「なんでも聞いてね」と言われたって悩む

ティップス

会社で先輩に質問するとき
どうやって聞いたらいい?

この仕事、どうやって進めたらいいんだろう?
前に教えてもらった仕事の手順を、もう一度確認したいな。
でも、先輩たちはなんだか忙しそう……

そんな経験はありませんか?

質問って一体、「いつ」「誰に」「どんなふうに」相談すればよいのでしょう。今回は、そんな質問の手順について紹介していきます。

仕事の内容を整理しよう

「いま自分がしている仕事がどんな仕事なのか?」
「どんなことに困っているのか?」
まずは落ち着いて、質問の内容を整理してみましょう。
考えがまとまらないまま話をしてしまうと、どうしてももたついてしまいますし、相手も理解しにくくなってしまいますよね。
一旦、紙に書き出してみるのもおすすめです。

また、「この仕事が分からないから教えてほしい」という、ざっくりした質問はNG。相手もどこから教えればいいのか分からなくて困ってしまいます。
自分がどこまで理解しているのか、どう考えているのか、できるだけ具体的に伝えましょう。

例えば……

「この業務の、AからBまでの処理は終わりました。Cから先はこのように進めようと思っているのですが、この手順で合っていますか?」
「以前教えていただいた業務の、〇〇の手順が少し不安で。もう一度確認したいですのが、お時間いただけますか?」

誰に聞くかを決めよう

まずは、指導係の先輩や、同じ仕事をやっている先輩に聞いてみるところから。
もし、その方では分からなそうな質問であれば、「この件はどなたがご存じでしょうか?」と聞いてみてください。
指導係の先輩を飛び越えて他部署や上司に聞いてしまうと、トラブルになる可能性も。まずは話を共有する意味でも、関係性の近い先輩から話しかけてみるのがよいでしょう。

話しかけるタイミングを探そう

リモートワークの場合

まずはメールやチャットを送ってみましょう。
もし緊急の場合は、電話でも構いません。緊急である旨と、「突然お電話をしてしまってすみません」と一言お詫びを伝えることを忘れずに。
また、「メールやチャットで繰り返しやりとりをしているうちに、こんがらがってきた……」というときは、素直にそう伝えて、オンラインミーティングや電話の時間がもらえないか聞いてみましょう。

直接質問する場合

相手が取り掛かっている仕事が一段落したタイミングや、 誰か別の人が質問した直後がおすすめです。相手の集中を途切れさせる心配が少なく、空気的にも話しかけやすいのではないでしょうか。
逆に、帰る直前や会議の前など、次の予定に向けて準備をされているタイミングではお互い焦ってしまうかも。緊急のとき以外は避けるのが無難です。

答えてもらった後は、お礼を忘れずに

相手の目を見て「ありがとうございました」と伝えることが何よりも大切。時間を作ってくれたことの感謝と、おかげで理解できましたという気持ちを示しましょう。

最後に、メールやチャットなど負担にならない方法で、その後の経過をお知らせしておくと相手も安心です。

例えば……
「先日教えていただいたとおり、〇〇の手順で行い、無事完了いたしました。ありがとうございました。」

編集部のまとめ

先輩から「何でも聞いてね」と言われていても、いざ質問するとなると緊張してしまいますよね。
ですが、案外先輩や上司は質問されることに抵抗はありません。むしろ、コミュニケーションが取りやすい、意欲的、なんて、プラスに捉えてくれる人が多いくらいなんです。

それよりも、勘違いをしたまま仕事を進めてしまうことの方が危険です。特に、時間が経ってしまうと、状況が悪化し、周りにも迷惑がかかってしまうかもしれません。
先輩方も、それを防ぎたいと思う気持ちは一緒なはずです。

STAFF
text:雨ゆ
illustration:トモマツユキ