職場を出るとホッとするね
ティップス
帰るタイミングが分からない……。
新入社員の退勤時間
定時は過ぎているけれど、もう帰ってもいいのかな……。
入社してみて「帰るタイミングが分からない」と悩む人も多いと思います。社会人なりたてのころのわたしも、どのタイミングで帰っていいのかが分からず、ダラダラと残っていたものです。
失礼に当たらなければ上司や先輩よりも先に帰っても大丈夫。
この記事では新社会人の退勤時間について、覚えておきたいポイントをお伝えします。
退勤のタイミングに
悩むのはなぜだろう?

新入社員の時、帰るタイミングに悩んでいた原因を考えてみると、早く帰ることで周りからどう思われるかを不安に思っていたことがあげられます。
上司や先輩たちがまだ仕事をしている中で「帰ります!」なんて言ったら「不熱心だ」「気遣いができない」と思われてしまうかも……。そんな考えから残り続けていました。
他にも「新入社員だから遅くまで残っているべき」とか「上司や先輩たちよりも先に帰るのは失礼」などと、自分の中でたくさん考えて帰るのを躊躇している人も多いと思います。
しかし、実際は「退勤のポイント」や「退勤のマナー」さえ押さえていれば先に帰ってもOK。上司や先輩たちも何も思っていないことがほとんどです。
残業=やる気
には直結しない
がんばって仕事を覚えたい、役に立ちたい。そのためには、残業をすることもアピールのうち?と考える人もいるかもしれませんね。ですが、一般的には、長く残っているから熱心という評価に直結する職場は少ないのではないでしょうか。まだまだ指導が必要な新入社員ならなおさらです。わたしの経験では、業務時間内にしっかり質問したり、やれることを確認しているかどうか、計画的に業務を進められているかどうかを重視されることのほうが多かったように思います。
新入社員にとって、勤務時間の長さでの努力アピールはむしろ逆効果。やるべきことをきちっとしたうえで、無駄に残らずすみやかに帰る、そういうオンオフの区別がついた姿勢のほうが好印象ですし、会社への貢献度も高いといえそうです。
こんなときは帰って問題なし!
退勤OKのタイミング
帰っても問題がないか、以下のポイントで考えてみてください。
やるべき仕事が終わっている
定時を過ぎていて、頼まれていた仕事ややるべき仕事が終わっているなら退勤して大丈夫です。仕事が残っていても「今日中に終わらせなければならない急ぎの仕事」以外であれば、キリがいいところで切り上げましょう。先輩からお願いされた仕事なのであれば、進捗状況を報告してから帰宅した方がいいかと思います。
上司に聞いて「OK」だったとき
頼まれていた仕事は終わったけど、本当に帰っても大丈夫……?と不安になることもあると思います。そんなとき、わたしは上司や先輩に直接「終わったのですが、他にやることはありますか?」と聞いていました。たいてい「無いかな。帰って大丈夫だよ!」と言ってくれることが多いので、不安なときは一言聞いてみるのもありです。
これだけは気をつけたい
退勤時のマナー

上司や先輩よりも早く退勤することは悪いことではありませんが、帰るときには周りに配慮すべきマナーがあります。お互い気持ちよく仕事を終わらせるために、マナーに気をつけることも大切です。
机の上の整理整頓
帰る前に机の上に物が散らかっていないかなどを確認して、机の上がきれいな状態で帰るようにしましょう。会社の書類は、重要なものや社外秘のものも多くあります。情報漏洩を防ぐためにも、机の上には置いたままにしないように。また新入社員のころは少しでも早く仕事を覚えたい気持ちから、書類を持って帰りたくもなりますが、書類の持ち出しは厳禁。デスクの引き出しなどにしまっておきましょう。机の上が整理整頓されていると、翌日出社したときにも気持ちよく仕事をスタートさせることができますよ。
退勤のあいさつは忘れずに
上司や先輩たちが残っているとき、先に帰るのであればあいさつは必須です。何も言わずにさっと帰ってしまってはあまり良いイージは持たれません。退勤することを伝えるためにも「お先に失礼します」と声を掛けてから退社するようにしましょう。その際に一緒に「おつかれさまでした」もつけるとよいと思います。
一日を気持ちよく終えたいから。
明日のためにできること
明日の段取りを把握して
心の準備を
帰り支度をするとともに、できれば明日の段取りを確認しておけると安心です。今日の作業の続きであれば、その資料などを取り出しやすくしておくと、始業時もスムーズに。
もし、ある程度、大まかに仕事をまかされているようであれば、「今日は〇〇まで進みましたので、明日は△△から取り掛かります。」といったように、上司や先輩に現状報告をしてから退勤するとよいでしょう。翌日の朝でもよさそうに思えますが、出社後すぐは、メール確認などで上司・先輩がバタつくことも多く、指示をもらいにくい可能性もあります。
自分の心の準備のためにも、明日の段取り確認は今日のうちに。上司・先輩に仕事への意気込みを評価してもらえることにもつながりそうです。
作業途中のことは
進捗を共有しておく
仕事はたいてい、複数の人がいろいろな側面から関わっているものです。たとえば、自分に与えられた業務について、自分が帰ったあとに取引先から確認が入る、なんてことも時にはあるでしょう。また、急病で翌日休むことになってしまったり、電車の遅延で遅刻するというイレギュラーが起きるかもしれません。そんなときは、同僚や先輩、上司が代わりに対応してくれることになります。その際、自分しか把握していないことがあると職場全体が困ってしまう場合も。
そこまで大げさではなくても、今の進捗が順調かどうか、上司や先輩が判断するのにも役立ちますので、「途中のことほど報告・共有」と覚えておくとよいと思います。
がんばって働いた退勤後は、自由に過ごせる大切なひととき。
ジムやヨガ、サウナでリフレッシュしたり、友達や恋人と過ごしたり、習い事や勉強など成長につながることを始めたりする人もいるかもしれませんね。
社会人にとって貴重な時間だからこそ、変に気を遣うことなく、好きなことをして楽しく過ごしたいですね。
気を遣ってダラダラと残っていても、逆に「仕事終わっていないのかな」「何かアドバイスした方がいいのかな」と上司や先輩に心配をかけてしまうこともあります。
はじめは社内でできる仕事も限られているので、「やるべき仕事」さえきっちり終わらせてあとは退勤のマナーを守っていれば大丈夫。
さっと帰宅して、その後のプライベートの時間を有意義に使いましょう。
STAFF
text:omiso、Saori
illustration:ニシモトタクミ