絹ごし豆腐のような、肌ざわりがなめらかなとっておきのタートルトップスを作りました。このなめらかさの秘密は素材にあります。秋にぴったりな薄手タートルの極上グレードを作りたくていろいろ探した結果、この糸にたどり着きました。アメリカ産の高級超長綿とファインデニールと呼ばれる極細繊維の再生セルロースをブレンドした糸を使い、通常ゲージよりも細かいゲージに仕掛けることで、編み目を詰めて必要以上のドレープを抑えた生地を作っています。シルクのような、なめらかさとドレープ感がありますが、のびのびにならないしっかりとした風合いも兼ね備えたタートルができました。この企画のキモになる紡績ですが、今回は韓国の工場にお願いしています。超長綿とファインデニールの混紡は間題が出やすく技術が必要なのですが、昔から化績や合歳の混紡が盛んだった韓国はこの分野に長けています。韓国で紡いだ糸を、和歌山の老舗ニッターさんで生地に編んでもらい、愛媛県の「越智宗株式会社」さんで縫製します。越智宗さんは、創業70年の老舗中の老舗。カットソー一筋で熟練した匠たちがいっぱいいる縫製工場さんなので、今回のなめらかすぎて縫うのがむずかしい生地も、安心してお任せできます。