いよいよプリント生地専門メーカー『北高株式会社」さんとのコラボも3回目になりました。この秋、プリントのモチーフに選んだのは"穂"。黄金色に輝くススキに始まり、稲や小麦・大麦といった穀物の穂、それに犬のしっぽのようなエノコロ草、スズメの茶挽にイチゴツナギ、そしてガマの穂の計8種類の穂が描かれたプリントになっています。穂の繊細な線をどうプリントで表現するかが今回の課題でした。今回描いていただいたのは図案家の西村さん。穂だけで組んだ柄は初めてとのことで、それぞれのバランスや単調にならないようにバリエーションを持たせるところがむずかしかったそうですが、イメージどおり動きのある素敵な柄に仕上げてくれました。そして、この繊細な柄をどこまでプリントで表現できるか、プリント工場の職人さんだけでなく型を作成する工程の職人さんとも相談し、染料と顔料の両方を併用するという二刀流のプリント工程で細かいタッチを表現しています。秋の香りを感じる、秋の穂だけのプリントシャツができました。