[2024/04.22]
旅のおみやげ
京都・錦市場のおみやげ
京都へ来たら一度は訪れたい「京の台所」、錦市場。
阪急電車の烏丸駅と河原町駅を結ぶ場所にあり、まさしく京都観光の中心地。江戸時代に魚市場として栄え、400年以上もの間京都の食文化を支えているといわれています。
約120のお店がずらりと並び、魚介類や京料理など珍しい食材も多く、思わず立ち止まって眺めているとお店の人が説明してくれます。こうして会話を楽しみながら特別なおみやげに出合えるのも錦市場ならでは。前に進めないほどの人で賑わっていることも多いですが、歩くたびに新たな出会いがありそうで、一日に何度でも通り抜けしたい場所です。
そんな錦市場で選んだ、京都らしいおみやげをご紹介します。
【仕事仲間へのおみやげ】
醤油ナッツせんべい
錦市場の入り口にある手焼きせんべいの専門店、寺子屋本舗。国産の餅米100%で一枚一枚ていねいに焼いていて、京都ならではの職人技を感じます。もち焼きせんべいやぬれおかきが有名ですが、今回選んだのは新商品の醤油ナッツせんべい。ピーナッツとせんべいのザクっとした口あたりに、甘い醤油の香りが広がります。オフィスでのおやつに元気が出ること間違いなし!個包装であめちゃん感覚でほおばれるのが嬉しいポイントです。
価格:540円(税込み)
購入場所:おかき処 寺子屋本舗 錦店
煎茶
日本茶の計量販売専門店。店頭で焙じた、いりたてのお茶を購入することができます。茶葉を見ながら好きな量を選ぶ楽しみに加え、お茶の種類によっていろいろな特徴や効能があるため、お店の人との会話も貴重な体験。ホッと一息、仕事の疲れを癒やしてくれるお茶は喜ばれること間違いなし。
価格:100g 594円(税込み)
購入場所:茶 やまだしや
【友達へのおみやげ】
京ごころ 福だるま
色とりどりの食材が並ぶ中でもひときわ目を引いたのが、こちらの福だるま。昔ながらの技法で手焼きされた、京都ならではの焼き菓子です。グリーンがきれいな抹茶味は、やさしい甘さとお茶の風味で癖になるおいしさ。おなかには「福」の文字が描かれ、縁起のよいおみやげとしても人気です。かわいらしい表情に思わず友人の顔が浮かびました。
価格:280円(税込み)
購入場所:京・月待庵 福だるま店
京の赤一味
京都の五重塔が描かれたパッケージに惹かれて選んだ一味唐辛子は、うどんやお味噌汁はもちろん、料理のアクセントにもなるすぐれもの。辛いもの好きの友人へのおみやげです。お店には調合七味の屋台もあり、市場らしい雰囲気を楽しむことができます。
価格:378円(税込み)
購入場所:おちゃのこさいさい
【自分へのおみやげ】
麩
乾物のお店として知られる「錦 大友」。手まりのようなお麩は、茶懐石のあしらい、神仏や仏事のお供えなどにも使われているそう。お味噌汁やお吸い物にころんと入れるだけで食卓が華やぎ、自炊の心強い味方です。お店の人に調理方法を聞いてみるのも楽しいですね。
価格:30g 250円(税込み)
購入場所:錦 大友
刻みすぐき
錦市場に3店舗を構える京漬物の専門店「桝俉」。お漬物は野菜の土づくりから行い、手間暇かけてていねいに作られています。今回選んだ「すぐき」はカブの一種で、京都の上賀茂の名産品。千枚漬、しば漬と並び、「京の三大漬物」のひとつといわれています。塩だけで漬け込まれ、酸味が利いた豊かな風味でご飯が進みます。おにぎりやお弁当にも大活躍!
価格:540円(税込み)
購入場所:桝俉
他にもたくさん!
錦市場の楽しみ方
おみやげ選びが楽しい錦市場には、お店の営業時間以外にも楽しみが隠れています。
朝早く訪れてみると、お店の準備風景を見られてぜいたくなひととき。卵を焼いたり魚をさばいたり、その手さばきはまさに職人技です。
各店舗のシャッターをはじめ、錦市場のいたるところには画家・伊藤若冲の絵画が描かれています。実は若冲は、錦市場の青物問屋で生まれたのだそう。市場の活気や生活感の溢れる場所でその絵が見られるのはここだけの魅力です。
カラフルなアーケードになっているので、屋根を見上げるのも忘れずに。雨の日でも散策やショッピングを楽しむことができます。
錦市場で京都の食文化にふれた後は、鴨川や高瀬川の川沿いの散歩、寺町商店街・新京極商店街でのショッピングなど、まだまだ見どころは続きます。
さまざまな表情をもつ京都の街を、ぜひ散策してみてください。
※販売価格については、2024年4月時点のものです
STAFF
photo / text:Ami Matsumura