このごろ「心の状態」はどうですか。
ティップス
心の不調かも?と思ったら。
新社会人の
メンタルヘルスチェック
笑ったり、泣いたり、怒ったり……。
わたしたちの心は、日々いろいろな感情で忙しいですよね。
だからこそ、体調に気をつけるように「心の状態」にも目を向けることが大切です。
特に、新社会人は環境が大きく変化し、知らず知らずのうちにストレスが蓄積しているかもしれません。
今回は心の不調のサインを紹介するので、これを機に自分の心と向き合ってみてくださいね。
どうもおかしい……。
こんなときは不調の
サインかも
学生のときはもっと元気だったかも……。新社会人になってから「このごろ、体調がよくない」と悩む人も多いと思います。
しかし、「ただの風邪かな?」と甘く見てはいけません。心の不調は早めに気づけば気づくほど、治りが早くなります。
また、心の不調は気分の落ち込みだけでなく、頭痛やぜんそくなどの身体症状として現れることもしばしばあるのです。
何もかも億劫になる
仕事に行く前の身支度や部屋の片づけ、人付き合い……。以前は難なくこなしていたことが、新社会人になってからできなくなってしまった人はいませんか?
わたしも新社会人のときは、会社の人と話すことが面倒に感じ、自分の殻に閉じこもってしまうことがありました。
人は誰しもやる気が出ないときがあるもの。けれども、そのような状態がしばらく続いていたら、放置してはいけません。
寝付けなくなる
心の健康状態がよくないときに現れる症状として多いのが、睡眠障害です。
ベッドに入っても寝付けなかったり、せっかく寝付けても眠りが浅く、何度も目が覚めてしまったりするのは辛いですよね。
「就寝前にスマートフォンを見る習慣をやめる」など、日常生活を見直しても不眠が治らないときは、ストレスが原因かもしれません。
からだが痛くなる
心の不調により、からだが痛くなることがあるのを知っていますか?
悩んでいる頭痛や腹痛、肩や首の凝りも、実はストレスが身体症状として現れたものかもしれません。
わたしの場合は、胸の痛みが現れ、内科を受診したけれど何も異常が見つからなかったことがありました。
原因不明のからだの痛みに悩まされている人は、心の不調も疑ってみてくださいね。
心の不調に気づいたら、
どうしたらいい?
心の不調に気づいたけれど、どうすればいいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
目まぐるしい毎日で、自分の心と向き合う時間を作るのはむずかしいかと思いますが、無理をせず自分のことを大事にしてくださいね。
信頼できる人に
相談する
とにかく大切なのは一人で抱え込まないこと。家族や友人、会社の同期などに悩みや不安を相談しましょう。
人に話すことで気持ちが軽くなったり、相手からアドバイスをもらったりできるかもしれません。
とはいっても、周りに相談できる人がいないケースもあるはず。そのようなときは、厚生労働省の電話相談窓口を頼ってみてください。
悩みや年代によって選べる電話相談窓口がありますよ。
◎厚生省|電話相談窓口 案内ページ
心療内科・精神科を
受診する
「ただ気分が落ち込んでいるだけで受診してもいいのかな?」
「薬を服用することに抵抗がある……」
このように、心療内科や精神科と聞くと、受診するハードルが高いと思う人もいるかもしれません。
でも、心療内科や精神科は決して怖いところではありません。
熱が出たら内科に行くような感覚で、心の不調に気づいたら心療内科や精神科を受診してみてください。
「心の風邪のプロ」がしっかりとサポートしてくれるはずです。
健康な心とからだがあってこそ、仕事もプライベートも楽しめるもの。
しかし、なかなかメンタルヘルスに目を向ける機会がないのも現状ではないでしょうか。
心の不調が現れる基準や症状は人それぞれです。周りの人と比べずに、自分を大事にしてくださいね。
わたしたちみんなが、生き生きとした日々を送れますように。
STAFF
text:ふわり
illustration:lilyco