コロナ禍で一時期話題になった「地方移住」。
興味を持っている方は多いのではないでしょうか。
筆者自身も、もともと人口の多い都市に住んでいましたが、転職を機に地方へと移住しました。

この記事では、経験したからこそわかる20代の地方移住のメリット・デメリットについてご紹介していきます。地方移住を検討する、きっかけになれば嬉しいです。

地方に移住するのも
いいかもしれない……

リモートワークの浸透やインターネットの普及により、さまざまな働き方が可能になりました。
そのなかで、地方に移住するという選択肢を考える人が増えてきているようです。

「老後はゆっくりと過ごしたい」「おいしい食材や美しい景色に囲まれて暮らしたい」など、地方での生活を思い浮かべた経験は、みなさんにもあるのではないでしょうか。

20代で地方移住する
メリットは？

20代で移住することには、たくさんのメリットがあります。
地方移住した筆者自身が感じる、地方移住のメリットについてご紹介します。

住居費用を安く
抑えることができる

都心や人口の多い街に比べて、比較的安い物件が多いので住居費用を抑えることができます。家賃3万円程度で風呂・トイレ別など、手ごろにも関わらず快適に暮らせる物件を見つけやすいです。
「給料の3分の1程度に抑えるべき」といわれている住居費用をさらに抑えることができるので、貯金していくことも全然可能です。20代の収入がまだ少ない時期に、住居費用を抑えられるのは嬉しいですね。

新鮮でおいしい食材を
安く手に入れることができる

行く地方にもよりますが、その地方の名産物や有名な食べものなどを楽しむのも、地方移住の醍醐味です。海沿いに近いエリアだと海鮮がおいしかったり、比較的温暖な地域だと野菜がおいしかったり。その地方の食事を新鮮で安く楽しむことができます。
スーパーではなく、八百屋さんや無人野菜売り場などで買いものをする生活も、地方ならではだなと感じます。

休日には少し離れた場所で
自然を満喫できる

車や自転車などですぐ行けるような距離に自然を楽しめるスポットがあるので、きれいな景色で落ち着いて過ごすのが好きな方や、キャンプなどのアウトドアが好きな方は特におすすめです。
涼しい季節には自転車で海まで行ってみたり、電車に乗って少し遠出してみたり、と休日にリフレッシュしています。20代の体力がたくさんある時期にいろんな体験をして、たくさん楽しみましょう。

心機一転できる

移住してしばらくは「親や友だちと会う機会が少なくなる」「今までの生活とは全く違う生活になる」ことに不安を感じるかもしれませんが、地方に移住したことをきっかけに、心機一転できたと感じられるのは大きなメリットだと考えています。
地方に移住して簡単に会うことができなくなってから、友だちとの時間の見直しや家族のありがたみを感じることができました。人との付き合いを見直すきっかけになるので、友だち付き合いを見直したい方にはおすすめです。

移住するハードルが低い

30代・40代と年を重ねた時に「移住したい」と思っても、結婚して子供ができたり、会社で出世してなかなかやめにくい環境になっていたりして、移住することへのハードルは大幅に上がりそうです。
逆に、20代のうちはいろんなことに挑戦できる年ごろです。また、世の中の流れで転職をしてもおかしくない時代。「地方移住したい」と感じているのならば、若いうちが圧倒的に身軽でおすすめです。

逆に、
20代で地方移住する
デメリットは？

地方移住はメリットがたくさんありますが、デメリットもあります。具体的にどんなデメリットがあるのかご紹介します。

エンタメを楽しむための
交通費用がかかる

推しのライブであったり美術展などのイベント関連だったりは、どうしても人が多いところで開催されるので、そこまでに行く交通費用がかかるのがデメリットです。
ライブや美術展などのエンタメを楽しむのが好きな方は、費用の関係で年に行ける回数が減ってしまうことも考えられるので気をつけたいポイントですね。

車がないと生活できない地域がある

場所にもよりますが、スーパーも車がないと行けないといったことも……。
徒歩・自転車圏内で食材を買いに行けるスーパーやコンビニ、ドラッグストアがあるかどうかなどは物件探しの際にしっかりと見ておきましょう。

生活インフラの費用が大きい地域も……

ふだん何気なく使っている電気・水道・ガス料金が大きな出費になる可能性があります。基本的にどこの地域でも電気・水道・ガスはありますが、例えば都市ガスではなくプロパンガスになると費用が全然変わってくるので注意が必要です。

筆者が住んでいる地域はプロパンガスが主流の地域で、特に冬場のガス料金にはびっくりしました……。使えること自体ありがたいなと改めて痛感する経験でした。20代の比較的金銭面の余裕がない時期には痛手になる可能性があります。