[2024/11.25]
暮らしのお買いもの
【このごろコラム】
離れていてもお見通しかも。
私を支えた母の仕送り
ひとり暮らしをはじめてから、こんなに落ち込んだことはなかった。
努力してもうまくいかないことがあって、自分を認められなくなる。
家を離れてひとり、「がんばってきたつもりだったけど、もう無理かもしれない……。」
つい、お母さんにポロっと弱音をはいてしまって、心配してくれたのか、仕送りが届いた。
はじめての仕送りは、うれしいような、照れくさいような。
開けてみると、からだを温かくしてくれるふかふかのマフラーやはらまき。そして、すこし大きめのきんちゃく。
「寒さは大敵、まずはからだを冷やさないこと。おかしも入っているから、甘いものを食べて元気だしてね」
手紙に書いてあったメッセージ。子どものころから、いつもはらまきを買ってきてはおなかの冷えを心配してくれたことを思い出して、笑ってしまう。もう、ちゃんと大人なのにね。
「飲むと心が軽くなる」
きんちゃくのタグに書いてあった、なんだかおまじないのような言葉。
袋をあけると、ドリップコーヒーが入っていた。
「仕事で怒られちゃったあとに飲むコーヒー」
目に入ってきた言葉。
動物たちのイラストのパッケージがシュールでかわいくて、怒られて沈んでいた心がすこし軽くなる。
ほかには、「早起きできた朝に飲むコーヒー」「残業中に飲むコーヒー」も。
それぞれパッケージに二次元バーコードがついていて、スマホで読み込むと、シーンに合わせた同世代が考えたヒントが読めるから、日々のちょっとした癒やしになりそう。
お湯を沸かしてちゃぽちゃぽするだけでできるから、心がしんどいときにもかんたんに作れるのがうれしい。
ひと口飲むと、あたたかさがからだ中に染みわたって本当に心が軽くなる。
お母さんの声が、コーヒーから伝わってくるみたいだ。
「大丈夫、ひとつひとつ、できるようになればいいじゃない。」
私たちは、自信をなくすことも多い。
まだなにも成し遂げてない。自信を持てるような過去も、あんまりない。
だけど、私なら大丈夫と信じてくれる人がいる。
もう少し、前をむいて生きなくちゃ!
弱くなっていた自分の心の芯が、しゃきっとしたような気がした。
そうだ、いつもは言えないありがとうを、伝えてみようかな。
「仕事で怒られちゃったあとに飲むコーヒー、飲んだよ!もうちょっとがんばってみる!いつもありがとう」
今なら、おためし価格で購入いただけます。
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STAFF
このごろ編集部