会社に行くのがつらい……

ティップス

もしかしてパワハラ?
上司に疑問を感じたときは

「どうしても苦手な上司がいて、会社に行きたくない……」
そんな気持ちになったことはありませんか?

苦手と思ってしまうのには、きちんと理由がありますよね。
伝え方がいつも冷たくて怖い、感情的で気分によって態度が極端に変わる、プライベートの話をしつこく聞かれる……。 
人によってさまざまな原因があると思います。

「もしかして、これってパワハラなのかな、それとも考えすぎなのかな」
そんな悩みを抱えたとき、どう考えて行動すればよいのかをご紹介します。

パワハラってなんだろう。

パワハラについて調べると、厚生労働省が定めた定義がでてきますが、「むずかしくてよくわからない、それって今回のケースに当てはまるの?」と疑問が浮かぶと思います。
本当にざっくりと解釈すると、「簡単には逆らえない関係の人に、仕事の範囲ではない事に対して、心や身体の苦痛をうけること」これがパワハラだと考えていいと思います。

ただ、自分ひとりで定義にあてはまるかどうかを判断するのはとても難しいです。
パワハラかもしれないと思ったとき、具体的にどう行動していったらよいのかをご紹介していきます。

もしかしてパワハラ?と思ったときは

①信頼できる友人や同僚に相談してみる

まずは、信頼できる人に、あったことや感じたことを話してみましょう。
大切なのは、ひとりで抱え込まないこと
「これはパワハラなのかな」とひとりで悩んで、もやもやしている状況が一番つらいと思います。
親しい人に話して、共感してもらえたりアドバイスをもらえたり、それだけでも肩の荷が降りるはず。
私は、会社帰りに一緒にラーメンを食べにいき、話をきいてもらって、勇気がでたこともありました。

「話したって解決にならないし、心配をかけたくないな」という気持ちも分かりますが、まずは人に話すことが長い目で見ると解決への第一歩だったりしますよ。

②あったことを書き出してみる

人に話を聞いてもらって少し落ち着けるようになったら、パワハラかなと感じた「出来事や発言」を紙に書き出してみましょう。
まずは、自分の気持ちではなく、事実だけを書くことで、改めて向き合うことができます

紙に書いて、「改めて冷静になっても、あの発言はおかしかったな」と思えば、書き起こした事実をもとに、感情的にならずに第三者に分かりやすく相談することができます。
逆に、「嫌な気持ちにはなったけど、言っていたことは納得できることだったかも」と気が付くこともあるかもしれません。
一度立ち止まって、自分でも冷静に考えることが大切です

③会社の人に相談してみる

紙に書きだした事実が、「やっぱりパワハラかもしれない」と思ったら、会社の人に相談してみましょう。
直属の上司に話しづらければ、人事に相談してみてもいいし、それもむずかしければ仲良しの先輩社員でもいいと思います。
あなたを尊重してくれていて、中立な立場の会社の人に話すことで、解決の糸口が見つかりやすくなるかもしれません。

パワハラと認められなかったら

会社からすると、パワハラの認定はむずかしいもの。
確実な証拠がない限り、パワハラだと認めてくれることは少ないかもしれません。
もし「それくらいではパワハラじゃないよ」「どうしようもないことだよ」と言われることがあっても、あなたが嫌だと思った気持ちは本当です
伝えられるようであれば嫌なことを言ってきた本人にそれとなく伝えたり、難しければできるだけ距離を置いたり、自分の心を守る行動をとりましょう。

編集部のまとめ

社会人になると、本当にさまざまな人と関わらなければいけないですよね。
いろんな人に出会えるのは楽しいことも多いけれど、反対につらい思いをすることもあると思います。
理不尽なことからは逃げつつも、人との関わりを楽しみながら、社会人生活を送りたいですね。

STAFF
text:みう(このごろ編集部)
illustration:ニシモトタクミ