おそろい短歌(佳作) 受賞発表

こんにちは、ことば部部長のやまぐちです。

先日行った「おそろい短歌賞」について、今回800首以上の素敵な短歌が集まったため、
審査員の岡野大嗣さんにご提案いただき、新たに佳作を15首お選びいただきました。

佳作を受賞された15首は下記になります。
改めて今回はたくさんの素敵な歌をお寄せいただきありがとうございました。


〈佳作〉15名


ふたりともインドアなので大根を死ぬほど煮込み暮れてゆく午後

名前:森永理恵

笑い方がうつって少し跳ねる語尾 わたしの中に小さいあなた

名前:片山晴歌

初めてのおそろいだったシャーペンの芯はあらゆるノートに眠る

名前:千代染ひすみ

お互いに自分が姉だと思ってる ここは双子で手を打ってやる

名前:夏風かをる

目を合わせられないふたりがそこにいて猫カフェの猫くつろいでいる

名前:ねこのえもじ

同じだねと言うためだけにゲーセンで知らないシマウマに五千円

名前:なかの

ぼくたちはすこしずつ似る たい焼きのつがいに淡い湯気が浮かんで

名前:なな

合計で8羽のつばめ飛ぶお皿 ケーキは別々のがうれしいね

名前:末藤咲希

おあいこねって言うひとがわけてくる石焼き芋のおおおきいこと

名前:えぬしげ

簡単におそろひにできるものとして朝のあなたにマスクをもらふ

名前:市島色葉

あくびまでおそろいになる夕暮れに少し多めに沸かされるお湯

名前:hitohari

あたしたちスクールバッグのねずみよりずっと似てるよ3年の夏

名前:つむらなお

秋風にふたりで気づく 生活とはお揃いの気持ちを増やすこと

名前:本田水曜

市街地の小さな部屋で僕たちは海の見たさがおそろいである

名前:笠原楓奏

この歌は多分Bメロしかないよふたりで歌ったところしかない

名前:佐藤橙


おそろい短歌賞とは?

11月11日は「おそろいの日」。
フェリシモが制定し、一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録もされた、このあたらしい記念日に合わせて、フェリシモことば部が取り組む「次世代短歌プロジェクト」が開催した短歌コンテストです。
くわしくは募集時の記事をご覧ください!