[2024/08.06]

ぼくの、シンプルレシピ

#17. ツナとにんじんのラペ

共感してもらえたらうれしいのだけど、
ぼくは、にんじんを千切りにするのが好きだ。

実家の台所には、
さまざまな道具があった。

ゆでたまごをワンタッチで
輪切りにする道具。
りんごを刺してハンドルを回すと
皮がスルスルとむける道具。

もちろんスライサーのたぐいは、
あらゆる切り方ができるくらいあった。

さまざまな道具を次々に出して、
面倒な作業をらくにこなす母を
「ドラえもんみたい」だと
子どものころは感動していた。

しかし時はたち、
包丁ひとつで充分なことを
知ってしまった。

(あんなに道具は必要だったのだろうか)

もしかしたら、
大人になったのび太も
同じような気持ちなのかもしれない。
ふと、そんなことを思った。

HOW TO COOK

にんじんを千切りにします

皮をむいて(※この作業はピーラーを使います)、ななめに薄切りします。それを重ねながら並べて細く切っていきます。オリンピックの千切り種目に出場しているイメージ(決勝)でやると、ていねいにできますよ

塩もみをして、
水気をしぼります

千切りにしたにんじんをボウルにいれ、塩ひとつまみを加えてもみます。ひとしきりもんだら10分くらい放置します
片手でにぎれる量ずつ手に取って、ぎゅーっとしぼり水気を切ります。このときに栄養も一緒に流れてるんじゃ……と不安になりますが、塩もみは先人たちの知恵。だから、たぶん大丈夫だと思うようにしています

ツナ缶を汁ごと入れます

にんじんを入れたボウルに、フレーク状のツナ缶を汁ごとごっそり加えます

味付けをします

ベースは砂糖とお酢だけ。砂糖1:お酢3くらいの割合が自分にはちょうどいい感じ

お好みで味わいを深めます

あらびきの粉末ピーナッツがあったので、あらびき黒こしょうとともに加えました。白ごまやドライハーブ、カレー粉なんかも入れてみたり。そのときの遊び心でアレンジを楽しめますよ

うつわに盛り付けます

夏なので涼しげなガラスのうつわに。イッタラのカステヘルミ ボウル(230ml)を使用。お弁当を彩るおかずとしてもおすすめです

【材料(ひとり分×4食くらい)】
◎にんじん 大きめ3/4本くらい
◎ツナ缶 1個
・塩 ひとつまみ ※塩もみ用
・砂糖 小さじ1
・お酢 大さじ1

(お好みで)
・粉末ピーナッツ 適量
・黒こしょう 適量

STAFF
photo / text : けんち(このごろ編集部)
illustration:yuko