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第4弾
遊んで学べる!
「母国語カルタ」をみんなで作って届けたい!
- 集まったメリーポイント
- 22,758,000merry
- 1st GOAL 15,000,000merry
- 2nd GOAL 23,250,000merry
- 支援口数
- 15,172口
- 締め切り
お礼のごあいさつ
こんにちは、特定非営利活動法人ホープフル・タッチの高田です。シリア難民の子ども達の絵と文章を母国語の「カルタ」にして届ける夢が、みなさまのご協力により叶えることができます!
日本国内では、シリア難民の子ども達について考える機会が少ないと思います。今回のメリーファンディングを通じて、シリア難民の家族へ思いを馳せていただいたり、ご協力いただける方がたくさんいらっしゃることを実感し、シリア人の仲間共々勇気をいただいています。様々な形で関わっていただいたみなさまに、心より御礼申し上げます。戦争は未だ続き、避難生活も続いています。これからも私達と共に、子ども達の成長を見守っていただけますと幸いです。本当にありがとうございました。
- ※2019年10月10日時点のデータです。
- ※ポイント総数、支援口数の反映には時間がかかります。
達成後のお話
カルタ、ついに子どもたちのもとへ!
このたび、アラビア語カルタが完成し、ついに500色の色えんぴつとともに子どもたちに届きました! しかしここにたどり着くまでには、数々の苦労が...... 順を追って、みなさまにご報告します。
アラビア語でカルタを作るむずかしさ
日本では古くからなじみのあるカルタだけれど、シリアの子どもたちはもちろん、大人もみんなカルタというものを知りませんでした。
日本のカルタは特定の文字から始まるものだけれど、アラビア語の文法上、28文字が先頭から始まる文章を考えるのはとても難しいのだそうです。
だから今回は一番重要な言葉のところに、その文字が使われていればOKというルールになりました。
アラビア語の特徴として、先頭、真ん中、最後と文字の位置によって同じ文字でも形が変わります。
だから、子どもたちは文字を学ぶとき、どこの位置にあるとどの形になるか、ということも勉強します。
ひとつの文字でも、3種類の文字を習う感覚なのだそうです。
- 高田さん
- 「カルタをつくるとき、子どもたちには 自分の好きなこと希望、夢を絵にして表現してみようと伝えました。 『○○したい』『○○になりたい』という希望、夢を表現する子が多かったですね。 子どもたちが絵で何かを表現するということはすごく時間がかかるし、とても難しいことでしたが、 色を使うのが苦手だったり、ノートの端っこに○を描くことしかできなかった子どもたちが、描いているうちにどんどん表現豊かに。 まさかこの子がこんな絵を描くとは!とうれしい驚きがありました。 今回のカルタの絵と文章は、大人が知らない子どもの心の中の世界が素直に表現されていると思います」
カルタが完成!しかし……
2019年12月、ついにカルタが完成! テント教室に通う子どもたちに描いてもらった絵と文章で、アラビア語すべて28文字分の絵札と読み札を作りました。 札には日本語と英語での表現も入れました。 そして、札を納める立派な箱の裏面には、アラビア語で遊び方を記載しました。 はじめて見るカルタという遊び道具、これでばっちり遊べますね!
そして1月上旬、完成したカルタが子どもたちのもとへと発送されました。
到着の連絡を楽しみに待っていたところ、なんと……荷物が、イスタンブールで足止めを食らっていました!
あらゆる準備をして発送したのですが、なかなか海外事情は難しい……
「直接取りにおいで!」と、税関から言われてしまったそうなのですが、いやいやどうして!
高田さんや、スタッフのみなさまが四方八方走り回り、やっと、受け取りができそうとのこと。
ほっと一安心もつかの間。これは、ギフトですよ~と、日本から発送しているのに対し、
お次は「販売目的では!?」という疑いがかかってしまい受け取れず!大量のカルタと色えんぴつですからね……。
高田さんいわく「何があるかわからないのがトルコ」とのことでした。
やっと、子どもたちのもとへ到着!
2月下旬、トルコにあるシリア難民の子どもたちが通うテント教室に子どもたちの歓声が響きました。 苦難を乗り越え、ようやく子どもたちのもとに到着したのは、みなさまからの応援のチカラで制作&発送できたカルタと色えんぴつです! 本当にきらめくような笑顔、笑顔、笑顔! 自分たちの絵がカルタというカードになったこと、本当に感激して最初は信じられなかったそうです。 しっかり握りしめている子どもたちがほほえましい~!
さっそく遊んでくれました!
もらったカルタでさっそく遊び始める子どもたち。自分たちの描いた絵がプリントされたきれいなカードを手にしてとても嬉しそうでした。 しっかりした紙でつくったので、みんなでたくさん遊んでくれるはず!
500色の色えんぴつも大人気です。 レクリエーションで絵を描くのが好きな子も多いそう。 自身の素直な表現だからポジティブなものもネガティブのものもあります。 描いた絵をものすごく褒めることはないけれど、ダメだとも言わない。 高田さんたちは“描いてくれてありがとう”と伝え続けてきました。 その積み重ねから、子どもたちは受け入れられる感覚を、 そして自分の気持ちを表現していいんだ、という感覚をつかみとっていったようです。 「今回のことをきっかけに、少しでも子どもらしく振舞 うことができるようになってくれたら!」 言葉ではない対話を子どもたちと重ねてきた高田さんたちの願いです。
カルタと色えんぴつがつなぐもの
カルタは、母国語の勉強のきっかけとなり彼らに夢を語る力を与えてくれることでしょう。 色えんぴつは、想いを絵にする方法となり彼らに悲しみはもちろん、希望を表現する力を与えてくれることでしょう。 みなさまのメリーポイントを通しての支援がなければ、この笑顔が生まれることはありませんでした。そして、彼らの未来はまた少し違ったものだったかもしれません。
モノだけではなく心の支援、たくさんの応援を、みなさま本当にありがとうございました!
《2020年5月》追加報告
現在コロナウィルス感染拡大の影響により、一時帰国のまま日本で活動中の高田さん。カルタを子どもたちがどのように使っているか現地のスタッフに尋ねてくださいました。
※現在トルコも外出自粛となっており、テント教室はお休み中だそうです。
「こんにちは。ホープフル・タッチの高田です。
配布後にカルタの遊び方を教室でも教えてもらったのですが、自宅で子ども達だけで“カルタ”として遊べるほどまだルールは定着していないようです……
ですが、いまだに目新しいカードを並べるだけでも子ども達は楽しいそうです。
“カルタ”としてのルールとはズレるのですが、文字の順番(A→B→C…のように)で札を並べてみたり、札の中から同じ文字の絵札と読み札を見つける遊びをしてみたり、家族に教えてもらって読み札を読む練習をしたり、きょうだいでそれぞれのセットを使って同じ文字を見つけ合う、といった独自の遊び方で文字の勉強に役立っているそうです。
コロナで教室も休校となり、なにもなければ自習はしなかったであろう子ども達ですが、ちょうど自宅で遊びながらアラビア語文字の練習をすることにカルタが役立ってくれています。
子ども達が自分達の方法で遊び方を開発し楽しんでいるのも、私たちとしては「その方法で進めて大丈夫!」と先生に伝えています。
“ルールを守る/同じルールでみんなで遊ぶ”という教育にはならないかもしれませんが、子ども達が自由に創造力を生かしてくれることや、楽しみながら文字に触れてくれることを、いまは重視しています。
「楽しい」という気持ちは、いろいろな可能性を発見させてくれますね。
拡大を続けるコロナ感染やその影響に現地でも不安が高まっていますが、これからいろいろな方法でカルタが使われていくのも楽しみです。」
プロジェクトオーナー
NOP法人ホープフル・タッチ
理事長・事務局長
高田みほ
戦争で国を追われた子どもたち。いつ戦争が終わるのか分からず、夢を描くこともできません。シリアの子どもたちの夢と希望を叶えるきっかけを、一緒につくっていただけませんか?
シリア難民の子どもたちのなかには、教育を受ける機会を失い鉛筆すら握ったことのない子どもがいます。絵の描き方や色の使い方も分からず、初めは小さな「〇」しか描けなかった子も、絵を通じて気持ちを表現できるようになります。そこからコミュニケーションが豊かになり、自信が持てるようになり、希望にみちた笑顔につながっていきます。
世界には、今も劣悪な環境の中で生きる子どもたちがいます。メリーファンディングを通じて、子どもたちの成長を一緒に支えていただけませんか?応援のほどよろしくお願いします。
- NPO法人ホープフル・タッチとは?
- 戦争、災害、飢餓や貧困など、国際社会から忘れられた弱い立場にある子どもたちの権利を守り、子どもたちの心身の発達を支える活動をしている国際協力団体。人道支援の現場で出会った1人の日本人と2人のシリア人の3名で2016年3月から活動を開始。シリア難民が暮らすトルコをはじめ、カンボジアやスーダンでも子どもたちの笑顔と未来を守るため、教育、子ども保護、保険栄養などの分野で活動を行っています。
- ホープフル・タッチのウェブサイトを見る
プロジェクトに至った想い
トルコで生活するシリア難民は約360万人。その半数が18歳未満の子ども、という現状。
テレビや新聞、ネットニュースでも目にする「シリア難民」のニュース。「シリア難民」と聞いて、どんなイメージが湧くでしょうか? 聞いたことはあるけれど遠い国のお話、と感じている方も多いかもしれません。 2011年から続くシリア内戦により、多くのシリア人たちが国を追われ、560万人以上がトルコをはじめとする他国での避難生活を余儀なくされています。 シリアの隣国であるトルコには約360万人のシリア人が避難しており、その半数が18歳未満の子どもたちです。
ホープフル・タッチが活動を続けているのは、シリアとの国境にあるトルコの小さな村。綿の産地でもある農村地に、多くのシリア難民がテントや粗末な土壁の家で暮らしています。 そのほとんどが綿農家の小作業で収入も少なく、食料や衛生品も慢性的に不足しており、生活そのものが困難な状況にあります。
無表情だった子どもたちが、教室で自分を表現するうちに表情が豊かに。
こうした厳しい状況のなか、子どもたちは農作業や家事を手伝うなど忍耐力が求められる日々を送っています。いつシリアに還れるのか、このままずっとトルコで生活するのか、少し先や将来の見通しも立ちません。 さらに農村地では子どもたちが学校に行く環境になく、社会参加の機会を失い母国語であるアラビア語の読み書きができずに育つ子どもも多くいます。自由なコミュニケーションができず、夢や希望を語る機会すら奪われています。
そこで、ホープフル・タッチでは、難民の子どもたちに学ぶ機会を、と村でテント教室を開くようになりました。 教室ではシリア難民の先生がアラビア語や算数など勉強を教え、お絵かきやスポーツなどの遊びも行っています。はじめは無気力で無表情だった子どもも、教室に通ううちに笑ったり、喜んだり、怒ったり、喜怒哀楽を表現できるようになります。自分を表現し、それが受け入れられることで安心感が生まれ、表情も豊かになります。 あれが欲しいと願ったり、将来の夢を語るなど、日本の子どもたちにとって当たり前のことが、当たり前にできない子どもたちが、ここにはたくさんいるのです。
夢や希望をカタチにする遊んで学べる「カルタ」づくりをしたい!
子どもたちが夢を思い描けるようにするにはどうすればいいだろう。私たちに何ができるだろう。そう考えて思いついたのが、日本で古くから親しまれている「カルタ」でした。絵札は子どもたちに「夢」の絵を描いてもらい、読み札には母国語のアラビア語で子どもたちの言葉を綴ります。アラビア語は28文字だから、28組のカルタをみんなで作ろうという企画です。
子どものころ、絵札を取るのに夢中になって遊んでいるうちに、ことわざや言葉を覚えたという方も多いのではないでしょうか。家族や友だちと遊ぶ楽しさ、言葉を知る喜びを、シリア難民の子どもたちにも味わってほしいのです。
いま彼らに必要なのは人間としての復興です。国を追われ、シリア人たちがバラバラになってしまった今、シリア人としてのアイデンティティを持つことが大切になります。母国語を学ぶことは、子どもたちがシリア人としての誇りを持つことにつながることでしょう。
達成時のイメージ
- 1st GOAL 目標メリーポイント
- 15,000,000merry
- (10,000 口)
シリア難民の子どもたちが描いた絵を使ったカルタを100セット作り、シリア難民の子どもたちにプレゼントする
- 2st GOAL 目標メリーポイント
- 23,250,000merry
- (15,500 口)
シリア難民の子どもたちが通うテント教室で、50名分の学用品(ノート、教科書のコピー、筆記用具、お絵描き帳など)を購入し、1年間の学びを応援する
希望がカタチになる、母国語で気持ちを伝えられる
「カルタづくり」と「カルタ遊び」を通じて、母国語の読み書きはもちろん、自分の想いを自由に表現し共有できるようになってほしい。 自分から生まれた絵や言葉がカルタというカタチになれば、「望みはかなう」という体験ができます。 さらに、自分の想いや望みを自信をもって母国語で書き、読み、人に伝えられるようになります。カルタ遊びというコミュニケーションの中で、希望を育み続けることができるのです。
日本の子どもたちが遊びながら言葉や九九を覚えるように、遠い国の子どもたちにも遊びながら学ぶ楽しさを届けたい! 紛争に巻き込まれ、笑顔すらも失った彼女、彼らに希望のある未来を。 同じくそう願うあなたの気持ちが、シリアの子どもたちの未来を変えるきっかけになります。彼ら・彼女たちの未来に続く笑顔をつくるのに、あなたの力が必要です。 どうか、メリーポイントを通じての応援を、どうぞよろしくお願いします!
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