[2024/03.15]

ぼくの、シンプルレシピ

#07. 中華風春雨サラダ

「春雨」
この2文字の美しさに惹かれて、
ぼくは今日も春雨サラダをつくる。

その姿がまるで春に降る雨のようだと
どこかの誰かが名づけたと知り、
なんて情緒のある食材なんだと
ときめきをおぼえた。

そんな春雨にふれたい――
それまでは、得体のしれない
“細くて透き通った何か”だったものが、
ただそれだけの理由で
定番食材の仲間入りをした。

しとしとと降る雨の向こう側に見える、
木々の緑やオレンジの花が咲く風景を
心の中で描きながら。

ぼくは今日も、
せっせと春雨ときゅうりとにんじんをあえて
しっとりとした春雨サラダをつくるのだった。

HOW TO COOK

野菜を切ります

きゅうりとにんじんはぜひ使ってほしい食材。どちらも斜めに薄切りをしたあと細く切ります。春雨の太さに合わせるイメージで。

塩もみして、放置しておきます

塩を軽く振って手でもみ、5~10分ほど置いておきます。

ささみの筋を取り、レンジで加熱します

最終的に手でほぐすから筋をとらなくてもいいかな?と思っていましたが、やっぱりあらかじめ取っておいたほうがあとで調理しやすいです。冷凍するときも筋を取っておくことをおすすめします。
耐熱ボウルにささみを入れて、お酒を少々振ります。ラップをふんわりかけて500Wで1分ちょっと様子を見ながら加熱します。手でさわれるくらいになるまで、ラップをしたまま冷まします。IWAKIのリップボウルを使用。

春雨をゆでて、洗います

なんと近所のコンビニでも売っている乾燥春雨。1回分ずつの個包装になっていて便利。袋の裏側にゆで時間の目安が書いてあると思います。「サラダに使うときは……」と書かれている項目を参照しましょう。
だいたい5分くらいゆでたら、流水で洗います。細いのに簡単にはちぎれない、春雨の弾力をぜひ素手で感じてください。柳宗理のステンレス製ざる(16cm)を使用。継ぎ目がないので洗ったり拭いたりしやすいです。

ボウルにすべての食材を入れます

水気を切った春雨、同じく水気をしぼったきゅうりとにんじん、手で適当にほぐしたささみをひとつのボウルに入れます。

味付けをします

いちおしは中華風。鶏がらスープのもと、砂糖、ごま油、お酢、しょうゆを加えてよくあえます。菜箸と軽量スプーンを使ってあえると、春雨と具材がしっかり絡まります。

お皿に盛って完成

仕上げにごまを振ると、より見映えがよくなります。春雨サラダにごまの雨を降らせるイメージで。器はインテリアショップのunicoで購入したもの。

【材料(ひとり分)】
◎乾燥はるさめ 40g
◎きゅうり 1/3本ぐらい
◎にんじん 1/3本ぐらい
◎ささみ 1本
・塩 少々 ※塩もみ用
・酒 少々 ※ささみ加熱用
・鶏がらスープのもと(顆粒) 小さじ1
・砂糖 小さじ1
・ごま油 大さじ1
・お酢 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1

(トッピング)
◎白ごま 適量

STAFF
photo / text : けんち(このごろ編集部)
illustration:yuko