[2025/03.11]

旅のおみやげ

京都・岡崎エリアのおみやげ

年が明けて間もなく、わたしは京都に住まいを移し、少しずつ生活に慣れてきていました。

そんなころ、長年京都に住むお姉さんが教えてくれたことがふと頭をよぎります。「京都のおもしろいところは区や地域によって、持つ色がちがうこと。市内を移動していても、それぞれの地域の特色が全く異なっていて県境越えた感覚になるよ」

「本当にそうなのだろうか」とわたしの好奇心はいてもたってもいられずに、次の休みの日には少し足を伸ばして、平安神宮がある岡崎地域を訪ねてみました。
岡崎公園やみやこメッセがあるこの地域では、蚤の市や美術展、コンサートなど毎週末必ずといっていいほどイベントが開催されています。

そんなワクワクな催しもので人が賑わう岡崎地域で見つけたおみやげをご紹介いたします。

たくさんのお店が出店している平安蚤の市。毎月10日付近に開催されます

【仕事仲間へのおみやげ】

ちいさなだいやす

京みやげの定番のひとつ、お漬物。京都で有名な老舗漬物店「大安」の本店が岡崎にあります。明治35年の創業以来、「野菜のおいしさを大切に」という信念を守って漬物一筋でお店を守ってきた歴史ある漬物屋さんです。こちらの『ちいさなだいやす』は5種類のお漬物が入ったお得なセット。カラフルなパッケージがチラリと見えるデザインが気に入って購入しました。仕事仲間のそれぞれの好みを考えながら渡すのも楽しそうですね!
価格:1,080円(税込み)
購入場所:大安 本店

【友達へのおみやげ】

かみっこネイル 雲

岡崎公園の目の前にある「京セラ美術館」。日本の公立美術館の中では最も古く、和のまち「京都」にポツリと立つ荘厳な建物はヨーロッパを思わせます。毎期異なるエキシビションはどれも魅力的で毎回訪れたくなる展示ばかりです。館内のミュージアムショップでは芸術的センスが光る京みやげがたくさん並んでいます。その中で選んだのが京都生まれの和紙を使ったネイルアート。「月」「森」「山」「雲」「雨」の5種類から、春らしい色合いの「雲」を選びました。新生活が始まるこの春に友人へのプレゼントとして渡そうと思います。
価格:990円(税込み)
購入場所:ART RECTANGLE KYOTO

ゴリラのこんぺいとう

平安神宮の目の前にある「京都市立動物園」。市営の動物園ですが、なじみのある動物からふしぎな動物までたくさんの種類が飼育されており、3時間ほどかけてゆっくり回りながら過ごせます。動物たちがとてものびのびしていて、大切に育てられているんだな……とほっこりした気分で見て回っていました。おみやげには、京都市立動物園限定のこんぺいとうをセレクト。小物入れとしても使えそうです。
価格:690円(税込み)
購入場所:京都市動物園 GORILLAND

キリンが座る瞬間を初めて見ました。のんびりしてていいなぁ〜

【自分へのおみやげ】

プルストファクトリーのマスタード

京都市左京区で「プルストカフェ」というお店を構えていた店主が、コロナ禍を機にマスタード屋さんに転職。京都だけでなく県外からもファンが増え、今年2025年に「プルストファクトリー」に名前を変えて新たなチャレンジに挑んでいるマスタード屋さんです。そんな背景や思い、行動力が詰まったこちらの粒マスタード。私はマスタードが大大大好きなので、応援したい……!と心動かされ購入しました。
価格:1,134円(税込み)
購入場所:ART RECTANGLE KYOTO

RiihiMakiのガラスコップ

毎月10日付近に平安神宮前で開催されている「平安蚤の市」。全国各地からアンティークショップが集結し、日本の伝統工芸品から海外のアンティークまでさまざまな種類の骨董品が並んでいます。その中でも一際たくさんの人が集まっていたのがフィンランド雑貨のアンティークショップ「aina」。全国各地の蚤の市に出店している人気の雑貨屋さんです。たくさん並ぶ雑貨の中から歴史あるフィンランドのガラスメーカー「Riihimaki」のカップを購入しました。大切に長く使っていきたいです。
価格:1,500円(税込み)
購入場所:平安蚤の市 aina

光が差し込んで、アンティークがキラキラして見えます

人が生きてきた証を「いま」に伝えていく、
岡崎のまち

朱色の立派な鳥居と、荘厳な神社を構えるその佇まいから、長い歴史を感じるような平安神宮ですが、実は1895年に建てられた比較的新しい神社です。平安京に遷都されて1100年を祝って創建されました。

そして2025年の今、この岡崎エリアには人々が愛用してきた古道具、大切に育てられた動物たち、世界に名を馳せる芸術家の貴重な作品たちが集まっています。

「過去に人々が生きた証を今を生きる人たちに繋いでいく」

岡崎はそんなことを大切にするまちだと感じました。
新しいものや、先のことに目移りしがちな世の中ですが、今までどんなことを大切にしてきたのかを立ち返ってみる。ちょっと焦ってしまったときに、この岡崎エリアに来ると自分の心をチューニングできるような気がします。

みなさんも音合わせをしに、ぜひ訪れてみてください。

STAFF
photo / text:Ririko Saito