プリント生地を専門で取り扱っている日本の生地メーカー『北高株式会社』さんと、春夏秋冬をテーマにした生地づくりをいっしょにしていくことになりました。今回はその第一弾です!! せっかくなので、ほかでは作れない北高さんならではの技術力を生かしたプリントにしていきたいと思っています。そんなコラボ企画の第一弾は、春の花を図鑑のように細部まで表現した花柄に挑戦です。プリント手法は大きく分けると、スクリーン・ローラー・インクジェットという3種類があります。スクリーンとローラーは、一色ずつ版を分けて重ねていくのに対し、インクジェットは図案をデータ化して吹き付けるカラーコピーのような手法です。インクジェットは版分けする必要がないので、多色遣いや複雑な色合い、水彩画のにじみなどを表現したいときによく用います。ただ、スクリーンのほうが色の深みや立体感があり、私はスクリーンのほうが好みです。スクリーンは版数が多いほど版ズレのリスクが高まったり、細い線が出にくかったりするので、一般的には多くても6~8色までで、それ以上の場合はインクジェットが主流です。今回の図案は春らしく色とりどりにしたかったので11色も使っており、普通ならインクジェットでプリントするところですが、「スクリーンでもいいよ」って言ってもらえました!! 11版をプリントしていく様子は圧巻で、濃色から順にプリントする過程で、最初はモノクロの花たちが次第に色づいてく感じに感動しました。線も私が今までに見たスクリーンプリントのなかでいちばん細く表現されています。技術力の高さに本当に驚かされました。そんな日本の技術が詰まったプリントを、ぜひみなさんにも味わってほしいです。第一弾の春の服、とっても素敵に仕上がりました!