偏愛リボン

francine

2月にリボンの年間予約を始めました! と紹介をさせてもらいました。
あれから半年以上……毎月毎月リボンは届き続け、こんなふうになりました! じゃーん!

これまで届いたリボンたち

9柄届いた、あるがままの姿でございます。

Couturier』より
「感性の扉を開く優美な素材 147種のMOKUBAリボンコレクションの会」です。(※現在は販売終了しています)

ブルー系の部分

ブルー系の部分

ぱっきりしたピンク

やっぱりピンクが好き。

やさしいピンク

こんなきれいな色みのピンクは、いつまで眺めていても飽きません。

グレーのような静かな色

グラデーションや質感が異なると、グレーのような静かな色も、改めてその美しさや生地の繊細さを感じることができます。


このような心をワクワクさせるリボンをどんなところで作られるのだろうと思い、プランナーに聞いてみたところ、これらのリボンは「MOKUBA」という会社で作られており、企業としてのご姿勢が素晴らしいと聞き、少し調べさせていただきました。

参考:「朝日新聞デジタル~世界を席巻する、日本の現代的な「木馬」のリボン


「MOKUBA」さまは50年以上にわたって、最高品質のリボンを企画、生産されている会社です。製品は全てMade in Japanで、その他パスマントリー、レースなどもオリジナルのデザインを展開されています。 
また、国内だけではなくパリにもショールームをお持ちで、世界に名だたる有名メゾンのファッションデザイナーたちからの信頼も厚くコレクションに出展する作品にも重用されているそうです。同社が2005年に毎日ファッション大賞を受賞された際には「ほとんどのデザイナーがMOKUBAのリボンを使用し、世界を席巻した」とその功績が称えられました。


「品質の良さ」とひとことで言っても、それは手触りや結びごこちと言った生地の良さであったり、色の出方、そして有害物質が含まれていないなど、さまざまな側面があると思います。MOKUBAさまの転機は、パリにショールームを出されたことだそうですが、そのきっかけは創業者がパリの問屋街を視察した際に、リボンというものが正当な価値をもって商いされておらず、そこにビジネスチャンスを見出され、パリで新しい形態のお店を作りたいと強く意識されたことだったそうです。
以来、その試みは大いに成功をおさめ、日本の製品がここまでの地位を獲得している要因は長年リボンというものと徹底的に向きあって来られた賜物だと思います。


MOKUBA アーティスティックディレクター渡辺 敬子さまが、cool JAPAN fundのインタビューでこのようなお話をされていましたので引用させていただきます。


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MOKUBAの製品数は、幅・色の違いを含め約50,000点、リボンの他にパスマントリー、レースなど、多くのものがありますが、その全体を貫く統一感を、その中でも特にカラーの統一を最も重要視しています。そのため、デザイナーは一人だけ(創業からしばらくは父だけ、その後は私だけ)です。人間の脳は最初見た目から入ります。どういう風に見せて、組合せを考えていただくか、それを考えた製品の並べ方を構築するのは容易ではありませんが、感性に訴えかけるためには、統一感のあるプレゼンテーションがなによりも大切です。

*cool JAPAN fund コラム
「私のクールジャパン#11 『世界を席巻するMOKUBAのリボン』MOKUBA アーティスティックディレクター渡辺 敬子」
>>コラムの全文はこちらから確認いただけます。


また、同インタビューによると、MOKUBAさまのリボンづくりは、日本テイストということを意識しておらず、どちらかというとヨーロッパ向けで、国内・海外向けで製品を変えることなく、現代性、今を感じさせる製品を出すということに徹しておられるとのこと。
そして、人ができないものを作る。日本人として、誰もしていなかったことをする。ただ良いものを作るだけではなく、誰もできないことをする。ということの大切さも説いておられます。

フェリシモの年間コレクション—リボンの美しい色の配列にも熟考に熟考を重ねられたこの箱は、リボンの箱ではなく、感性の箱だと思います。

私がこのリボンを眺めて、イマジネーションが膨らんだり、ワクワクしたり、心がときめく理由はそこにあるのかもしれないと思います。


これまで、手芸屋さんで、MOKUBAさまのリボンはおなじみでした。けれど、もし、私が今回年間コレクションに出会って、このようにずらりと並べて眺める機会がなければ、1本のリボンの美しさにしみじみすることも、MOKUBAさまの世界に通用する日本のモノづくりの哲学にふれることができなかったと思います。
日本テイストということを意識していないとのことですが、ものづくりや作ったもので人をどのように魅了するかというところに日本の精神を感じるのです。


プランナーは、こんなふうに話をしてくれました。

「リボンって、縁を結ぶラッキーモチーフと言われたり、素材として、長くても短くても、美しく魅力的というか……。見ていると、すごく想像力掻き立てられる存在なんですよね。ですので、創作のイメージソースになればいいなと思っています。」


私はリボンで何かを作ろうとは思わないのですが(使うのがもったいないので眺めているだけで充分しあわせ)、その存在そのものよりまさに生活にアートとしあわせをもたらしてくれていると、思います。


私にとってリボンはまさに「偏愛」の対象なのでした。

チョコレート色のリボン。

チョコレート色のリボン。

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francine
一般人。美しいものと芸術をこよなく愛しています。アイリッシュハープを少々嗜みますが、その一方で重鉄鋼音楽(ヘヴィメタルとも言う)も好き♡

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