[2024/04.18]

ぼくの、シンプルレシピ

#10. 味付けたまご

ラーメン屋の食券機の前で、
迷いつつも結局「味玉」がのってる方を選ぶ理由を
自分に問いかけてみた。

1.中間のメニューに安心する
いちばんプレーンなものは少し気が引けるし、
トッピング山盛りはぜいたくすぎて手が出せない。
松竹梅でいうところの「竹」を選びたい。

2.栄養面を気にする
食生活になんとなく不安があるので、
栄養価の高いといわれるたまごを信じて
ちょっとでも栄養を摂取したい。

3.見た目にテンションが上がる
カウンターに運ばれてきたときに
「ある」のと「ない」のではぜんぜん違う。
奇跡のような半熟加減に感動することも。

4.味付きたまごが好き
甘じょっぱい調味料が染みていて
白身はキュッと締まり、黄身はトロり。
味わいも食感もたまりません。

これだけ選ぶ理由がありながら、
逆に、迷う理由はなんなのだろうか。

食べるタイミングを決められず
最後までどんぶりに残った味玉を見ながら、
いつだって迷っている自分に気がついた。

HOW TO COOK

卵をゆでます

せっかくなので、3個くらいはまとめて作るのをおすすめします。冷蔵庫から取り出した卵を水からゆでて、沸いてきたら7分タイマーをセット。固ゆでや半熟などの具合をためしながら、自分にちょうどいい時間を探すのも実験みたいで楽しいですよ。小鍋はダンスクのバターウォーマーを使用。

合わせ調味料を用意します

砂糖大さじ1、しょうゆ大さじ1.5、酒大さじ2を合わせて調味液を用意しておきます。「濃いめの甘じょっぱい液体」になれば大丈夫なので、各分量は適当でもOK。甘めやしょっぱめもお好みで調整してください。

ゆでたまごの殻をむきます

タイマーが鳴ったら、すぐに流水で熱をとり氷水で冷やします。
するんとむけないと、ちょっとイライラしちゃいますよね。買ったばかりの卵より、少し時間のたったものの方がむきやすいといわれていますが、実際にその通りだなと思います。なので、賞味期限が近づいてきたら「味付きたまごを作ろうかな」と考えるようになりました。

調味液に浸します

キッチンペーパーですっぽり包んでポリ袋へ。そこに調味液を流し込むと、キッチンペーパーが吸い込んで、卵が完全に浸らなくても味が染み込んでいきます。いかに少ない調味料で作るか考えた結果、こうすることにしています。

冷蔵庫で寝かせます

漬け込むときは、深さのある器に入れてあげると調味液が集まって、より浸かりやすくなります。もし袋から漏れ出しても、これなら安心◎。ひと晩ほど寝かせれば完成です。

半分に切って完成

カットするときは縦割りがおすすめです。包丁でうまく切れない(白身のところに黄身が付いちゃう)ときは、デンタルフロスや細い糸を使う手もありますよ。麺類のトッピングやお弁当など、あると食生活が少し豊かになる気がします。

【材料(ひとり分)】
◎卵 3個
・砂糖 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1.5
・酒 大さじ2

STAFF
photo / text : けんち(このごろ編集部)
illustration:yuko