[2025/02.18]

ぼくの、シンプルレシピ

#30. ハンバーグ

いつだって食べたいのに、
いつまでも自分では作らない。

それが「ハンバーグ」ではないだろうか。

子どものころから、ハンバーグは
“手の届くごちそう”だった。

「なに食べたい?」と親に聞かれれば、
「うーん、じゃあハンバーグ」と気軽に答えていた。

家族でファミレスに行っても、
さんざん迷ったあげく、だいたいいつもハンバーグを選んでいた。

こんなに身近なものだったのに、
ひとり暮らしをはじめてから
自分で作ることはなかった。

ひき肉をこねて、焼くだけ――
簡単な料理だと思っていたけど、
レシピを調べると、なんかコツが多くて
想像以上にめんどくさそうなのだ。

でもやっぱり、自分で作れたら
いつでも食べられると思うと、あきらめたくない。

初めて作ったハンバーグはべちゃべちゃで成形できず、
しかたなく炒めてそぼろ丼になった。

二回目に作ったハンバーグは、外が真っ黒で中がピンク。
食べるのが怖くて電子レンジで加熱した。

それでも、ハンバーグを作ろうとしている時間は
なんとなくわくわくする。

ふたたびハンバーグが“手の届くごちそう”になるまで――

失敗を繰り返しながらでも、
ひき肉をこねて焼いていこうと思っている。

HOW TO COOK

たまねぎを切ります

使う野菜はたまねぎのみ。1/2玉をみじん切りにします。そういえば、最近ペティナイフを購入して小回りがきくのでとても活躍しています。包丁工房タダフサのもの

たまねぎを電子レンジで加熱します

耐熱ボウルに入れてラップをかけて電子レンジで加熱します。あとで焼くので、そんなに神経質にならなくて大丈夫。600Wで2分くらいでいいかなと思います

つなぎを用意します

ハンバーグのレシピを調べると、つなぎに関するさまざまな説が出てきます。いろいろ試した結果、パン粉を同量くらいの牛乳でふやかしものが簡単でいい感じでした

たねをこねます

牛と豚の合いびき肉、レンチンしたたまねぎ、牛乳でふやかしたパン粉をボウルにいれてこねます。手で直接さわるとべたべたになるのがいやなので、へら(木のしゃもじ)を使っています。よーく混ぜます

味付けをします

調味料は砂糖、コンソメ、こしょう、塩。砂糖の代わりに『23時の誘惑セット』のクラフトコーラシロップを使ってみました。いろんなハーブやスパイスが入っているので、ハンバーグの味わいがグッと深みを増します。こんな使い方もおすすめです。ふたたびよーく混ぜます

成形します

1個100gくらいを目安にハンバーグっぽい形に成形します。今回はひき肉を200g使ったので、だいたい半分くらいに。真ん中を少し指で押して凹ませます

フライパンで焼きます

フライパンに油を軽くひいて、静かにハンバーグを寝かせます。そのままさわらないように、しばらく放置。側面の半分くらいまで色が変わったらひっくり返します

ふたをして蒸します

蒸すことで中まで火が通るように。ときどき様子を見ながら、しばらく放置

ちゃんと焼けてるかチェック

へらなどでハンバーグを押してみたときに、透明の肉汁が出れば大丈夫。赤い肉汁だと中まで火が通っていない可能性が……

ソースを作ります

ハンバーグを取り出して、フライパンに残ったうまみたっぷりの油とケチャップ、しょうゆを加熱しながら混ぜればソースに

盛り付けて完成!

コンビニで買った、洗わずにそのまま使える生野菜とミニトマトを添えれば、簡単なのにいい感じに見えますよ。プレートはARABIAの24hアベックシリーズ・ブルー(26cm)

【材料】
◎合いびき肉 200g
◎たまねぎ 1/2個
◎パン粉 大さじ2
◎牛乳 大さじ2

【調味料】
・コーラシロップ(砂糖でOK)小さじ1 ※レシピで使ったクラフトコーラシロップはこちらで販売しています
・コンソメ 小さじ1
・塩 ひとつまみ 
・こしょう 適量

・サラダ油(焼く用) 適量

【ソース】
・ケチャップ 大さじ2
・しょうゆ 大さじ1/2



STAFF
photo / text : けんち(このごろ編集部)
illustration:yuko