-部員のつぶやき-
コピーを読み、味わう

電車の中、駅の壁、商業施設の柱、SNSのタイムライン。
私たちは生活する中で多くのことばに出会う。
そんな日々の中、ふとした瞬間出会ったことばに心をぐっと掴まれることがある。
「毎日読みたい365日の広告コピー」(編集:ライツ社)は、そんなぐっとくる広告コピーが365日分集まった本だ。
本来広告コピーは商品を売るため、
サービスや企業の認知度を高めるためのものである。
しかし短い言葉で人を惹きつけ、行動を起こしてもらうため考え抜かれた、力強いことばでもある。
時に人生の支えになるような、真っ暗な日々に光が差すような、かけがえのないことばにもなりうる。
365日、日ごとに選ばれた広告コピーは
その時の季節や気持ちにフィットして、すっと心に染み込んでくる。
1月1日は新年にふさわしい気が引き締まるような自動車メーカーのコピー
3月17日は引っ越しについて語った不動産会社のコピー
11月23日勤労感謝の日は仕事にまつわるタクシー会社のコピー
毎日ちょっとずつ、「今日のコピー」を読み、味わう。
気に入ったものに付箋を貼る。
月ごとに紙が色分けされているから、
断面も虹のようにきれいで宝物みたいに持ち歩きたくなる。
しばらく経って読み返すと、また別のコピーに惹きつけられることも多々あり面白い。
日々につかれた時、私はこの本を何度も読み返す。
ことばたちが、私に迫り、心を揺り動かす。
明日への原動力となる。
text & photo :たっきー(フェリシモことば部)
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