[2024/07.02]
旅のおみやげ
京都・福知山と宮津のおみやげ
日本を代表する観光地のひとつ「京都」。
「海の京都」「森の京都」「お茶の京都」と3つの顔を持ち、地域ごとに異なる風情を感じることができる、それが京都の奥深さでもあります。
「ゆっくりと過ごしながら海の京都・山の京都の魅力を感じたい」と思い、筆者の祖母の家がある京都府福知山市に帰省しました。幼いころから休み期間はずっと祖母の家で過ごしてきたけれども、違う視点から見れば「こんな魅力もあったのか」と探究心をくすぐられるおもしろい地域であることを再認識。
この記事では、そんな「福知山」「宮津」で購入したおみやげをご紹介いたします。
【仕事仲間へのおみやげ】
山城屋茶舗 ふくちやま茶
京都のお茶所といえば「宇治」のイメージですが、福知山も寒暖差の大きい盆地で日本海まで流れる由良川など地理気候に恵まれていることもあり、お茶栽培には最適な土地。将棋棋士・羽生善治さんの対局の際に出されたお茶でもある、福知山の隠れた名産品です。
価格:1袋 270円(税込み)
購入場所:お土産と喫茶 足立(JR福知山駅より徒歩10分ほど)
まんじゅう 股のぞき
京都北部の有名観光地「天橋立」のお決まりといえば、高台で天野立に背を向け頭を下げて、股から景色をのぞくという謎の風習……。海と空が反転してより色鮮やかになり、絵画のように見えることから、この文化が定着したようです。そんな文化をおみやげにしてしまうのもまた京都人の斬新さ。お茶と合うように小袋のおまんじゅうを購入してみました。
価格:5個入り 875円(税込み)
購入場所:松和物産(天橋立駅より徒歩5分ほど)
【友達へのおみやげ】
ご当地イラスト入り ポストカード
クリエイティビティや移住者に開かれたまちとして、活気がある「福知山」。カフェや本屋さん、ミニシアターなど地域の人たちとつながるハブが点在しているのも魅力の一つです。「お土産と喫茶 足立」さんでは地域で創作活動をしている方たちの作品を販売しており、大衆土産とは違ったユニークなおみやげを見つけることができます。旅先のポストカードを集めるのが好きなので「福知山音頭」「大江山」が描かれたはがきを購入しました。
価格:150円(税込み)
購入場所:お土産と喫茶 足立(JR福知山駅より徒歩10分ほど)
イラスト入りマッチ
福知山に移住したイラストレーター・滝町昌寛さんはマッチ箱に絵を描くアーティスト。県外からも依頼が来て全国のご当地イラストをマッチ箱に描いているそう。なんともいえないこのシュールな絵に「こうてや〜」と呼びかけられているようで愛おしい気持ちになって購入。マッチを集めている友達がいるので「彼女にぴったり!」とプレゼントするのを楽しみにしています。
価格:220円(税込み)
購入場所:お土産と喫茶 足立(JR福知山駅より徒歩10分ほど)
【自分へのおみやげ】
伊根のイワシのバーニャカウダ
天橋立から車でさらに1時間、京都の最北地「伊根町」。舟屋が並ぶその風景は「日本のヴェネチア」といわれています。日本海であるにもかかわらず、穏やかで透明度が高い透き通ったグリーンの海が特徴的です。都会とは異なる非日常的な風景、小さな港町で営まれる暮らしは、日本文化の繊細さを象徴する美しさがあります。また伊根はイワシ漁が盛んな地域としても知られています。今回は、調理が楽しくなりそうなバーニャカウダのディップソースを購入してみました。
価格:880円(税込み)
購入場所:ちりめん問屋(天橋立駅より徒歩5分ほど)
作家・しおみちひろさんの絵はがき
「お友達の娘さん、こんな素敵な絵を描いとってんやで。今はフランスに留学しているらしいで」と、初めてしおみさんのイラスト入りカレンダーを祖母からもらったのは私が小学生の時。その緻密なデザインや色鉛筆で描かれたタッチに心を奪われ、しおみさんの絵を真似して描いたこともあります。そのころから、心のどこかで絵を仕事にすることや海外留学に憧れがあったような気がして、今回の帰省でしおみさんの絵を見た瞬間「お守りにしよう」と購入しました。
価格:250円(税込み)
購入場所:古本と珈琲 モジカ(JR福知山駅より徒歩10分ほど)
これからも気になる
「海の京都」と「山の京都」
美しい自然や昔ながらの文化、新しいものを受け入れる寛容性など「海の京都」も「山の京都」も、「都会の京都」に劣らない魅力溢れる地域です。
その魅力を発信し続けながらどんなふうに変わっていき、どんなものを大切にしていくのであろうかと先々を追いかけたくなる、おもしろい地域であることを再確認しました。
まだ訪れたことのない人も、ある人も、それぞれの感性でこのまちを解釈し、新しい発見ができるのではないでしょうか。
「こころ躍る京都」にぜひ一度足を運んでみてください。
※販売価格については、2024年6月時点のものです
STAFF
photo / text:Ririko Saito