働き続けることで、かえってからだや精神面に影響を及ぼしてしまう場合があります。今の環境で無理をしていないか、自分の体調に少しでも違和感を覚えた場合は、別の方法を試してみましょう。

環境を変えられるか交渉してみる

人間関係や職場の雰囲気が原因で辞めたいと感じている場合、その原因となっている人や環境と離れることで、悩みが改善されるケースもあります。
退職を決断する前に、先輩や上司に相談してみましょう。部署異動や席替えなど、会社を辞めずに改善できる方法を見つけられる可能性があります。その一方で異動や席替えは、会社全体の体制にも関わる問題のため、実際に改善するまで時間がかかってしまう可能性もあるでしょう。

転職サイトを見てみる

さまざまな対策をとっても会社に残るための解決策が得られない場合、退職・転職という選択もひとつの手です。
第二新卒としての早い段階での転職は、異業種にチャレンジしやすく、選択肢も豊富というメリットがあります。その反面、経験不足がデメリットに働いたり「長く続けられない人」という印象を与えてしまう可能性もあるため、慎重に検討することが大切です。
転職する・しないに関わらず、転職サイトに登録しておけば、最新の求人情報を入手することができます。第二新卒に特化したエージェントサービスも存在するため、まずは一度相談してみることもおすすめですよ。

編集部のまとめ

「仕事辞めたい……」とモチベーションが下がってしまうことは、社会人なら誰しもが経験すること。「新人だから甘えだ……」なんてことはありません。

辞める・辞めない、いずれの判断をするにせよ、自分の「辞めたい」という気持ちに冷静に向き合うことで、よりよい一歩が踏み出せるはずです。

自分の心身の健康を何よりも大事に。まずは適度に休憩して、休日はリフレッシュしながら、毎日を過ごしてみてくださいね。

STAFF
text:Oyama.
illustration:lilyco