社会人になってしばらくたったころ、夜にうまく眠れなくなった。

からだは疲れているはずなのに、ベッドに入ってもなかなか眠れない。
頭の中で日中のいろんな場面が再現されて、ぐるぐる回っている。

明日も朝から仕事。
「眠らなきゃ、眠らなきゃ……」
焦るほどに、時間がどんどん過ぎていく不安がつのる。

そんな夜がしばらく続くと、
ベッドに入るだけで気がめいってしまう。

どうしちゃったんだろう、わたし。
こんなことは、今までなかったのに……

不安な心を解放してくれたのは、
不思議な香りだった

神戸にある、チョコレートをテーマにした博物館のような美術館のような施設『フェリシモ チョコレート ミュージアム』。

友人に誘われて初めて訪れた、あの時。

甘くて、どことなく気品のある香りが館内に満ちていて、まるで空想の世界に迷い込んだような夢心地でした。

社会人になってから、現実と向き合わなければならない日々。
自分で自分にプレッシャーをかけてしまい、心が息苦しい日々――

そんな日常から、その香りがわたしをそっと解放してくれたのです。
思わず、目を閉じて何度か深呼吸を繰り返してしまいました。

香りについてスタッフの方にたずねると、ミュージアムのためにイタリアの調香師が仕立てたアロマを充満させているとのこと。

イタリアの調香師……
頭の中に思い描いたのは、イタリアの街角で職人のようなたたずまいのおじさんが、実験室みたいなところで魔法のことばを唱えながら調香している姿。

こんなふうに妄想する自分は久しぶりだった。
わたしは知らない間に、心の余裕をすっかりなくしていたんだ。

眠る前のおまじないみたいに。
この香りを寝具に吹きかける

帰りにミュージアムで買った『25時のおまじない – CHOCOLATE NIGHT MIST – 』。
（通販でも購入できるとスタッフさんが言っていた）

館内で使用しているアロマと同じものを使ったフレグランスミストで、布製品や衣類に吹きかけると、ほんのりチョコレートの香りがする。

『25時のおまじない』という商品名には「眠れない夜に、この香りで現実から心を解放できるように」と願いが込められているみたい。

もしかしたら、わたしだけじゃくて、この商品を考えたひとも同じように眠れない夜を過ごしたことがあったのかもしれない。
そう思うと、なんだかちょっと安心した。

パッケージのデザインも素敵。
ディスプレイするように部屋に置くと、おしゃれなインテリアショップみたいだ。
気分がちょっと上がる。

そういえば、これを買ったときに絵本みたいなリーフレットをもらった。

テオラココ　テオラココ
わたしはどこに向かっているの？

今日もまた眠れない夜
こころのモヤモヤがとれないの

テオラココ　テオラココ
みんなはどこに向かっているの？

ありのままでいたいのに
くらべて悩んでしまっているの

このごろ、
みんなそんな感じなんだね

テオラココ　テオラココ
きっと、みんなも同じ夜

.
.
.
リーフレットをめくりながら読み進めていくと、ベッドから女の子が夜空にどんどん浮かび上がっていくしかけになっている。

テオラココ……
テオラココ……

これからも現実と向き合って、日々を乗り越えていかなければならないと思う。

でも、このおまじないがあれば、わたしはきっと大丈夫。

眠れない夜は、もうこわくなんかない。

通販ではこちらから購入いただけます

このごろ meets フェリシモチョコレートミュージアム 25時のおまじない – CHOCOLATE NIGHT MIST –

^{※欲しいときに欲しい分だけ購入いただけます（定期購入システムではありません）
※リーフレットはミュージアム内のショップのみで配布。通販ではお届けできません（ごめんなさい）}