部長のごあいさつ

こんにちは、ことば部部長のやまぐちです。
フェリシモことば部は、現在4名の部員で運営する始まったばかりの小さな部活です。
日常にあるたくさんの言葉、そんな言葉が好きな4人が集まりました。
『ことばって、ふしぎだ。』
ことば部のWEBサイトのトップページでは、大きな木の写真のそばにそんな言葉が添えられています。
言葉は時として何よりもやさしいものになったり、使い方を間違えれば刃物になったり。
大きな世界を映し出すときもあれば、目に見えない小さなものを見させてくれたりもする。
形を持たない言葉はなんだかいつも不思議です。
ことば部の最初の取り組み、岡野大嗣さんを審査員に迎えた「おそろい短歌賞」では、828首の短歌が集まりました。
発表した金賞・銀賞・銅賞の6つの歌以外にも、送っていただいた歌はどれも素敵で、31字の限られた文字の中に、たくさんの場所や景色があり、世界が広がっていました。
表現として最も小さく、そして最も大きな世界を作れるもの。
言葉のそんなところが大好きで、そんな魅力に惹かれています。
毎日の中でどうしてもうまくいかなくて心が疲れている時、今までは引っかからなかった曲の歌詞がそっと自分に染み込む瞬間があります。
何気なく見ていた映画の台詞にハッとする時があります。
そうして出会った大切な言葉は心にずっと残って、気の許せる友人のように、何か辛い時に自分の心のそばで、うんうん、と話を聞いてくれるようになります。
私たちはそんな言葉をたくさん集めて、疲れたときにもたれられるような、一つの大きな木のようになりたい。
そんな想いで活動を始めました。
あなたが日々に少し疲れたとき、はたまた一息ついて素敵な言葉を見つけたいときは、フェリシモことば部という木にもたれて、そよそよと風に揺れる言の葉を眺めてみてください。
これからずっと大事にできるような、ずっとそばにいてくれるような、お守りみたいな言葉にどうかきっと出会えますように。