-部員のつぶやき-
復刊リクエスト企画担当より
本と出合うときの気持ち
子どものころのまだ低い視点で、広く大きな図書館を見上げたとき、本の一冊ずつが扉のように見えたのを覚えています。
1冊の扉をあければ、どこにでも行けるし、どこにでも行ってみたい。
ここには一生をかけても読み切れない本があるけれど、どの本を選んでもいい。
自分で手に取る世界を選べる自由に、心の底から湧き上がってくる喜びは、今でも図書館や本屋さんに行くと感じます。
ただ、残念なことに、なかなかたどり着けない扉があります。それは品切れや絶版になってしまった本たち。
扉のむこうにすばらしい世界があるのに、いろんな事情でたどり着けないなんて……。
本という扉を、ひとつでも世に戻すお手伝いができたなら。
そんな思いで品切れや絶版になった本の「復刊リクエスト」に取り組んでいます。
復刊リクエスト募集中
現在お申し込み受付中の詩集、『数と夕方』について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
2025年4月25日までに、お申し込みが1000人に達すると復刊が実現します。
記念イベント開催のお知らせ
復刊リクエストのお申し込み開始を記念して、2月22日(土)~24(月・祝)の3日間、関西でイベントを開催します。イベントについては、こちらの記事をご覧ください。
原稿を読んでくれる方を募集します
ご応募いただいた方のなかから抽選で5名の方に、本になる前の校正紙であるゲラを読んでいただく企画を実施します。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
紙の本を世に戻すこと
本と出合うことは、偶然であり、運命だと思います。
たとえば、本屋さんの棚をぼーっと見ているときに、背表紙が発光しているかのように見えて、思わず手に取ると、その時に考えていることのヒントを与えてくれる本だったり。
あるいは、気になった本を衝動買いして積んでおいて、すぐには読まずに何年も本棚のなかで発酵されて、ようやく読んだときに、予想以上に心を動かされたり。
それもこれも、「本」が物体としてあるからこそのことだと思うのです。
紙の本を世に戻す「復刊リクエスト」に、ことばが好きなあなたの参加をお待ちしています。